~精巣腫瘍~ 2年ぶり再発!

2017年1月23日、ステージⅠのセミノーマ型の精巣腫瘍と診断される。 その2年間は定期検診(血液検査やCT検査)を欠かさず受け、寛解間近と思われる2019年5月18日のCT検査にて、リンパ節に再発している疑いが強く、PET検査を急遽実施し、6月8日の診断をもって、正式に再発と診断される。 2017年で終わりを迎えていたはずのこのブログですが、再び闘病記として、記録していきます!

だいぶ日が空いてしまいました!久しぶりのブログ更新です!タイトルのように、だいぶ身体も回復してきましたし、今は経過観察の身で普通に生活もできていますので、この闘病記は一旦ストップしようと思います。


2年前にはじめて精巣腫瘍に罹患し、3泊4日の入院生活で手術のみで済んだのが、まさかの再発で再びこのブログを更新することになるとは夢にも思いませんでした!まさかの3回目のブログ更新とならぬよう願うだけです。ガンサバイバーとして、3ヶ月に1度のCT検査や血液検査は欠かさず受けていき、自分でできる最大限の努力をして再発を防いでいきたいと考えています。



仕事も11月には復帰するつもりです。随分と長くお休みをもらいました。会社や同僚には本当に感謝しております。ゆっくり休めたし、何よりも娘とゆっくり過ごす時間が取れたことが本当に貴重で素晴らしいものです。実家(大阪)に行く前に京都の大原にも観光することができ、たくさんの思い出を作れています。(以下写真は大原三千院)



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このブログ(闘病記)は自分の闘病生活を克明に記録し、自分自身が振り返るために、そしてなによりも残念ながら同じ病気になってしまった方々やその家族様に少しでも参考になればと綴ってきたものです。少しでも自分の体験が役立てたら幸いです。そして以下に最後にメッセージを書きます。




・精巣腫瘍は乳がんのように数多くあるがんに中でも、なんとか自分で気付けるがんであること。
・片方の睾丸が腫れて大きくなり、固くなっていたらすぐに泌尿器科受診を!!
・自覚症状が現れれば、たいていガンの場合は進行しており、発見が遅れれば遅れるほど長く辛い治療生活を強いられるといういこと。
・そうなる前になるべく発見すること、早期発見ががん治療には決定的に重要であること
・いつもと何かが違う、体の違和感を覚えたら病院に行くこと
(何もなければ御の字、万が一何か見つけても早期発見の可能性が高い)
・がん検診は万能ではないことを知ること
・毎日の生活習慣を見直すこと
・良質な睡眠、適度な運動、バランスのある栄養豊富な食生活を心がけること
・適度な貯蓄はあったほうがよいこと



結局自分の体は自分で守るしかないと思っています。究極的には!医師や病院も絶対の存在ではなく、すべてを依存することはできません!がんの中には残念ながら僕のように治るがんもあれば、治らないがんがあるのも事実。どれだけ早く見つけて病院に行くのかが本当に重要だと思うわけです。最後のメッセージは自分自身が再発しないためにも自戒の意味を込めてかきました!



もしかしたら40歳まで生きられない運命だったかもしれない僕は、素晴らしい医療チーム、家族や友人の支えで生還できました。生きる意味を今一度考えながら生きていきたいと思います。少しでも世のため人のために生きていきたい。自分が関わることで周りの人達が笑顔になれたら、そんなふうに強く思います。長らく読んでいただき、ありがとうございました!


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退院してあと1週間でちょうど1ヶ月。今は問題なく日常生活が送れています。今はまだ仕事には行っておらず、有難いことに療養と育児ができていて、とても貴重な時間を過ごすことができています。今の体調や生活についてをまた以下にまとめてみます。



<現在の体調と生活>
・立ちくらみは貧血は以前より少なくなっている。
・長期間の活動はまだしんどいが、以前よりも長く活動できるようになっている。
・入院期間中に全く食べれなかったことへの反動か、食欲旺盛で5kgは太ってしまった。
・買い物、料理、育児、保活が活動のメインになっており、リハビリになっている。
・運転もだいぶできるようになってきた。
・ヒゲと頭の毛が産毛のように薄いけれど少し生えてきた。(2ヶ月以上ぶりに髭剃り使った)



体調はだいぶ上向いています!奥さんに言わせればまだ無理はしてほしくないと言われており、確かに長期間の活動のあとはえらく疲れてしまうので、今後も無理のない範囲で活動をして、体力の回復に努めていきたいと思います!



