第3次小泉改造内閣が発足。フランスのル・モンド紙もこのニュースを取り上げた。「小泉首相、タカ派で外交武装(M. Koizumi adoube des "faucons" de la diplomatie nippone)」という見出しで、改造内閣を紹介している。

 要点は以下の通り。
 ■「サプライズなき人事」は政権移譲への道のりが始まったことを示している。
 ■ポスト小泉として有力視される安倍晋三、麻生太郎、谷垣禎一の三氏が入閣した。
 ■外相には、中韓との関係を改善する能力がある福田康夫は選ばれず、2003年に創氏改名について肯定的な発言をしたせいで韓国のイメージが悪い麻生太郎が選ばれた。
 ■安倍晋三も靖国参拝賛成のタカ派である。
 また、ル・モンドは別の記事で杉浦正健法相の死刑執行停止発言も紹介している。簡単に要約すると、
 ■米国とともに死刑を存続している数少ない先進国の日本の杉浦・新法相は死刑執行停止を宣言。しかし1時間後に発言を撤回した。
 ■杉浦法相は以前、インド・パキスタンの大使を務めたことがある。
 ■日本は1989年から1993年にかけて、当時の法相の拒否によって、死刑は執行されなかった。
 ■日本で死刑判決を受けた中には、1995年に2人の死者と5500人の負傷者を出した地下鉄サリン事件のオウム真理教・麻原彰晃がいる。
 この記事で、死刑廃止を訴えるアムネスティ・インターナショナルのイレーヌ・カーン事務局長の発言が紹介されている。
"le nombre de personnes condamnées à mort au Japon [en 2004] a atteint un pic inégalé depuis vingt-cinq ans, ce qui va à contre-courant de la tendance internationale en faveur de l'abolition de ce châtiment."

 「2004年に日本で死刑判決を受けた人数は過去25年間でもっとも多かった。これは死刑廃止に向かっている国際社会の傾向に逆行している」
 記事によると、日本人の81%が死刑に賛成という。
 フランスでは1981年までギロチン刑が続いていたが、これを廃止したのは死刑廃止を公約に掲げて大統領に当選したミッテランが直接の契機だ。だが、死刑廃止が決まるまで、世論は死刑存続賛成派が多数を占めていた。(詳しくは「フランスにおける死刑廃止」を参照してください)
 まあ、この杉浦法相の死刑執行停止発言撤回騒動も、小泉を始めタカ派の皆さんの圧力があったのだろう。小泉本人は「改革続行内閣」と自称しているが、3年連続パ・リーグ1位になった福岡ソフトバンクホークスの応援歌にあやかって「『いざゆけ若タカ派軍団』内閣」と言った方がいいだろう。

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