母の搬送先が決まる。

最初にお世話になっていた脳神経外科病院だった。



ああ、脳出血か 。



電話を切り。タクシーを呼び、乗り込み。
運転手さんと「今年は暑さがつらいね~」なんて、天気の話をしながら
ぼんやり考えていたのはそのことだった。


妹とダンナ様に救急搬送の件と連絡乞うとだけ
取り急ぎメールをする。


運転手さんとの会話が台風の話に変わったころ、妹から電話が入る。

簡単な状況説明。
無理のない程度に急ぎつつ、病院に来てほしいと伝える。
今考えると難易度高いwww


それを横から聞いて運転手さんの表情が変わる。


「大丈夫なのかい?」

そりゃ~、客が救急搬送した母に会うのにタクシー載ってるんだから
ご心配もごもっとも。
殺伐とした話で、こちらこそ申し訳ない。



「はい。2度目なので。ありがとうございます」



「以前通っていた病院」と「脳出血?」。どちらも2度目。

知らないことじゃない。覚悟していたことだ。




医師からは、やはり脳内の出血が起きていることを知らされる。

画像でぼんやりと白い塊が見える。
片側だけだったのが、両方の後頭部に広がっている。


脳のはれが引いてみないと詳しい様子はわからないが、
現状少なくとも、

手足の麻痺がある。
言語の理解は格段に落ち、錯語というか、
発言してもほぼ意味をなさないし理解も難しいと思われる。

それでも、取り急ぎ命に別状はない。とのことだった。



容体が安定するまではICUに入る。

今後どうするかは、
落ち着いてから医師の診断を待ってまた相談が必要だそうだ。




覚悟しててもやっぱりつらいものはつらい。


運転手さんにはああいったけど、
2度目だって慣れるもんじゃないよなあ・・・