ジョヴァンニッキ2

即興演奏家が本業よりアート鑑賞に夢中になっているブログです。

「SIGRID JAPAN & ME」(ギャラリーT:藤沢市片瀬海岸)に行った。



この展覧会はスウェーデンのアーティストであるManuela Vintilescuの個展である。展覧会名に付けられた「Sigrid」は彼女の大おばで、彼女が尊敬するアーティストだという。 マヌエラの作品は、一見ポップアートの亜流のように感じられる。また浮世絵などステレオタイプの日本趣味と西洋感覚との折衷と言えなくもない。



しかし彼女の作品は西洋・東洋の趣味が並置されても、バッティングすることなく、すんなり調和している。そこが彼女の持ち味だと思った。



名刺の裏にはさりげなく花札のデザインが活用されていた。楽しいアーティストだ。

「日本画二人展」(成城さくらさくギャラリー)に行った。


この展覧会は若手日本画家の荒木享子、中村英生の二人展だが、先に開催された「よつい展」が母体となっている。「よつい展」とは、今回の荒木・中村に、さらに二人の日本画家、阿部友子と市川裕司が加わって4人で企画したグループ展だ。
日本画と西洋画の境界線が曖昧になって久しい。今回の二人の作品も、絵具、構図、題材が東洋と西洋の狭間にあり、それが新鮮な魅力となっている。


私は荒木享子の作品に見られる構成感が大好きだ。一見、セザンヌのように、静物を自らの構成意志により強引に配置しているように見える。しかしセザンヌみたいな行き方とは少々異なるような気がする。それは何だろうか?



私は、作家からもらった絵葉書「花瓶の静物」を見ながら、荒木は強靭な構成の上に柔らかいフォルムを配置しているのではないか、と考えた。そうする事により、きちんとした構成感と、優しく柔らかいタッチが共存し、豊かな作品となっているのではないか。

一方、中村英生は西洋的な題材を東洋的な技法で描くことが多いと思った。チラシに採用された「ROOM」の女性の背後に配置された衝立(?)は、描かれた内容をよく見ると、窓の外の風景のようにも見えた。それはシュールの画家などが描く「だまし絵」ではなく、自然に溶け込んでいるのが素晴らしい。 この二人の作品は今後も味わってゆきたい。

 「山内若菜展 Out of “the blue”」(ギャラリー・ジ・アース:鎌倉)に行った。妻ジョアンナ(仮名)も一緒だった。

 私は、山内若菜は既に達人の域に達していると思っている。例えば今回購入した小品「岩手風景」は震災復興支援のチャリティー的要素を持った作品かもしれないが、そのような世間的属性がプラス・マイナスどちらに働いても作品の価値には一切関係ない。作品自体が純粋に自立して美しいからだ。

購入した作品は、このようなかわいらしい紙袋に入れてもらった。

そして、それはさらに大きい紙バッグに入れてもらった。

どちらにも山内が絵を描いている。 さらに、綺麗なメモ帳も付けてくれた。表紙には山内の絵が光を放っている。 今後も山内若菜の新しい作品に出会うのが楽しみだ。

このページのトップヘ