佐分和彦の視点

国際に関わる業務の中での感じたことや、FM愛知「GLOVAL R-VISION」の収録現場を通して感じた経営者の勘どころをお伝えします。

@FM 80.7 土曜19時放送「GLOBAL R-VISION」の収録でお会いした経営者の経営勘所を小職の感性でお伝えしてゆきます。

 

犬山まちづくり株式会社 代表取締役 日比野 良太郎氏 (3/19日放送)

 

今回は少々変り種の企業?さん。犬山まちづくり株式会社は、地域おこしや街の活性化を目的に第三セクターとして平成15 年に設立された法人である。代表の日比野氏は、地元犬山で明治10年から続く呉服屋のオーナーで、シャッター通り化してゆく町並みの‘シャッターを開けること’が仕事と呉服屋はご子息へ譲り、犬山の‘町づくり’に奔走している。

 

具体的な活動としては定番企画に「お酒祭り」がある。ビール、ワインなど6種類のお酒をテーマに隔月でお祭りを企画して運営をしている。重要なことは一過性のイベントで終わらせないこと。

 

社名の通りに‘まちづくり’をすることが目的である。まちづくり=町の活性化=常時シャッターを開けることと事業を定義し、その手段としてテナントミックスを始めた。テナントミックスとは国語辞典的には商業集積活性化の基本となるコンセプトを実現するための、最適なテナントを組み合わせることを言い、具体的には商店街に不足しているテナントを誘致する空き店舗対策を通して魅力と活気のある商店街を創造することである。

 

そして空き店舗対策を運営するのが「弐番屋」である。‘まちをつくる’のは犬山に住む人、来る人が1 番で、犬山まちづくり株式会社は2 番、という思いから「弐番屋」と名付けている。人集めのきっかけとして‘お祭り’を企画し、常設テナント誘致のために空き店舗の所有者に賃貸をお願いして犬山に定着してもらう人々を増やそうとしている。現在18店舗がオープンし、20の事業者が賃借させてくれるオーナーを待っているという。

 

さて、そんな日比野氏のターニングポイントは、

 

‘電線を地中化して電柱を無くしたこと’。

 

犬山の街づくりには‘城下町の景観を意識すること’だと氏は言う。城下町の景観を意識できる佇まいの中にテナントを誘致し、観光客が見て、食べて、体験して楽しめる町となる。

 

城下町という犬山の特徴を人々に愉しんでもらうには、昔の町並みを感じられること。それには電線の地中化が必要不可欠な要素だったと氏は言う。第三セクターと聞くと、箱物を造り人が来るのを待つイメージだが、この会社は、‘人に来てもらう為にまちを創る’と人を中心とした躍動感がある。

 

昔ながらの城下町を感じられるまちづくりに取り組む氏のアイデアは尽きない。例えば、城下町には着物が似合うので‘着物着用者には○○を無料’というような企画を考えているという。

 

そんな日比野氏が描く未来のビジョンは、

 

‘人が住む博物館’。

 

人が集まる博物館ではなく、人が住んでいる博物館。オンリーワンの城下町にしたいという。

 

地域を元気にする氏の元気の源は、

 

‘好奇心’。

 

日比野氏のお話には兎に角、躍動感を感じられる。イメージが映像として明確であり、人を集めることよりも、住む人よりも、街の魅力を引き出すというまちづくりの本質に対して明確である。

 

事業経営の目的を達するためにやるべきことが明確に、しかも映像として感じられる。

第三者の小生が明確に感じられるということは、それだけ人々を巻き込むことができ目的達成に近づきやすい、ということだろう。

by KAZUHIKO.SABURI

 

@FM 80.7 土曜19時放送「GLOBAL R-VISION」の収録でお会いした経営者の経営勘所を小職の感性でお伝えしてゆきます。


株式会社オーヴァーホールディグス 代表取締役社長 佐藤健正(3/12放送予定)


日本のレースメッカの鈴鹿市を中心し、カスタムパーツの製造販売を行う「オーヴァーレーシングプロジェクツ」と、バイクライフを提案しカフェ運営やウェアなどの販売をする「オーヴァージョイ」、そしてマニアにはたまらない根強い人気の絶版車をレストア・販売する「モトジョイ」のグループ各社がある。


代表の佐藤氏、元はレーサーだったが、自分より早い外国人レーサーを目の当たりにしてメカニックに転進した。そして、自分の思い通りのバイクでレースをしたいと29歳で起業をし、レース資金を稼ぐために‘バイクパーツ’の販売をしたという。


販売は手段と割り切り、レース資金のために販売をしていた。とは言え、オリジナリティーに拘った商品を開発し、レースの成績に連動して商品は売れたという。


そんな佐藤氏にもターニングポイントがおとずれる。


‘ヨーロッパへ行ったこと’


ある日、ヨーロッパでのレース参戦への招待が届き日本とは比べるまでもなく評価が厳しい環境でのチャレンジを決める。これがなんと、自社バイクで優勝を果たし一躍脚光を浴びる。一気にオリジナル商品は現地で高い評価を受け、オリジナルへの拘りを更に強くしていった。


