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  • 東京OLアフリカへー さちこ730日放浪記:1/63 東京OLアフリカへー さちこ730日放浪記

    東京OLアフリカへー さちこ730日放浪記

    東京でIT営業を約3年やった後、思い立って退職し青年海外協力隊に参加! 2016年-2018年アフリカのマラウイで、コミュニティ開発の職種で活動中。 アフリカの温かい心(Warm Heart of Africa)と言われるマラウイでの、収入向上活動やアフリカ日常生活等を綴ります。

    第一希望のIT営業を約3年で辞め、2016年1月-2018年1月 青年海外協力隊としてアフリカ マラウイで活動中。(平成27年度3次隊、コミュニティ開発)
    マラウイでは村起こしの一環で小規模組合に対し、ビジネス支援を主にする予定。好きなものは、バックパッカーとヨガとミスチル♪(バックパッカー歴8年、18か国)
    Afri-Quest.com(http://afri-quest.com/archives/category/writers/sachiko-hara),The Povertist-途上国の貧困と開発を深堀するオンラインマガジン-(http://www.povertist.com/ja/author/sachiko-hara/)で現地ライターもやっています!
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    1
    マズカバンジー!(マラウイの共通語チェワ語で"
    How are you?")

     

    今日はマラウイの貧困家庭のお話。

     

    現在、世界銀行がファンド元となって、貧困削減政策の一環としてマラウイ国内全土を対象とした貧困家庭の実態調査を行っています。

    その名も「UBRデータコレクションプロジェクト」(正式名称 The Malawi Unified Beneficiary Registry -a Common Database for Social Support Programmes-

    このプロジェクトで面白いのが、タブレットとアプリケーションを使って農民にインタビューし、
    集めたデータを分析し、政府で活用するということ。

    インターネット普及率が9.30%(2015年現在、ITU - ICT Statistics)と言われるマラウイで、タブレットとデーターベースを利用する新しい取り組み。


     正式HPはこちら

    The Malawi Unfied Beneficiary Registry (UBR) - Strengthening the delivery of social support in Malawi

     

    オフィサーはタブレットを使いこなすことができているのか?
    オフィサーたちはこの新しい取り組みについてどう思っているのか?


    私の所属先がエクステンションワーカーとしてデータを集める仕事をしており、私も毎日彼らとともに貧困家庭を回っていました。

    私の任地での出来事に限られますが、ここ1か月半にわたる様子をレポートします!

     

    □国民半分が国際貧困ライン以下で暮らすマラウイ

    「世界最貧困」とうたわれるマラウイ。

    そんなマラウイにも、日本同様にお金持ちから貧しい人まで様々な層がいます。

     

    一番裕福な人はポルシェを乗り回し、日本の平均層よりも豊かな暮らしをしている一方、
    貧しい人は土と藁の家で出来た小屋のような家で、毎日の食べ物に困る暮らしをしています。

    生活実施調査の訪問で約30軒中で1番貧しかった家
    高齢者の女性が一人で住んでおり、中は土の床で出来ていた
    2


     国際貧困ラインを知っていますか?


    国際貧困ラインとは...

    世界銀行が定めた貧困層の割合を把握するために使用される指標。
    2015年10月以降、2011年の購買力平価(PPP)に基づき、国際貧困ラインを1日1.90ドルと設定されている。(2015年10月以前は、1日1.25ドル)


    世界の貧困率および貧困層の数
    貧困率 1990年:37.1% 2012年:12.7%
    貧困層の数 1990年:19億5800万人 2012年:8億9600万人
    (*2011年の購買力平価に基づき、国際貧困ラインを1日1.90ドルで計算)

    ご参考: 世界銀行-世界の貧困に関するデータ


     実は、2017年現在マラウイの人口のほぼ半分50.7 %もの人が国際貧困ライン以下、つまり一日1.90ドル以下で生活しているんです。


    マラウイ政府ではこの50.7%の人々を、さらにModerately Poor(貧困上位層)25.2%、Ultra Poor with Labour Capacity(貧困下位層だが働く能力のある人)15.5%、Ultra Poor&Incapacitated (貧困下位層で働く能力がない人)10%の3層に分けています。


    例えばModerately Poorの人々には、COMSIPと呼ばれるビジネス支援を行う一方で、

    UltraPoor &Incapacitatedの働けない人々には現金支給支援を行なったり。


    階層ごとに貧しさや働く能力の有無が違うので、階層に合わせた貧困削減対策を行おうとしています。



    12
    (参照:
    The Malawi Unified Beneficiary Registry Unified Beneficiary registryより)

