抽象絵画とともに幻想画を好む私はフェルナン・クノップフの絵が大好きだ。しかし絵葉書となると、この「ヴェネツィアの思い出」1枚しか所有していない。
IMG_0001
モデルは誰だろう?静謐で上品だ。観る人を癒すような優しさに溢れている。

この絵葉書は1997年3月、小田急百貨店で開催された「ベルギー象徴主義の巨匠展」で購入した。デパートがアート普及の一端を立派に担っていた時代だ。

立派な図録も作られた。これは象徴主義について調べものをする際、今でも役に立っている。
IMG_0003
図録を開いて、あらためてクノップフの図版を見て驚いた。例えば「リジェイア」。何だこれは?絵葉書の絵は静的だったが、この絵は同じ「せいてき」でも異なる漢字を当てはめたくなる。
IMG_0004
「イゾルデ」も然り。こんな眼差しを向けられたらゾクゾクっとしてしまう。アブナイ絵だ。
IMG_0002
「ジョルジュ・ローゼンバッハと共に-死都」は同じ意味で危ないが、同時に死の世界に誘われそうだという意味でも危ない。
IMG_0005
静謐で上品なクノップフはどこに行ってしまったのであろうか?どちらが本当のクノップフであろうか?両方ともか?

だからアート鑑賞は止められない。