「鉄道情景作家 安藤俊春の世界」は3日間開催され、合せて210名の来場者があった。盛況で何よりだった。
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展覧会を盛り立てるためには、次のようなことを考える(行なう)のが基本だろう。
♪展示空間
作品を展示するテーブルは間隔を大きく取って、ゆったりしたレイアウトになっていた。来場者が体をかがめて見入ってもスペースには何も問題ない。ちなみにこの人、会社の社長さんらしい。
このギャラリーは通常、壁面に絵画・版画を展示するので照明もそれに合せてセットされていた。今回はテーブルに作品を並べるので照明の角度を変えなければならなかった。脚立を使ってその作業をやってくれた人がいた。
♪BGM
来場者の気持ちを和らげ、あるいは意気を高めるようにジャズの名曲が流されていた。
展示番号、作品名(漢字およびふりがな)、サイズ、制作年という必要な情報が明記されている。
♪制作過程のお披露目
鉄道情景作品はどのようにして制作されたか、がわかるように制作過程が紹介されていた。
上記以外に、作家の安藤俊春が自ら考え、実践したことがあった。
♪作品保護ケースの取り外し
「トンネルを抜けると鎮守さまが」という作品の展示をよく観察してみよう。
しかし安藤俊春は、そのようなリスクを承知で蓋を取り払った。そして控えめに「てつどうに さわらないでね」という注意書きを添えた。作品が良く見えるように、撮影しても光の反射が邪魔しないようにという配慮だ。作家の人柄がうかがえた。
このような様々なサポートによりこの展覧会は盛り上がったのである。
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