さて、Fiio D5に続いてUltimate Ears 500、略してUE500(以下、この略称を使用します)のレビューを致します。
このUE500なのですが、少し謎のある機種です。一説によれば日本のUE450の海外版という話ですが、2chのスレでは違うとも書かれており、真相は分からないままです。それに、Amazonでマーケットプレイスから並行輸入品を購入したのですが(4,000円程度でした)、販売者がコロコロと変わっており、それに対応して価格も変わっており、偽物を疑うほどです(実際、届くまで偽物ではないかと不安だった)
ですが、実際届いたものは米国UEサイトに書かれているものと同じ構成(付属品など)でしたし、箱にも(傷がついていること考えるとアウトレット品?)特に怪しいところはなく、何より音がしっかりしているので偽物という線は無いと思っています。
それで、本格的なレビューに入ります。まず付属品としてイヤーピースがついてきますが、これがやたら多い。XS~XLの5サイズに加え、コンプライのチップまで付属してきます。コンプライのチップがついてくるのはお得感がありますが、僕はコンプライをつけた時の音が大体どのイヤホンでも好きではないのでお察しください…
また、標準のイヤーピースもフィット感はあまりよくないように思います。余裕があれば、ソニーのノイズアイソレーションイヤーピースなどに変えてしまうのも手かと思います(付属品で不満がなければもちろんそのままでOK)
さて、肝心の音です。一言で言えば低音寄りドンシャリで、この価格帯にはよくある傾向の音かと思います。ただ、低価格帯の中では比較的高い部類に入るためか、分解能や音場感はなかなかに良いです。特に音場感は、以前使っていたHA-FXD80-Z(JVC)とは違った感じで良いです。FXD80は低音は下に、高音は上にといった具合に「縦に広い」のですが、UE500は「バッキングギターなど低音寄りの音は近く、ベースやバスドラムはより近く、ボーカルはやや遠め、ストリングスの高音部分やハイハットなどは遠い」といった感じの「横の広がり」があります。ただ、高級機のような広がりではなく…うーん…なんというか…独特の音場と言えるかもしれません。
ロック系はかなり合うのですが、ストリングス多用の曲(特にバラード系)は、ストリングスの伸びがやや悪いため得意とは言えないと思います。
しかし、そこがまた良いと僕は思うのです。確かにストリングスの伸びは良くないです。女性ボーカルも特に艶があるとか言えません(サ行の刺さりは意外と少ないですが)しかし、ここに独特の「かすれ」のようなものが感じられるのです。これは、苦手な人はとことんダメでしょう。ラジオのようだとまで思ってしまうかもしれません(いや、もちろんそこまでのかすれではありませんが、比喩として)が、僕はこれが気に入りました。好きな人は好きかと思います。ただ、1万円超えのイヤホンでこれをやられると怒ります(笑)あくまで4,000円程度という価格だから良いのです。
音については、大体このようなところでしょうか。最後に、タッチノイズは結構大きいです。「きしめんコード」で絡みにくいのは良いです。タッチノイズについては、SHURE掛けも「やってやれないことはない」ので一応対処可能です。
総論として、3,000~5,000円程度のイヤホンのうち、低音寄りドンシャリ、そしてやや独特な音を求める方にはおすすめできる機種かと思います。特に、打ち込みドラムは良い感じで鳴りますよ。
このUE500なのですが、少し謎のある機種です。一説によれば日本のUE450の海外版という話ですが、2chのスレでは違うとも書かれており、真相は分からないままです。それに、Amazonでマーケットプレイスから並行輸入品を購入したのですが(4,000円程度でした)、販売者がコロコロと変わっており、それに対応して価格も変わっており、偽物を疑うほどです(実際、届くまで偽物ではないかと不安だった)
ですが、実際届いたものは米国UEサイトに書かれているものと同じ構成(付属品など)でしたし、箱にも(傷がついていること考えるとアウトレット品?)特に怪しいところはなく、何より音がしっかりしているので偽物という線は無いと思っています。
それで、本格的なレビューに入ります。まず付属品としてイヤーピースがついてきますが、これがやたら多い。XS~XLの5サイズに加え、コンプライのチップまで付属してきます。コンプライのチップがついてくるのはお得感がありますが、僕はコンプライをつけた時の音が大体どのイヤホンでも好きではないのでお察しください…
また、標準のイヤーピースもフィット感はあまりよくないように思います。余裕があれば、ソニーのノイズアイソレーションイヤーピースなどに変えてしまうのも手かと思います(付属品で不満がなければもちろんそのままでOK)
さて、肝心の音です。一言で言えば低音寄りドンシャリで、この価格帯にはよくある傾向の音かと思います。ただ、低価格帯の中では比較的高い部類に入るためか、分解能や音場感はなかなかに良いです。特に音場感は、以前使っていたHA-FXD80-Z(JVC)とは違った感じで良いです。FXD80は低音は下に、高音は上にといった具合に「縦に広い」のですが、UE500は「バッキングギターなど低音寄りの音は近く、ベースやバスドラムはより近く、ボーカルはやや遠め、ストリングスの高音部分やハイハットなどは遠い」といった感じの「横の広がり」があります。ただ、高級機のような広がりではなく…うーん…なんというか…独特の音場と言えるかもしれません。
ロック系はかなり合うのですが、ストリングス多用の曲(特にバラード系)は、ストリングスの伸びがやや悪いため得意とは言えないと思います。
しかし、そこがまた良いと僕は思うのです。確かにストリングスの伸びは良くないです。女性ボーカルも特に艶があるとか言えません(サ行の刺さりは意外と少ないですが)しかし、ここに独特の「かすれ」のようなものが感じられるのです。これは、苦手な人はとことんダメでしょう。ラジオのようだとまで思ってしまうかもしれません(いや、もちろんそこまでのかすれではありませんが、比喩として)が、僕はこれが気に入りました。好きな人は好きかと思います。ただ、1万円超えのイヤホンでこれをやられると怒ります(笑)あくまで4,000円程度という価格だから良いのです。
音については、大体このようなところでしょうか。最後に、タッチノイズは結構大きいです。「きしめんコード」で絡みにくいのは良いです。タッチノイズについては、SHURE掛けも「やってやれないことはない」ので一応対処可能です。
総論として、3,000~5,000円程度のイヤホンのうち、低音寄りドンシャリ、そしてやや独特な音を求める方にはおすすめできる機種かと思います。特に、打ち込みドラムは良い感じで鳴りますよ。