ジョヴァンニッキ2

即興演奏家が本業よりアート鑑賞に夢中になっているブログです。

2015年12月

アマチュア弦楽四重奏団「クワトロ・ロッソ」の一員として「サロンコンサート 弦楽四重奏曲の名曲を訪ねて –Ⅸ」(横浜市イギリス館)にチェロで出演した。


コンサート本番という大事な時に右眼が「角膜下出血」で真っ赤になってしまった。この症状は失明とか視力低下などには結びつかないから、見た目ほど怖いものではない。

しかし右眼にコンタクトレンズを入れることは出来なくなるから、楽譜が読みづらかった。それでも演奏にはほとんど支障が無かったので、残念ながら下手だった言い訳にはできなかった(苦笑)。

記録性を高めるために演奏曲目をメモしておこう:
♪ベートーヴェン作曲 弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調(ラズモフスキー第2番)作品59-2
♪シューマン作曲 弦楽四重奏曲 第2番 ヘ長調 作品41-2

1週間以上前になるが「石津豊子 個展」(みゆき画廊:銀座)に行った。


会場に入った第一印象では、「立派な絵」が多く、私の苦手なタイプの作家と作品というイメージを抱いた。しかし案内葉書に使われた静物画がコンポジション、色彩ともに心地よかった。

私はこの作家について知らなかったのだが、抽象作品も多いようなので今後観てゆきたい。ネットで画像を観たが、興味を惹く作品がいくつかあった。

過日になるが「廣田雷風 個展」(文芸春秋画廊:銀座)に行った。


案内葉書に採り上げられた「ピアノ」は今年の近作だが、まあなんと賑やかなことだろう。ピアノで奏でた音が部屋中に響きわたっているようだ。

ピアノの鍵盤はアコーディオンのように波打ち、本来白黒であろう楽譜までが極彩色で飾られている。

このような絵は、一人静かに思索をめぐらせたいという時には不向きかもっしれないが、逆に落ち込んで元気が欲しい時などには良い薬になるのではないか。空中に漂った音たちが「小さなことで悩まず一緒に楽しもうよ」と声をかけているようにも見える。

作家は若くないが、この作品を観る限り、内面的な若さを持っている人のようだ。展示された他の作品を観ても同様の印象がある。観た人に活力を与える画家として今後も明るい作品を産み出していって欲しい。

「醍醐イサム個展」(銀座K’sギャラリー・銀座K’sギャラリー-an)に行った。


醍醐イサムの作品は過去に何度か観ているが、私にとって難解で、ストレートに楽しむことができずにいた。そして今回も同様だった。

私のアート鑑賞の仕方は、まず第一印象として自分の好みに合うか合わないかを切り分け、作品とウマが合いそうだったらじっくり鑑賞するという形である。この方法は展示作家が多数の公募展などを効率良く観て回るのに適している。

それに対し今回のような一人の作家の個展となると、展示作品すべてが好きか、好みに合う作品が一つも無いかの両極端になってしまう。ところが醍醐イサムの場合は事情が異なり、私には難解であるがゆえに、好みに合うか合わないかすらわからないという状態が続いていたのである。

より正確にいうと「第一印象を得られない」、あるいは「作品を観てもその印象を自分の好き・嫌いの土俵に持ってくることができない」ということになる。

そんなわけで今回もとうとう難解さを再確認して終わってしまったのだが、この状態をずっと続けるわけにはいかない。次回以降に向けてどうにかしたいと考えた。そして、少し観方を変えてみようかと思い始めた。

それは私が日頃避けている「具体的イメージに当てはめていく」という鑑賞方法である。例えば醍醐イサムの作品を観て、「これは森みたいだ」とか「これは革製品みたいだ」というように想像をめぐらしてみようかと思ったのだ。

私がいつもやっている純粋なコンポジションを味わおうとするやり方を封印するわけだから、これは脳が抵抗するかもしれないが、そのような事をしないとこの「難解」状態から脱することができない。

そしてそのような鑑賞方法を通じて、醍醐作品がもっと身近になってきたら、本来の自分のやり方に戻せばいいと思った。いずれにしても醍醐作品は奥が深そうだ。

友人あと・りえさんの導きにより「作品目録 2015年冬号 掲載作品展」(ギャラリーかわまつ:神保町)に行った。展覧会の内容と目的がそのまま名称になっているのでわかりやすい。

同ギャラリーの目録は美しく、眺めているだけで楽しい。そして目録に載っている作品を、今回のように直接観る機会があるのは嬉しい。


私は、あまり高名ではない作家の版画作品を1点購入した。私のようなサラリーマンでも買える価格を付けてくれていたからだ。ギャラリーかわまつさん、ありがとうございます。

購入した作品は、ある有名な作家(仮にAとしておこう)の作品に似ている。我が家に飾っておくと来訪者が「あっこれA?」というように間違えると面白い。私も性格が悪いな(苦笑)。

このような比較的廉価な作品に混じって、私が大好きなパウル・クレーのリトグラフ「綱渡り」が展示されていた。価格に関しては、目録に「要問合せ」と書かれている。興味本位で金額を聞いてみたが、やはり手が届かなかった。


妻ジョアンナ(仮名)には購入した作品がどんなものか言っていない。届いたらどんな反応をするか・・・。

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