     

    経済格差はほかの途上国と比べると比較的少ないマラウイですが、全体平均所得が低い分、国民の多くが貧しい生活をしています。

     

    最も援助を受けるべき人たちを、彼らの生活状態に合わせてどう援助するかが、どんなフィールドでも問題になってきます。

     

    援助でよくある問題は、援助金が正しい使われ方がされないこと。

    寄付金が一部の有力者に行ってしまったり、汚職として政府で不正に使われてしまったり。

     

    国際機関やNGOなどのドナーが出した金額は巨額だったのに、一番援助を必要としているはずの人に十分にいきわたらない。

    これは組織的・文化的な問題で、利権も絡んでいる複雑な問題。

     

    そんな問題を解決しようと、「UBRデータコレクションプロジェクト」をマラウイ全体で行っています。

     

    □国民半分の生活実態データベースを作る、UBRプロジェクトって?

     
    UBR データコレクションプロジェクト」(正式名称The Malawi Unified Beneficiary Registry -a Common Database for Social Support Programmes-

    国際貧困ライン以下で暮らす国民半分の生活実態を調査し、データベース化するプロジェクトです。

    -What is UBR?

    "A national platform used for entering, storing, accessing and sharing household data for the implementation of social support programmes in Malawi."(マラウイの社会援助プロジェクト実施のために、家計データを登録し、貯え、アクセスし、共有するための国家的なプラットフォーム)

    The UBR Data Collection Process  Unified Beneficiary registryより) 

    そもそもですが、マラウイには日本のような国勢調査やしっかりした戸籍登録はありません。

    日本のようにすべての国民が政府によって登録され、歳や住所が管理されていません。

     

    たとえばNGOの援助の成果で母子手帳のようなものはいきわたっていますが、それは病院が子供を管理するものではなく、予防接種や体重変化などを管理するための管理張。

    政府に生活保障受益者リストはありますが、それはただのリスト。

     

    つまり、国民全員に付与されるような国民番号と各福祉プログラムを紐づけるシステムがないんです。

     

    どの村にどれくらい貧しい人が何人いるか、把握するのがとても難しい。

    政府に信頼できるデータはあまりない。

     


    その結果、現在のマラウイでは貧困削減政策をするときに、NGOや政府機関は「だれに」「どんな政策を」行っていいか、判断がしづらくなっています・・

    現在NGOや政府機関が援助を行う時は、各村の村長に受益者選定を頼ることが多いです。
    例えば、村長に「村でビジネス支援を受けるべき人を紹介して!」とお願いしてビジネスグループを作ったりします。

     

    そして、収入や財産などの客観的データではなく、主観と人脈と運に基づいて受益者が選定されてしまう。

     



    ・・このシステムだと「本当に援助が必要な人」に援助を届けるって難しいですよね。

     

     

    上記背景から、客観的なデータに基づき、本当に必要な人に援助を届けるため、

    国民をデータベースに登録する「UBRデータコレクションプロジェクト」が始まりました。

     

    具体的な目的は以下5点を防ぐこと

      • 高い確率で包含・除外のエラーがある(High inclusion and exclusion errors
      • ポテンシャルのある受益者選定に高いコストがかかる(High cost associated with targeting of potential beneficiaries;
      • 同じ受益者に2重でプロジェクトを行って無駄を生み出す(Duplication of efforts and inefficiency (e.g. double-dipping, burden on district officials)
      • 援助を得た受益者のその後の足取りが追えない(Failure to track graduation of beneficiaries;
      • 社会保護プログラムのインパクトを計算できない(Failure to measure the impact of social protection programmes

        (参照:The Malawi Unified Beneficiary Registry Unified Beneficiary registryより)

     

    □タブレットを利用した新しい取り組み

    5

    この
    UBRで面白いのが、 ICTを利用した取り組みだということ。

     

    データを集める手段としてタブレットを利用し、集めたデータをネット経由で中央政府のデータベースに送ります。

     

    今まで政府でリストを作るときは、まず紙に記入し、それをExcelに入力し、定期的にファイルを中央政府に送るのが一般的でした。

     

    ただこの方法では、大切な情報が紛失したり、計算を間違えたりしてしまうことがしばしば起こります。(資料の管理は日本より雑。Excelを使いこなせる、計算能力が高いオフィサーが少ないなどの理由から)

    いつも整頓されていないオフィス
    IMG_3115

     

     

