November 08, 2008

【映画】東京ゴッドファーザーズ

監督、原作:今敏
脚本:信本敬子、
声の出演:江守徹、梅垣義明、岡本綾、飯塚昭三、加藤精三

製作:2003年 日本



 元競輪選手を名乗るギンちゃん、元ドラッグ・クイーンのハナちゃん、家出少女のミユキのホームレス3人は、新宿の片隅で生きるホームレス。そんな彼らはクリスマスの夜、ゴミ置き場の中からひとりの赤ん坊を見つける。ギンちゃんは、すぐに警察に届けるべきだと主張するが、ずっと赤ん坊を欲しがっていたハナちゃんは、勝手に“清子”と命名して大はしゃぎ。結局、ハナちゃんに押し切られる形で3人は自分たちで清子の親探しをすることに。
 手掛かりはスナックの名刺と数枚の写真だけ。それでも3人は希望を抱いて奔走するのだが…。

(以下、多少のネタバレ含む)




 「PERFECT BLUE」「パプリカ」「千年女優」に続き4作目の今敏監督作品。
 今までの作品は、現実と非現実が交差する今監督特有の作品だったように思うが、本作はファンタジー調に仕上がってはいるものの、現実社会の問題やその中で生きる人間の心の揺れを絡めており、今までとまた違った面白さで観ることができました。
 『聖夜の奇蹟』というと陳腐に聞こえてしまうが、その奇跡と言うか奇跡のような偶然から、3人が見つめなおす、それぞれの人生をアニメでしか表せないスピード感でみせてくれる。その陳腐さが逆に温かさを感じさせてくれます。

 声優陣は江守徹さん、梅垣義明さん、岡本綾さんと、本職の声優さんではなかったが、声ありきでキャラクターを作ったでんはないかと思うほど、がっちりはまってましたし上手かったです。
 画も綺麗だったんですが、特に背景の奥行きが綺麗でした。インタビューで知ったんですが、実際には前面にある建物などで隠れてしまう背面の画も全て書いてあり、それを重ねているそうです。平面の画なのに立体感があり、活き活きとしていました。

 これからクリスマスに向けていかかがでしょうか?




Comments(2)

この記事へのコメント

1. Posted by 立木ノエミ   November 09, 2008 23:54
ホント、クリスマスにうってつけの作品ですよね♪
ポスターが確か、ゴミ置き場の中で赤ちゃんが眠っている画で、
ゴミとの対比で赤ちゃんが妙に神々しく見えたのが印象的でした。
2. Posted by ゆう@管理人   November 13, 2008 10:13
>立木ノエミさん

ネットレンタルなんで、実はジャケットはちゃんと見てないんですよ(笑)後でちゃんと見てみます。
今監督作品は絵が独特なのもあるし、絵に拒否反応示す人もいるかもしれんけど、観て欲しいですよね

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