ジョヴァンニッキ2

即興演奏家が本業よりアート鑑賞に夢中になっているブログです。

2017年09月

横浜の老舗カフェ&バー「ビッチェズ・ブリュー」で庄田次郎が主軸のライブがあり、私は即興ユニット「トマソンズ」として相方・阪本テツと共に出演した。
チラシ
今年の4月に同じ会場で庄田次郎&トマソンズのライブを開催したので、これが2回目である。

庄田次郎は、即興演奏の世界においては知らない人がいない重鎮だ。そのような雲の上の人との共演なので、前回は少し遠慮がちに演奏してしまった。しかし今回は臆せず、全力で自分の演奏を高める努力をした。

3人で一緒に音を鳴らす場面が多かったが、その中で入れ替わり立ち代わり、様々な組み合わせでの演奏を試みた。

高々とソロをはる庄田次郎。
庄田さん
阪本テツのソロ。
テツのソロ
私も負けじとピアノソロ。
ジョヴァのソロ
トマソンズの2人でデュオ。
トマソンズ
管楽器から太鼓に移った庄田次郎と阪本テツのデュオ。
庄田さんとテツ
庄田次郎とジョヴァンニの¥デュオ。
庄田さんとジョヴァンニ
最初から最後まで飛ばしたので疲れたが、楽しかった。

「秘夢・hymn」(ギャラリー オル・テール:京橋)に行った。
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三人展であったが、展示作家の一人・宝月輝(ほうづき ひかる)は以前より気になる画家であった。
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会場には宝月の作品を紹介する「夢をひろった日」という小冊子が即売されていた。宝月はこの作品集をまとめて本当に良かったと思った。
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その理由は、宝月の多種多用な作品がギュッと詰まっており、固定した作風に甘んじている画家ではない、ということが立証されたからである。

私はこれまで宝月のことを「メルヘン的抽象画の画家」だと思っていた。しかし宝月はそのような一言で評されてしまう画家ではなかった。作品集を開いてみよう。

この作品だけを観たら「赤い抽象の画家」と呼んでしまうかもしれない。
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この作品からは「紫の抽象の画家」というイメージが浮かぶ。
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この作品は「緑の抽象の画家」という感想をもたらす。
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この作品は宝月を「花の画家」にしてしまうだろう。
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この作品だけを観たら宝月は具象画家だと思われるだろう。
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このように宝月は(たぶん)同時並行して様々なタイプの絵を描き、それらの総体として宝月の個性が形成されているのだと考えた。

「市野裕子展 –表面張力-」(中和ギャラリー:銀座)に行った。
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素材の扱いが不可思議であった。

これは金属であろうか?
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これは皮であろうか?
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実はどれも紙で出来ているという。紙の変身だ。その錬金術に驚いた。

それとは別に、線と図形のコンポジションそのものが美しかった。それを端的に表していたのは、入口付近に展示されたドローイング作品だ。
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人物デッサンのように見えるが、純粋な抽象として充分鑑賞に耐える作品である。味のある線が巧みに構成されていて心地よい。

以上のことから、市野裕子は
♪素材から新しい魅力を引き出す作家であり、
♪赤などの色彩を巧みに用いる作家であり、
♪楽しいコンポジションを産み出す作家、ということになる。
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オープニングパーティのワイン、美味しかったです。

先日、南伊豆のCafe座禅石で浜田澄子の個展を観た。その時に展示されていたグッズの中にスマホケースがあった。一目惚れして購入したのがこれだ。
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私がゲットしたのはブルー系だが、ある画廊の方は赤系のケースを求めておられた。そちらも綺麗だった。

これらを本物の浜田作品と比べたら、それはもちろん実際の絵画の方が美しいに決まっている。しかし印刷によりこのようなグッズに適用しても、本物の素晴らしさが追体験できて楽しい。
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これから毎日、浜田作品と一緒に過ごすことができると思うと嬉しくてたまらない。

「周豪+矢尾克則 [resonance]」(FUURO:目白)に行った。
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「resonance」は「共振」という意味である。解説を読むと、これまで面識がなかった二人の作家が二人展を行い、互いの作品が共振し、響き合う、という期待が込められているようだった。

私は以前より周豪と顔見知りであり、(小さめではあるが)版画を1点、紙の立体オブジェを2点所有している。今回も彼の作品を観たくて足を運んだのだが、矢尾克則の立体も観ていて楽しく、良かったと思う。
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今回展示された周豪作品の中で目を引いたのは水彩画である。
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私が作家に「楽しいコンポジションと抑制された色調がいい」という感想を述べたら、彼は「今までモノトーンの世界を続けてきたが、今回自分を色彩の世界に開放した。この作品は自分としては派手すぎる色合いだ」というようなことを返してきた。
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確かに周豪は墨絵などにおいて、モノトーンの渋い世界を展開してきたが、それを打破して新しい境地に到達したのだろうか。

周豪の創作活動は、まだまだ広がっていくと思う。今後どのような展開の仕方を見せてくれるか楽しみだ。

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