    一方で、タブレットで情報を入力することで、色々なメリットが考えられます。

        データ紛失の可能性が少ない

        計算間違い、未回答などのエラーを減らせる

        紙で記載するより短い時間で済む

        集めたデータから分析が行いやすい

     

     

    タブレットでの調査実施はいたってシンプル。


    まず各調査チームに一台専用のタブレットが支給されます。

    (念のため、同じ質問が載った紙の調査用紙も用意されます)


    専用タブレットを起動し、UBRプロジェクト用に作られたアプリケーションにアクセスします。

    7 - コピー

    インターネットの使える町の中心で、アンケート用紙をダウンロードします。

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    村に行ったらダウンロードした用紙を読み込み、アンケートを実施します

    9

    村での調査がすべて終了したら、インターネットが使える町に戻り、データを一括送信します


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    こんな方法で各家庭で調査が行われました。

    (マラウイの各町の中心には携帯電話会社のアンテナがあり、ほぼインターネットが使えます)

     

     

     

    「実際、タブレットでデータを集めるのは実際にどうなのか・・」と興味をいただいたので、

    UBRプロジェクトに参加しているオフィサー5人(男3人:女2人)にアンケートを取ってみました。

     

    トレーニングを受けるオフィサーの様子

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    アンケート実施(2017.4、コタコタ県で初のUBRプロジェクトワークショップにて)
     回答者:農村の農業普及員、学校の先生、コミュニティ開発事務所のスタッフなど計5名

    【アンケートの回答】

        タブレットを使うメリットは何だと思いますか?

    ・入力が早い:5人

    ・信頼できる:3人

    ・自動的に質問が選ばれるので、回答しやすい:2人

    ・かさばらない:1人

    ・回答忘れなどのエラーを防げる:1人

    ・新しい技術に触れることができモチベーションが上がる:1人

     

        タブレットを使うデメリットは何だと思いますか?

    ・充電が持つか心配:3人

    ・ネットワークが繋がるか心配:3人

    ・スマホ操作に慣れていない人には使いにくいかもしれない:2人

    ・雨などから守るためにバックを持ち歩かなければならない:2人

    ・システム的な問題が起こったときに対処できるか心配:2人

     

        タブレットを使うことに賛成ですか?反対ですか?

    賛成:5人

    反対:0人

    皆冷静にタブレットを使うメリット・デメリットを分析してくれました。

     

    タブレットを使うメリットと一番感じているのは「入力のスピードが速いこと」

     

    紙では一つ一つ記入しなければなりませんが、タブレットだと入力の必要がない箇所の質問は自動的に飛ばしてくれます。

    また一度記入した内容は自動的にでてくるので、再度すべて入力する必要はありません。

     

    実際これは正しく、村で実際にアンケート調査をタブレットで行った人は1軒あたり約10分で行ったのに対し、紙で行った人は約20分かかっていました。

     

    またオフィサーのほどんどは裕福層なので自分のタブレットを持っており、タブレット操作に慣れている人が多いです。

     

     

    一方でタブレットを使うデメリットと一番感じているのは、充電・ネットワーク関係。

    アンケートを行う村のほどんとは電気がなく、またネットワークがありません。

     

    充電の心配のために、ソーラー充電器がタブレット1台に対して配布されていたり。ネットワーク通信を村で必要としないシステムになっていたり。

    このデメリットのために、色々な対処方法がとられています。

     

    村をよく知り尽くしているオフィサーがこのデメリットをあげるのは納得です。

     

    ただメリット・デメリット両方をあげてもらいましたが、オフィサー5人全員がタブレットを使うことに賛成でした。

     

    皆新しい技術にはポジティブな姿勢のようです!

    よかったよかった!

     

     

    ―オフィサーや村人はタブレットを使いこなせたのか?

    ―マラウイの最貧困家庭の実態とは?

     

    家庭調査の様子は、次回の記事で。

    つづく



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    IMG_2998

    マズカバンジーー!(マラウイの現地語チェワ語で"How are you? ")


    途上国でビジネス・ボランティアをするって、どんな感じだろう?
    マラウイで働くって、何が大変なのか?

    途上国やアフリカに関心がある方は、こんなこと思ったことがあるかもしれません。

    そんなあなたにとっておき。
    アフリカ南部マラウイで働くシュミレーションゲームをご紹介します!
    (手作りなので完全無料で遊べます)

    その名も 【シム ソーラーカンパニー at マラウイ】(シムシティに因んで)

    アフリカ南部マラウイのソーラーシステム会社で働くことを擬似体験できるゲームです!