退院して1週間ほどして、病院に赴き、CT検査・尿検査・血液検査を実施しました!数値的にはまだ骨髄抑制の影響か、HighやLowの評価が目立ちましたが、日常生活を送る上では特に問題はないと言われました。CTでも下腹部リンパ節周囲の腫瘍はほぼ消えており、抗がん剤が改めて功を奏したと評価されました。



ただCTのような画像検査は、1cm未満の腫瘍を見つけるのは困難だと言われています。人間の体に絶対はなく、どれだけ医療技術が進歩してもやはり限界はあります。僕の担当医のK医師は「絶対」という言葉は言わず、0か100かという結論も出さず、結構正直にストレートにCT検査の限界についても隠さず言ってくれる医師で、逆にそれが信頼につながっています。変に隠されるよりはずっとよいですからね!



K医師に実は、ちょっと「気になる箇所がある」とは言われています。CT画像では微妙なところで、その気になる箇所が今後どうなっていくのか、注視していきたいと言われました。今後は3ヶ月に一度CT検査を行いますので、今度の診察は12月ですね!再発や新たな種類の「癌」なんてのは本当に嫌ですが、とにかくたとえそうなったとしても早期に発見できるように欠かさず受診していきます。



また体調が悪くなったり、しんどくなったら再入院とも言われていますが、今のところそれは大丈夫そうです。またあの抑圧された入院生活は嫌ですから、そうならないように健康に暮らしていきたいと思います。



さて、このブログ=闘病記も終わりが見えてきました!次回あたりを最後の更新としたいと考えています。今日も読んでいただきありがとうございました!



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こんにちは!退院してちょうど今日で1週間となります。体調は少しずつ上向いてきて、食欲はおそらくほぼ100%回復しました!入院中にずっと食べたかったラーメンも食べることができて、幸せを感じております。



ただ目眩と立ちくらみは相変わらずあり、疲れやすいこともあって、先日3食料理を作ってお風呂洗いなんかもやって、たぶんオーバーワークだったのでしょう、くらっと目眩がして自宅で転倒をしてしまい、奥さんにものすごく怒られました・・・。やはり無理は禁物、ゆっくりゆっくりと体を回復させねばですね。



今日は少しまとめ的な記事を書こうと思います。7月8日~9月9日の入院期間の抗がん剤治療のまとめを記録してみたいと思います。


<第1クール>
・7月9日 ⇒ はじめての抗がん剤投与 食欲問題なし。体調ほとんど変化なし。
・7月10日 ⇒ 体の違和感を少し覚える。夕食で卵を残してしまう。しゃっくりがよく出た。
・7月11日 ⇒ シスプラチンの影響が出てきた。吐き気、食欲不振、倦怠感強く出現
・7月12日 ⇒ 食事は完食できず。匂いでダメ。便秘症状(5日間出ず)。とにかく食事が辛い。
・7月13日 ⇒ 絶不調。食事が辛い。胃のムカムカ、倦怠感、食欲不振、不快感MAX。
・7月17日 ⇒ ブレオマイシン投与。急な発熱。39度近くまで上昇。最も苦しい一日となる。
・7月18日~27日 ⇒ 骨髄抑制の影響で感染症対策で9日間の面会謝絶を食らう。病室すら出られない日々が続き、精神的に最も辛い時期が続く。また3週目の2日目のブレオマイシン投与は中止になる。またこの時期に髪の毛などわりといろんなところの毛が抜けていった。
・7月28日 ⇒ 面会謝絶解除。血液検査にて2クール開始は問題なくできるとのことでホッとする。