社名の‘オーヴァー’に込められた、絶えずチャレンジする姿勢で既存を超えたいとの思いがオリジナルに拘り結果につながっている。そして海外事業にもチャレンジをしている。


ASEANには日本に匹敵する250cc以上の大型バイク市場があるとい言い、現在はインドネシアの自社工場を拠点に市場開拓をしている。


そして佐藤氏が描く未来のビジョンは、


‘三重県に10,000坪のバイクランドを創ること’。


バイク文化、バイクライフの裾野を広げるために家族で安全にバイク体験できる場所を創りたいと、既に新たなチャレンジ構想は描けているようである。


そんな同氏の健康の源は、


‘好きなことをやり続けること’だと言う。


18歳当時「4ストバイクでレースをしたかった」との思いに駆られこの世界に入り、以来夢を追い続け、実現のために会社を起こしチャレンジを続ける。一見すれば危うさを感じずにはいられない感覚はあるが、競争の激しい弱肉強食的なマーケットを創造するリスク、つまり、未来を計画予測し市場からの継続的な反応をオリジナルなマーケットに創りあげてゆくリスクを取らなければ安定したマーケットは獲得できないのだろう。でもそれは、ご本人にとっては単に‘好きなこと’なのである。


今日も素敵な経営者にお会いできた。

Kazuhiko Saburi

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FullSizeRender@FM 80.7 土曜19時放送の安藤竜二さんの軽快なトークで進んでゆく「GLOBAL R-VISION」の収録で、出演された経営者の経営勘所を小職の感性でお伝えしてゆきます。

第一回は、株式会社伊昭の竹内愛子社長(放送:3月5日)。

1959年の創業以来、様々な金属加工を行う中川区に本社を置く板金屋さんである。 社長の竹内さんは創業一族ではなく、事務員のパートととして入社し、現在は代表取締役を責務を担っている。 

ご多分に漏れず、中小企業の伊昭さんは上位企業さんの下請けとして存在していたが、
ある時、「このまま継続していても、元請けは最後まで我々の面倒をみる事はしない」と、
誰もが知っているが、多くは受け流してしまうこの認識を強くしてある行動を起こす。

どんな行動か?

大手・元請の仕事を断ることを。
自立のための行動と位置づけ、脱大手=価格の合わない仕事をすべて断った。
きちんと仕事を行い、その仕事の正当な評価を元請け企業に求め価格面での妥協をやめた。

周りの同業者からは「あの会は社潰れる…」とさんざん陰口を言われてたようだが、
本人は意に介せず 、脱大手を実現すべく“我が侭に営業に突っ走った。”

年間50,000キロをも車を走らせ営業に奔走した。
その結果、遠方からも仕事が入るようになり、しかも、我が侭営業のおかげで自分が付き合いたいと
思えるような方々との仕事が成立していった、という。

脱大手に約10年を費やしたと言うが、今では‘困った時の伊昭頼み’と言って頂くことも
ある程いろいろな企業さんとのお付き合いがある。

‘思い立ったら兎に角やってみる’
大手の仕事を断って50,000キロ走り回って営業するのが竹内社長のスタイルなのだ。

そして第二幕。

2年前、伊昭はベトナムに現地法人を設立している。聞けば、「直感!」で進出を決めたそうだ。
ベトナムへ訪問した際に “この国で何かしなくてはいけない”と直感的に感じ、
一般的に行う視察や調査は一切行わず法人を設立した。勿論、販路なし、系列なし、である。

小生、設立半年後にベトナム法人へお邪魔をしたことがある。
3000平米の工業に従業員が5人。6000万円でヨーロッパから入れたレーザー加工機は止まったままに、
その横でベトナム人が溶接の練習を兼ねて金属製の下駄箱を製作していた。

ここでも竹内流は健在である。
月に一度ベトナムへ訪問しては、スタッフを連れて日系企業を訊ねて歩き営業をした。
海外ということもあり、商流や系列に拘らずに伊昭ベトナムを受け入れて頂き、日本品質の仕事を
適正な価格で取引して頂き徐々に売上は増えていった。

そして今、従業員は30名を超え3000平米の隣に5000平米の土地を取得して工場建設中である。

将来は、本社とベトナムの交流が当たり前のように行われ、ベトナム法人はベトナム人だけで
運営してゆく法人になって欲しい、という。そして次なる直感、第三幕を得る機会に恵まれるのだろう。

さて、佐藤アナお決まりのセリフ「お仕事でのターニングポイント何ですか?」には、

「大手の仕事を断ったこと」

と竹内社長は言う。

ケセラセラ(なるようになる)とは、自分の意思の通りに物事に意味を持たせてゆく主体性を言うのだろう。
大手の仕事を断る=自立の覚悟と言えばカッコいいが、年間50,000キロも車を走らせるところに
意味ある現実を創りあげる「自分で責任を持つ」経営者の強い意思と姿勢が現れている。

素敵な経営者にお会いした。

Kazuhiko Saburi
 

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