    すごいのが、このゲーム実際にソーラーシステム会社で働く経験をもとにつくられています。
    (ゲームに関心のない方:ソーラーパネル会社の活動についてマネージャにインタビューした内容を後半にまとめたので、よかったら下にスクロールしてね~)
    ーあらすじー
    あなたは今までの日本のマネジメント経験をかわれて、 マラウイ中部コタコタ県のソーラーシステム会社のマネージャーに任命されました。

    ソーラーシステム会社の使命は、《マラウイの農村部に明るい生活を届けること》

    マラウイの世帯の平均電化率は全国7%、都市部30%、地方部1%。 (ご参考:JICAホーム>「地方電化推進プロジェクト」とは)
    農村部のほとんどは、まだ電気のない暮らしをしています。

    電気がないということは、夜は寝るしかありません。携帯も充電できません。

    あなたが電気を農村部に届けることで、子供たちは夜まで勉強でき、大人は夜まで作業ができます。
    テレビや冷蔵庫などの電化製品を使うことができるので、アイス売りなど新しいビジネスを始めて収入向上にも繋がります。

    あなたの任期は2年間。

    その間に、どれだけ太陽光発電や充電ステーションをマラウイに普及できるのか?
    どんなハードルが待っているのか?

    ぜひ挑戦してみてください!!
    ゲームはこちら。  ※Excelのマクロで作ったゲームなので、 PCのみでプレイできます     
    スマホで読んでいる方はお手数ですがPCで再度アクセスください。
    ゲームはこちら!

    シムソーラーカンパニー at マラウイSolarCompanyInAfricaSimulator(Japanese).xlsm

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    ルール:
    任期2年間の間で、事業を成功に導きハイスコアを獲得しよう!  

     ①どれだけお金を増やせたか
     ②どれだけ誠実な行動ができたか          
      で、最終点数が決まります。


    ゲームの始め方:
     ①上記のDrop Box URLにアクセスする。
     ②シム ソーラーカンパニーatマラウイのファイルをパソコンに保存する

     ③ファイルを開き、マクロを有効にする
     ④「スタート」ボタンを押し、ゲームスタート!

    ゲームの進め方:
      ・まずは従業員に「仕事をお願いする」ボタンで、仕事を任せてみましょう  
       ショップで働く定員がいないと、お店の売上があがりません。  
       ①の「従業員をマネジメントする」を押した後、②の「仕事をお願いする」で任せられます
       ・ショップ販売や設置サービスで収入を得るために、適切な数の在庫を購買しましょう
       ・ショップ運営、製品の設置サービス、充電ステーションの運営を通して利益を上げ、ビジネスを拡大してください
        ・仕事をお願いしたり在庫を買ったり、すべての詳細設定が終わったら、①の「1週間を始める」ボタンを押して、時間を進めましょう。  
       ②の年・月・週が変化します(あなたの詳細設定の状態によって売上が上がったり、在庫が減ったり、メールが届いたり、何かしらのアクションがあります)  
       ②の部分が2年たったら、ゲーム終了です!
    ゲームの基本ルールはこちら
    setumei6
    ※詳細はゲーム内の「ルールを見る」で確認してください。


    ゲームの最後には「スコアを送る」ボタン機能があります。
    ぜひ、スコアを私に送ってください! たくさん集まったら、ランキングを発表しまーす!

    □「実際の体験」をもとに、マラウイで働くストレスから作られたゲーム
    IMG_6305
    実はこのゲーム、マラウイで働く友人が実体験を基に作ったもの。
    例えば、ゲーム内で中国の企業やマラウイ人の同僚から届くメールは、実際に彼が受け取った文を加工したものです。

    一例をご紹介。このメールの意味が分かりますか?
    Let you know that the one whom soon shall come is derivered a Baby Boy and now am a Aman.





    答えはたぶんこう。
    男の子がもうすぐ生まれるんですよ!名前はAmanにしました。

    ・・マラウイアン英語難しいですよね。

    実際このメールを受け取ったとき、あなたはどう返信しますか?
    子供が生まれる・・という報告メールを受けて、
    子供が生まれた喜びを共有したいのか
    「休みが欲しい!」と言っているのか
    それとも「御祝い金がほしい!」と暗に伝えているのか。

