ジョヴァンニッキ2

即興演奏家が本業よりアート鑑賞に夢中になっているブログです。

カテゴリ: アート

「描線は語る ―三名の版画作家による作品展―」(art Truth:横浜)に行った。
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抽象と幻想を好む私にとって、その両方の趣味を満たしてくれる作品が多くて楽しかった。

ここは馴染み深い画廊である。また即興ユニット「トマソンズ」の初CDには作家の一人・上野謙介さんの版画を使わせて戴いたという繋がりもあった。

むかし私は、版画というものは絵画より低いものだと思っていた。一つの版から複数の作品を刷るので。

しかし最近は版画と絵画は同等だと考えている。その理由が、この展覧会のタイトルにもなっている「描線」の魅力だ。これは絵画と一味違った世界だと思う。
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以下は戯言だが、ビャ、ビュ、ビョはみな版画に親和性がある:

■ビャ:白檀(びゃくだん)~ルオーの版画「ミゼレーレ」”46「正しい人は白檀の木のごとく己を打つ斧に香りを移す」
■ビュ:ビュラン~版画に使われる
■ビョ:描線~版画の魅力の一つ

私が知りえた活動中の画家の中で、最も素晴らしいと思っているのは♪浜田澄子である。例えれば「マイグランプリ」だ。

その浜田澄子が「SUMIKO HAMADA 1993 – 2018」という冊子をリリースした。
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そして、なんと私のブログ記事が掲載されているのである。タイトルも「マイグランプリ」だ。
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これは引越す前のブログ「ジョヴァンニッキ」の「損保ジャパン美術賞展」という記事の浜田澄子に関する部分をそのまま採用して戴いたものである。

寄稿者には著名な彫刻家・堀内正和をはじめ美術家、彫刻家、画廊主、キュレーターなどアートを専門とする人たちが名を連ねている。その中に私のような素人代表を加えて戴いたのだ。

これは考えようによっては卑屈になってしまうが、まあここは自分に自信をもってこの名誉に甘んじようと思う。

例えば野球のチームにおいては、四番打者ばっかり集めても勝てず、バントが得意な選手などを組み込むことによってチーム力が向上する。少々強引な例えばではあるが、そのように考えて自分を納得させようと思った。

この冊子は素晴らしい。図版が美しいし、様々な角度から書かれた寄稿も味わいがある。多くのアートファンに観て味わってもらいたい。

「コレクション展」(太平台オープンエアーギャラリー:神奈川県藤沢市辻堂太平台)に行った。
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自宅から自転車で5分ほどで着いてしまう地元の画廊なのだが、これまで存在を知らなかった。失礼しました。
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ケヤキの木を中心に屋外展示がなされている。
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画廊主はアーティストの♪湯川列晟(ゆかわしげあき)。ご自身の作品「ツインバベル」も展示されていた。
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これは「9.11」で崩壊したツインタワーをイメージして制作されたという。私は日頃、社会的メッセージ性を好まないが、この作品は純粋な造形美をみせていて良かった。

♪平松敬子は物故作家だが、その作品はいつまでもみずみずしい。「もえる花」に出会えて嬉しかった(写真には背景が写り込んでいるが)。
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♪佐藤和彦は顔見知りの作家である。「陶」は板に林檎を埋め込んだような形をしていた。これはトロフィーか何かに使えそうだと思った。センスのある作家だと思う。
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♪荒井喜好の「レターボックス」には構成感と洒脱さが同居していた。こういう作品はなかなか無いと思う。
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同じ作家の「陶板」は不定形の輪郭の中に不定形の模様が組み合わさっていた。「冷たい抽象」の中に「熱い抽象」がわずかながら注入されているという感じだ。
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この画廊は近いので今後ちょくちょく足を運びたい。

「檜垣文乃展 ~いきものたち~」(鎌倉かわうそ:稲村ケ崎)に行った。
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この展覧会は「第22回 極楽寺 稲村ケ崎アートフェスティバル」参加企画である。
アートフェスの冊子
ゆるい坂道に面した「鎌倉かわうそ」にようこそ。
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檜垣文乃の個展は6年前、今は無きギャラリーCN(藤沢)で観た。その感想は引越す前のブログ「ジョヴァンニッキ」に書いた。

その中で作家のドローイングについて「わーうまい!と賛美したくなるような、達者な筆捌きの作品が並んでいた」と書いた。それは今回も同様だった。何しろ上手な絵描きだ。

オープニングパーティーでは特別サービスがあった。作家が来場者の似顔絵を描いてくれるというのだ。私もお願いした。
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上手なのは勿論なのだが、それとは別に一つ驚いたことがあった。この日、私は淡いピンク色のシャツを着ていた。しかし作家が描いてくれたのは、もっと色の濃い赤のシャツだったのだ。

それがどうした、と言われそうだが、ここに描かれたシャツの色と形は、私が即興ユニット「トマソンズ」で着る衣装のイメージだったのだ。檜垣文乃はこの衣装を知らないはずなのだ。
ジョヴァンニの衣装
この気鋭の画家は、目に見えるものだけでなく、その背後の色・形まで見透かして描いてしまうのか・・・。そんな事はないと思っても「あるかもしれない」と思わせる技量がこの画家にはあった。
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