yogurting ヨーグルティング

2008年04月

2008年04月26日

「しおんの王」の何が問題かと言うと

しおんの王

はどうよ?って話なんだけど、つまらない理由をわからない人に説明するのは案外難しい。

パターン的な一番の難点は、かなり序盤から犯人が羽仁名人に特定されること
なんだが何故特定されるのか一から説明しないといけないんだよなあ。

サブプライムローン問題をガンダムに例えて説明する腐女子彼女よろしく、
敢えてラブコメのセオリーを例に説明してみよう。

推理モノにおける犯人は誰かという問題は、
少女漫画で言えば、さほどモテないハズのヒロインに言い寄るイケメンが
何故か山のように出てくるけど本命は誰でしょう?に置き換えることが出来る。
出来なくてもやるから問題ないが。

結論から先に書くと、まず第1点。

・第1話、遅くても2話に登場している

これはほぼ確実に当てはまる。連載が長引くと後から幼馴染とか元彼とか出てくるが、
彼らは基本的に当て馬であり本命ではあり得ない。
これくらいのことは、少女漫画の1000冊も読めば感覚としてわかるだろう。
さて、ではミステリではどうか?
エロゲ『そして明日の世界より――』における主人公と幼馴染の会話で、
昨夜テレビで見たミステリの真犯人が実は終了直前に出てきた新キャラだった、ありえない。
みたいな一説があるのだが、ミステリにおいても真犯人は序盤から登場しているものだ。
そうでないと推理も何もないでないか。

さてこう考えると漫画「しおんの王」第1話に登場していて、登場する必要性が少なく
かつ犯人である可能性の高い人物…と考えると名人くらいしかいない。これだけでもほぼ確定。
神園は見た目犯人の資格十分だけと何よりしおん自身と接点がないし、羽仁悟は登場が遅い。
それに…とここは後述。

で第2点。第1話に彼氏候補が2人登場していた場合、いやこれも実に良くあるがどちらが本命か。
これも結論から先に書くと、

・第一印象が悪い方

これもほぼ確定で、片想いのA先輩に告白しようとしたらクラスメイトのBに云々…
みたいな流れだと最終的にはBとくっつくと相場が決まっている。これも常識。
最初から好きな男とくっつく場合は無くはないが、それはそれで特殊な構造をしていて
1話に対抗馬が出てこない場合が多い。
途中でよろめく用に出てくる場合は、1話には登場しないし。

あと、作者によっては彼氏候補の髪色が白と黒(ベタ)だった場合に
ヒロインの髪が白なら本命は黒、ヒロインの黒なら本命は白、とかあるが割愛。
エロゲで言うとシルキーズのマルチエンディングアドベンチャー、
普通は「河原崎家の一族」と「野々村病院の人々」くらいしか知らないだろうが
アレにも法則があり、赤系の髪が攻略可能キャラで青系の髪が犯人関連である。

これをミステリに置き換えて考えるとこうだ

・初登場近辺からいかにも犯人ですよ、的な雰囲気のキャラは犯人ではない

これもまあありがちな話だ。
したがって、いかにも怪しい感じで登場する羽仁悟はやはり犯人ではない。
神園もアレで人殺しだと洒落にならない、いいセリフが全部パーだ。
実はいい人、だから絵になるのであって。
名人が真犯人でも別に彼の発言は無駄にはならない。
彼が名人であることに変わりはないからだ。

次に第3点。
将棋漫画としてのシナリオと、ミステリ漫画としてのシナリオのシンクロについて。
少女漫画で言えば…若干対象年齢が上がるが仕事と恋、かな。

しおんの王は犯人探しの為には将棋を辞めなければならないという設定ではないので
仕事と恋をどちらを取るのか?というパターンではない。
犯人が将棋指しなのは端からわかっている上に、しおんが棋士として成長する話なのだから
将棋に勝つ(トーナメントで優勝するとか)ことと真犯人が判明することはリンクするはずだ。
仕事が上手くいけば(勝負に勝てば)恋も上手くいく。
少年漫画でもこんなパターンはあるだろう。
口論しながら殴りあうとかそういうやつだ。
口論の決着と殴り合いの勝敗はシンクロしている。

したがって、名人の弟とはいえ一般人の羽仁悟や直接面識の無い神園は犯人たりえない。
トーナメントの決勝でしおんに敗れて逮捕されるのは名人を置いて他にない。

以上3点から、かなり初期の段階で犯人は羽仁名人に絞られる。

だからつまんねーんだよ!

ただし、以上の3点の問題をクリアする名人の対抗馬は居なくは無い。
誰かというと「斉藤歩」である。
シナリオのパターン上、「斉藤歩」は犯人でも問題ない。
第1話から登場し、初対面の時は女装、将棋でもライバル関係だ。
名人犯人ルートなら歩xしおんはハッピーエンドだろうがこの場合は悲恋系のオチか。
「歩くんを好きになったのに実は両親を殺した犯人でした。」
これもありがちだな。
ただ、これが成立すれば二択が成り立つので構造的にはかなりマシになる。
悟が犯人ぽいけど絶対違って真犯人は名人か歩、というのが一番マトモだろう。

ただし、犯行がしおんの幼少時なので年の近い歩は物理的に犯人になれない
という致命的な問題点があるのでここはどうしようもない。
ここをどうにかして「斉藤歩」が犯人である可能性を少しでも残すのが、
原作を考える人間の最低限の仕事だと思う。








sabamiso_es at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(1) 漫画 

2008年04月14日

実験



sabamiso_es at 16:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)