    マネージャとしてどう返信するかは、メールの意図も文化もわからないと、難しい問題ですよね。

    こんな風に、時々マラウイ化された英語で、意味が分かりにくかったり
    日本のビジネスメールと比べると、無礼で無遠慮だったり

    他にも政府のオフィサーから、「払う必要のない」お金を請求されたり
    海外から荷物を受け取るために、ワイロを要求されたり

    イライラすることがたくさん。笑
     
    そんなイライラの出来事がゲームには沢山盛り込まれています。

    本人の体験をふんだんに取り込んだゲームなので、「実際に」マラウイで働くことを知ることができると思います。


    元々は遊びで作ったゲームらしいんですがプレイさせてもらって面白かったので、頼んで一般公開させてもらえることになりました!  
    ※元々は英語だったんですが、日本語バージョンも作らせてもらいました。
    (本場の英語を味わってもらいたいので、一部は英語のまま残しています)


    □ゲームの舞台になった、電気を村に届ける太陽光発電カンパニーって?
    ゲームの元になったのは、実際にコタコタ県に存在するコモジ クワレ(現地語で "村の光")という会社。
    2013年ノルウェー政府の援助の元、現地のYouth Organaizationと協力して会社が設立されました。


    活動理念は【マラウイの農村に電気を届けること】

    ノルウェー政府は会社のマネジメントポジションにボランティアを派遣し、 そのほかの従業員は現地のマラウイ人が担っています。

    1番の特徴は、この団体はチャリティではなくビジネスを目的に活動していること。

    活動の95%がビジネス関連で、チャリティで賄われているのは 5%の活動のみ。
    現在はノルウェーの援助と管理下にありますが、 徐々に現地化し、いつかマラウイ人だけで運営できるようになることを目標としています。

    援助の仕方がスマートなノルウェーらしい! 事業の柱は以下3つ。
    ①ソーラーパネルのショップ運営 村人や通常のマラウイ人など個人向けに、ソーラー発電関連の品を売っている。
    ときどき大量に買って、モザンビークなどで売る人もいる。
    殆どの品は値段の関係から、 中国から仕入れている。

    ②インスタレーション(製品の設置サービス) ロッジや病院・学校、サファリナショナルパークなどの法人、または村人など個人向けにソーラーパネルを設置する。
    依頼をもらうと、事前訪問をして状態を確認し、その後必要な機材を取り付ける。

    ③農村での活動

    農村でのメインの活動は充電ステーションを村に設置すること!

    充電ステーションでは、村人が勉強用などにソーラーランタンを借りることができ、ステーションのソーラーシステムで充電ができるという仕組み。

    村に設置された充電ステーション
    IMG_2174

    ソーラーランタンの貸し出しの値段は1ヶ月1000MK (約142円)

    貸し出しているソーラーランタン
    IMG_2172 (2)

    一方で、コモジコオレの調査結果によると毎月村人はキャンドル、トーチ、懐中電灯などの一般的に使われているエネルギーに、月に3000MK(約 425円)使っている。

    なぜそんなに高くなるかというと、粗悪品を使うから、たくさんのコストが必要になる。
    例えば電池は中国からの粗悪品で、週2回も電池を変える必要がある。
    (日本の電池じゃあり得ないほどの交換頻度!)

    ソーラーランタンを使うと、村人は月に2000MK(257円)節約できる計算になる。
    これは一日にチャリンコタクシーのおじさんが稼ぐお金と同じくらい。
    ソーラーランタンを使うことは、村人にとっても大きな節約になる。


    また、充電ステーションは村に雇用も生み出す。
    村人の中から、ステーションの管理者を雇い働いてもらうのだ。

    村人に充電ステーションの仕組みを説明しているところ
    IMG_2184

    わざわざ村人を雇うのは、知らない人よりも親しい人が働いていた方が、村人がちゃんと月1回お金を支払いランタンを返すから。
    村人をトレーニングすることは人材を育てることにも繋がり、一石三鳥だと言える。


    設立には、ソーラーパネル、ランタンの購入費、場所のレンタル代などかかるが、2年以内でペイバックできるシステムをつくっている。


    ビジネスを継続できるかは村人がお金を払うかどうかにかかっているが、お金がない、または管理者が強く請求しない(マラウイの相手を急かさない文化の影響?)ため、時に1000MKを回収するのが難しい事がよくある。
    そんな問題の改善策として、お金を支払わなかったら、ソーラーランタンが使えなくなるシステムを現在検討している。
    ビジネスを行うメリットは
    ・自力で運営するので継続性があること
    ・ビジネスを通して現地の人をトレーニングし、人材を育てることができること

