クプカの絵葉書は「灰色と金色の展開」の1枚だけ所有している。
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クプカは大好きな画家の一人なのだが、その特質がいま一つ把握しきれないでいる。この絵葉書だけを観たら未来派あるいはキュビズムの画家に限定してしまいそうだ。

手元にある啓蒙書「カラー版 20世紀の美術」(美術出版社)をひもといてみよう。
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そうしたらクプカはドローネーに代表されるオルフィスムに分類され、「垂直線の言語の為の習作」という作品が紹介されていた。
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そうかと思うと、さらに異なる視点もある。同じく啓蒙書「すぐわかる画家別・幻想美術の見かた」(東京美術)では幻想画家としてクプカが紹介されていたのである。
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掲載図版は「静寂の道」。これはまさしく幻想画だ。形而上学、オカルト、神智学などへの傾倒が示唆されていた。
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このようにクプカは未来派、キュビズム、オルフィスム、幻想などの流派・ジャンルをまたいだ取り組みをした画家であったようだ。

そもそもアーティストを勝手に(強引に)特定のジャンルに当てはめようとする事自体がけしからん事だとは思っている。しかし、ついそのような考えを発動してしまうのが素人のあさはかさ(あるいは人情)だとも思っている。