ニューヨークのホイットニー美術館を訪ねた時のプチ武勇伝を紹介する。
ある展示室に架かっていた抽象画がとても気に入った。写真を撮りたかったが、「撮影禁止」だった。ものすごく下手だがイラストを描いてみた。
そこには若いイケメンのスタッフがいた。彼に「NO PHOTOS」のサインについて「私は英語が読めないのでよくわからないが、写真を撮ってはいけないんですか?」と<英語で>聞いた。
そこには若いイケメンのスタッフがいた。彼に「NO PHOTOS」のサインについて「私は英語が読めないのでよくわからないが、写真を撮ってはいけないんですか?」と<英語で>聞いた。
英語を話せる人が英語を読めない、という日本人的ジョークを彼が理解したかどうか?それは今だにわからない。それより感動したのは彼の返事だった。記憶が正確ではないが、おおよそ次のようなことを彼は言ったのだ。
「あなたが本当に現代アート、特にこの絵が好きならば、写真を撮りたいだろう。残念ながらここは撮影禁止だ。でも、もし撮ったとしても、私はあなたに殴りかかったりはしないよ。」
どうですか、この柔軟さ!世界中の美術館やギャラリーに、彼のようなスタッフが多く勤務することを願いたい。
なお、誠に残念なことに、その写真はどこかでなくしてしまった・・・。