    「プロジェクトがたとえ途中で躓いても、現地の人々が育つことはとても意味があるんだ」、とマネージャーは話してくれました。

    以上がビジネスの事業。
    お金を稼いで、自力で運営することが目標です。


    また、上記とは別で、他にチャリティ活動を行っています。
    ④チャリティ活動 例えば、ファンドレイジング などを通して、ソーラーパネルのお金を賄えない村人のためにお金を集めることをしている。
    今年30の小学校にソーラーパネルをインストールし、夜でも子供たちが勉強できるようになった。
    このように、村人とマラウイの為に何かしたいドナーをつなぐ役割をしている。
    詳しい情報はコモジクワレのHPをみてください!  kumudzikuwaleの公式HP



    2017年6月現在~2018年1月まで、募金を募集しています!
    いただいた募金は、小学校へソーラーパネル設置プロジェクトに使われます。
    小学校で電気が使えるようになると、子供達が夜も勉強したり、村人が夜に会議を行ったり出来るようになります。
    ソーラーパネルが導入された小学校
    IMG_4504
    一つの小学校の全校舎にソーラーパネルを設置するのに約250000MK(約 35714円)かかります。
    このお金はマラウイの平均年収とほぼ同じの金額。

    複数の人の募金で1校舎のソーラーを建設することもできるので、 4000円から受け付けています
    ソーラーパネルが設置された小学校にはこんな風にあなたの名前を刻むことができます。
    小学校に貼られた看板
    IMG_4493
    またお礼として、レポート(ドネーションの使い道・プロジェクトの詳細などについて:英語)をお送りします。
    連絡先はこちら: contact@kumudzikuwale.com (ノルウェーの団体なので英語でメッセージを送っていただけると幸いです)

    日本語でご相談したい場合は、このブログのお問い合わせにご連絡ください!私からマネージャーに繋ぎます。


    □製作者からのメッセージ
    今回ゲームを開発した太陽光発電カンパニーのマネージャーからコメントをもらいました!
    -日本語訳 このゲームは、ここマラウイで働いているときにときどき感じた、強烈なストレスから生まれました。
    マラウイは素敵な国ですが、働く環境は明らかに「先進国」で経験するものと全く違います。

    ー仕事の進行には異なるメカニズムがあり、「先進国」で働くのと最終的に全く違う結果になることがよくあります。
    果たしてあなたは、ゲームの中で怒り狂うことなく成功に導く方法を見つけることができるでしょうか?


    -English
    Please note this is made using the intense frustration that we sometimes experience when working here.
    Malawi is a wonderful country, but the working environment is undeniably quite different from what you will find in the "developed world"

    - there are other mechanisms at play, and the ways to get things done are often totally different. 
    Can you find the approach that will ensure partial success without losing your mind in the process?


    ゲーム作成に1週間、日本語翻訳に2 日かかりました。笑

    ぜひ楽しんでもらえると嬉しいです!

    ゲームを終えた人は、もしよければ「スコアを送る」ボタンを押して、スコアを私に送ってください。
    後程ランキングを発表します!

    ゲームのダウンロードはこちら!

    シムソーラーカンパニー at マラウイSolarCompanyInAfricaSimulator(Japanese).xlsm

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    マズカバンジー!(マラウイの共通語チェワ語で"How are you?")


    今日は農村での収入向上活動の話!
    ブリケットビジネス連載企画第二弾です。
       
    ブリケットを作ると決めてワークショップを開き、ある人グループが定期的に作ってくれる様なりました。

    よかったら、前回記事もチェックしてね

    【アフリカ・マラウイでのビジネス連載企画①】森林破壊を防ぐブリケットビジネスって?~活動立ち上げから軌道に乗るまで



    アフリカなど途上国でのビジネスや収入向上活動に関心がある人は必見!
    何かヒントがあるかも?
    そして、意見やアドバイスなど頂けたら嬉しいです!


    □第一回ブリケット生産!
    2016年10月、そんなこんなで(前回記事参照) 植林グループでブリケットの生産を開始しました。
       
    当日は30人ほどの男女が集まってくれました。

    初めてのブリケットづくりは酷い有様でしたが、その後毎週火曜日作ることで、自分たちで品質改善をしてくれました。
     
    〔初めて作ったブリケット 〕


    〔三回目のブリケット 〕
    不純物を取り除く工程を入れてくれた

    IMG_0375

    〔数十回目のブリケット〕
    形が均等になる様に、圧力をかけられる様に、圧縮機を導入してくれた

    IMG_0009
    圧縮機で圧縮したほうが熱効率が良い高品質のブリケットができる


    そうして、売れるまでの品質になりました。

    私が何も言わなくても、売ることを意識して自分達で改善してくれたことにとても驚きました!