<第2クール>
・7月29日 ⇒ 1日目。体の変調なく抗がん剤投与終了。
・7月30日 ⇒ 3食なんとか完食だが、胃のムカムカなど副作用は徐々に出てきた。
・7月31日~8月2日 ⇒ 絶不調。3日目より副作用強く、ほとんど寝ていた。食事はほとんど受け付けず。痰がよく出るようになった。手の痺れも出現(2~3日で消失)
・8月3日 ⇒ 約1ヶ月ぶりの4時間ばかしの一時帰宅。大いにリフレッシュさせてもらう。
・8月6日~8月10日 ⇒ ブレオマイシン投与。38.3まで熱上昇。今度は咳に大いに悩まされる。薬を使ってもほとんど咳は止まらず、声がかれてしまい、間質性肺炎を疑われる。レントゲンやCT撮影、ブレオの影響か、主治医によれば、わずかに肺で線維化が確認されたとのこと。
・8月10日 ⇒ CTの結果、この段階では珍しいことにかなり抗がん剤が効いていて、かなり腫瘍が消えていることを伝えられる。精神的にかなり助けられ、治療を頑張って受けようと改めて奮起する。
・8月11日 ⇒ 味覚障害が最も強く出た時期。食事が楽しめなくなる。
・8月13日 ⇒ 骨髄抑制の影響でブレオマイシン投与が中止となる。
・8月14日~18日 ⇒ 味覚障害以外は体調上向き。食欲も戻ってくる。外出2日連続許可がおりて、味噌煮込みうどんを外食で食べに行けた。家族と家で過ごすことの幸せを感じた。



<第3クール>
・8月19日 ⇒ 3クールスタート。ブレオを除外したEP療法がスタートする。
・8月20日 ⇒ 徐々に副作用が蝕む。1,2クールよりも早く不調が訪れる。
・8月21日 ⇒ 吐き気強く、副作用がしんどく、ほとんど寝ていた。
・8月22日 ⇒ 3日目よりやや落ち着く。ラウンジでギターでミニコンサート実施。
・8月23日 ⇒ 抗がん剤投与最終日。ギターを弾ける余裕あり。食欲不振は相変わらず。
・8月24日、25日 ⇒ 3クールを通じて最も強い副作用に襲われる。寝ることしかできず。
・8月26日~30日 ⇒ しつこい胃痛や胃の不快感が症状として残る。
・8月31日 ⇒ 白血球数が異常に低く、1回目の退院延期となる。
・9月2日 ⇒ 血小板数が異常に低く、2回目の退院延期となる。
・9月5日 ⇒ さらに数値が低下しており、3回目の退院延期と2回目の面会謝絶を食らう。
・9月7日 ⇒ 数値が上がり、外泊許可が降りる。家で2ヶ月ぶりのベッドで寝れて幸せを感じる。
・9月9日 ⇒ 3回の退院延期を経て、やっと退院できる。


<3つの負担>
① 身体的負担
言うまでもなく副作用です。食欲不振、胃のムカムカ、何とも言えない不快感、吐き気、気持ち悪さ、味覚障害、手足の痺れ、咳、発熱、悪寒、骨髄抑制。

② 精神的負担
合計で11日の面会謝絶を食らった時が最もメンタルをやられました。病室すら出られず、閉塞感のある狭い空間にずっといなければいけません。また感染リスクが高いことから、娘が目の前にいるのに抱っこができないことも拷問でした。体が思うようにいかない苛立ち、特に骨髄抑制は体の中の出来事でここが不調だと自分ではどうしようもなく、やるせなさのみが募っていきました。

③ 経済的負担
約2ヶ月の入院で約30万円くらいかかりました。健康保険の高額療養制度や傷病手当があるとはいえ、なかなかに大きな出費です。備えあれば憂いなしで、ある程度の貯蓄があることは本当に大事であると痛感しました。傷病手当は申請してお金が入るまで2ヶ月はかかるので、手元にお金が入るまでは有給も使い果たしているため、貯蓄に頼らざるを得ません。また病院によりけりですが、治療にかかる費用以外にかかる料金(食事代、D病院なら設備利用費1日540円)は長期に入院すれば結構かかるため、ある程度調べておいたほうがよいでしょう。

逆に言えばこのくらいの額で命が救われたと考えれば、かなり安いとも言えます。




不思議なことに僕はガンによる苦痛を経験したことがありません。ひたすらに副作用で体をいじめられ、苦しみました。いやあ本当に2度と経験したくない!再発にならないように日常生活をおくっていきたいものです!


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