    モチベーションが高いかどうかは、プロジェクトを成功させるために重要。
    私から、「〇〇改善して」っていっても彼らはやってくれないかもしれません。

    如何にモチベーションを維持させるか、が大切だと実感しました・・。

    □販売開始!ブリケット販売のターゲット層は?

    売れそうな品が出来てきたので、次は販売。

    ブリケットはマラウイでは新しい商品。
    まずは市場開拓を行っていく必要があります。
    最初は物流網が脆弱な理由から、もともとは任地コタコタでの地産地消のみを目指していました。

    ・・・が、 首都でも販売を進めて行くことにしました。


    ブリケットの販売ターゲットは、【中所得~高所得層】

    以下、2か所の市場です。
    ①地域(コタコタ)にいる中所得・高所得層
    ②首都(リロングウェ)にいる高所得層・外国人


    この市場を選んだ理由は、ブリケットの宣伝文句は「環境を守ること」だから。

    その日暮らしをする低所得層より、
    環境保全に関心がある都会の高所得者、外国人は有望な顧客になる可能性があります。

    高所得者層・外国人は首都リロングウェに多いということで、物流網が課題ですが首都の市場も視野に入れていくことにしました。

       


    今回の記事では、①地域(コタコタ)にいる中所得・高所得者向けの販売をどう行うかについてまとめました~!



    □地方で誰に売るのか?
    ①地域(コタコタ)での販売。
    私の住んでいるコタコタは、マラウイの28つあるdistrictのひとつ。(日本で言えば県みたいなもの。)


    約3.5万人(2008年)の人口がいる中規模な県の中心(県庁所在地)に住んでいます。

    IMG_1705
    コタコタ県の中心街

    この町の中心で売ることにしました。

    一点注意しなきゃいけないのが、
    村に多くいる低所得者層はブリケットの顧客ターゲットにならない可能性が高いということ。


    マラウイでは燃料として如何が主に使われていますが、低所得者層の人は、炭ではなく、近くの森で集めた薪を使っています。

      

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    村でよく使われている3点かまど

    近くの森で拾った薪はもちろん無料。
    または炭より格安で、道端で売られています。

    なので、この低所得者層は無料の薪から、有料のブリケットに燃料を変える可能性は低いと考えられます。


    IMG_0083
    道で売られている違法伐採された薪

    しかも元々、国際貧困ライン(1日1.90ドル未満)以下暮らしている彼らは、食事や医療・教育など、
    ベーシックニーズを満たす事ができていない層。 彼らが環境に興味があっても、お金を払ってまで環境を守ろうとするかは分かりません。


    ちなみに、2017年現在マラウイの人口の約50%が国際貧困ライン以下で暮らしていると言われています。


    ※国際貧困ラインとは...

    世界銀行が定めた貧困層の割合を把握するために使用される指標。
    2015年10月以降、2011年の購買力平価(PPP)に基づき、国際貧困ラインを1日1.90ドルと設定されている。(2015年10月以前は、1日1.25ドル)


    世界の貧困率および貧困層の数
    貧困率 1990年:37.1% 2012年:12.7%
    貧困層の数 1990年:19億5800万人 2012年:8億9600万人
    (*2011年の購買力平価に基づき、国際貧困ラインを1日1.90ドルで計算)

    ご参考: 世界銀行-世界の貧困に関するデータ


    以上の理由から、ブリケットの販売は、ブリケットを生産している貧しい村でするのではなく、
    まずは中所得・高所得者層がいるコタコタ県の中心にすることにしました。
    ブリケットを作っているのは、村から40kmくらい離れた農村。
    コタコタ県の中心で売るには、農村からコタコタの中心街にブリケットを運ばなきゃならないので物流コストがかかります。

    この課題は大きいですが、農村で売れる見込みはほとんどないと感じるので、どうにかしたいと思っています。
       

    □どうやって売るのか?
    コタコタ県の中心で売ることは決まった…


    じゃあ具体的にどこに卸して、誰に売ればいいのでしょう?


    マラウイの文化や生活スタイルを調べた結果、3つの売り方をする事にしました。


    ①レストランやロッジに販売(法人向け)
    コタコタ県は世界遺産マラウイ湖沿いにある小さな観光地。
    そのため、ラッキーなことに、レストランやロッジがいっぱいあります。

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    南ア出身の人が経営しているロッジ


    またほとんどのレストラン・ロッジは、リッチな所でもなぜか電気ではなく炭を使ってます。(炭も電気もかかる値段は同じくらいなのに。停電の多いマラウイでは電気より炭のほうが便利なのかも。)

    もともと大量に炭を消費しているのはこういった法人。


    ということで、第一段階としてBtoBをすることにしました。

    まずはお試しということでお試し価格での販売を行い、感想を聞いて回りました。


    図3
    レストランに販売しているところ

    数週間後再度訪問した所、
    「あれは良かったわ!もう一度買いたいけど、次はいつ持ってきてくれるの?」とのこと。


    まずまずの反応に一安心!(ほっ)
    「次在庫ができたらもってくるね」


    現在は、このお試し戦略で、コタコタ中のレストラン・ロッジを訪問し、使ってもらう活動をしています。
    この方法で信頼関係を作って行く事が、当面の目標です。


    ②小売店に下ろす(一般消費者向け)
    一般消費者向けには、現在炭を売っている小売店に、横に並べてブリケットを置いてもらう戦略を立てています。
    なぜわざわざ競合である炭の横に並べてブリケットを販売する戦略なのか。


    それは、マラウイの文化が関係しています。

    マラウイでは、「同じような商品を同じ値段で近くに並べて売る」という文化があります。


    同じピーナッツを同じ値段で並べて売る姿


    マラウイにきた当初は、「なんでわざわざ競合と価格競争したり、土地の利を活かしたりしないで、すべて横一列に並べちゃうんだ?」をモヤモヤしてました。


    販売側からすると、差別化ができず、売れる可能性は低くなる。めっちゃ非効率。


    そんな思いを持って色々とマラウイ人に聞いてみたところ、こんな回答が返ってきました。


    「横一列に並べた方が、買い手は買いやすいでしょ。」
    「もしとなりの店にお客を奪われても(お客が隣の店を選んでも)、それは神が決めたことだからしょうがないんだよ。」


    なんともマラウイらしい。


    いっぱい売りたい!他に勝ちたい!という気持ちより、
    みんなが生活しやすい、みんな平等、みんなでお客をシェアする、という感覚が優先しているみたい


    そもそも経済社会が浸透していない(会社・商品が少ない)マラウイでは、 ビジネスで他に勝とう!という競争意識があまりないのかもしれません


    そういった背景を踏まえると、【郷に入れば郷に従え】で
    ブリケットも同じように横に並べて売るのが良いのでは!という結論に達しました。


    また、小売店に炭を買いに来るお客が、
    横に置いてあるブリケットに興味を示してくれれば、炭の代わりにブリケットを買ってくれるかもしれません。


    ということで、ブリケットを小売店に卸すことにしました。   


    IMG_2795
    小売店で売られる競合の炭

    コタコタの中心にある炭を取り扱う小売店を調べた所、10箇所以上ありました。

    小売店に対して、まずはアンケートを実施。


    ・炭をどれくらい売っているのか
    ・顧客はどれくらい来るのか
    ・いくらで仕入れて、いくらで売っているのか などなど


    結構踏み込んだ質問もしました。笑


    IMG_4830
    実施したアンケート

    このアンケート結果を元に、今後ブリケットの卸先を決めていきたいと思ってます。



    ③歩き売り(一般消費者向け)

    IMG_3005
    小売店に下ろす以外に、歩き売りでもブリケットを売ることにしました。
    それは、一般消費者向けにしたアンケートがきっかけ。
    一般消費者としてマラウイ人の同僚や友達などに、炭の購買方法についてのアンケートを行いました。


    ・月にどれくらい炭を買っているのか
    ・いくらで買っているのか
    ・どこで買っているのか などなど


    人に対してアンケートをした所、見えてきたのが「半分以上の人は炭を小売店ではなく歩き売りのおじちゃんから買っているという事」

    この結果には驚きでした!
    炭を歩き売りしているおじちゃんをあまり見かけなかったので、そもそもその存在を知りませんでした

    そもそも日本とは全く異なるマラウイ。
    日本の感覚で市場をとらえず、全て無にして調査する事が大切だと学びました。


    現在は、すみ売りのおっちゃんたちに、どうやってブリケットも売ってもらうかを試行錯誤中。 以上が、地方(コタコタ)での販売でした!



    書いていたら勢いがついて意外に長くなったので、販売編を2つに分けます~
    次回は、首都リロングウェで中・高所得者、外国人向けの販売について書きたいと思います!

    地方(コタコタ)とは事情が異なる都市では、どうしたらいいんでしょう
    お楽しみに


    もっと詳しいことを知りたい方は、こちらをご覧ください~。


    ブリケットビジネスの今までの活動をまとめた報告書


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