ネコなんて聞いてもくれない

 生きてりゃ色々あるけれど、ぼちぼちふつうにくらしています。

ネコも聞いてくれない日頃のぐち用にブログを始めたら、
その後に母がいきなり徘徊して介護生活突入!
日常と病気と…どちらにしてもぐちばっかり書いてますw

病気のぐち ほぼ母

2度目


母の搬送先が決まる。

最初にお世話になっていた脳神経外科病院だった。



ああ、脳出血か 。



電話を切り。タクシーを呼び、乗り込み。
運転手さんと「今年は暑さがつらいね~」なんて、天気の話をしながら
ぼんやり考えていたのはそのことだった。


妹とダンナ様に救急搬送の件と連絡乞うとだけ
取り急ぎメールをする。


運転手さんとの会話が台風の話に変わったころ、妹から電話が入る。

簡単な状況説明。
無理のない程度に急ぎつつ、病院に来てほしいと伝える。
今考えると難易度高いwww


それを横から聞いて運転手さんの表情が変わる。


「大丈夫なのかい?」

そりゃ~、客が救急搬送した母に会うのにタクシー載ってるんだから
ご心配もごもっとも。
殺伐とした話で、こちらこそ申し訳ない。



「はい。2度目なので。ありがとうございます」



「以前通っていた病院」と「脳出血?」。どちらも2度目。

知らないことじゃない。覚悟していたことだ。




医師からは、やはり脳内の出血が起きていることを知らされる。

画像でぼんやりと白い塊が見える。
片側だけだったのが、両方の後頭部に広がっている。


脳のはれが引いてみないと詳しい様子はわからないが、
現状少なくとも、

手足の麻痺がある。
言語の理解は格段に落ち、錯語というか、
発言してもほぼ意味をなさないし理解も難しいと思われる。

それでも、取り急ぎ命に別状はない。とのことだった。



容体が安定するまではICUに入る。

今後どうするかは、
落ち着いてから医師の診断を待ってまた相談が必要だそうだ。




覚悟しててもやっぱりつらいものはつらい。


運転手さんにはああいったけど、
2度目だって慣れるもんじゃないよなあ・・・





転倒。動転。


とあるスーパーの5%オフデーの
さらに値下げ品を買おうと夕方遅くの店内で物色中。

そんな時に限って
あまり聞きなれない着信音が聞こえたりする。


最初、自分の携帯と気付かなかったが、
隣に居たおばちゃん(同い年くらい?)が変な目で見たから
気付くことが出来たんだがw



母をお願いしている施設の
施設長さんの携帯からの電話だ。

母が。

「2Fで就寝前にひとりで部屋にいる時に
どんどんと大きな音がしたので見に行ったところ、床に転んでいた」

という。

ろれつもよく回らず、動きもかなりぎこちない為
念の為救急車を呼びたいという相談だった。


専門家が言うんだから、そりゃ必要だろう。

二つ返事でお願いした。

搬送には施設長さんがついて行ってくださることになり、
病院が決まり次第また連絡すると言って、電話は切れた。



スーパーの真ん中で、暫し立ち竦む。


自分は何をしたものか。

困ったことに、頭が回らない。


気付いたのは、
かごの商品を棚に戻して自宅に戻って待機。 それくらい。


今考えるに、
店員さんに言えば、かごごと預かって戻してくれるだろう。

そんな機転はちっとも回らず、ぐるぐる店内を回る。
気付けば同じところを何度も無駄にぐるぐる回っている。 

「熊かw」と、ひとりで突っ込む。


やっと戻して自宅へ向かう。

変に近道して自分まで転んでも嫌だし、
国道横を落ち着いて帰ろうと徒歩帰宅。
(・・・まあ、こう考える時点でたぶん落ち着いてないんだが)

家に戻り、出かける準備をして電話を待つ。


あれ?無理に歩いて帰宅しなくても
店舗にタクシーの呼び出し電話もあるんだから
直接行けばよかったのか?とか

電話を待っている間に気が付いたりwww



突っ込みどころ満載な無駄行動だらけで、どうすりゃいいやらw
不謹慎なんだろうけど、何だか笑えた。






前進?後退?・匙加減


母の出かけたい病?は相変わらず続く。


「あなたは誰ですか?」攻撃もまた始まった。

娘認識・家族認識はもともとなくなっているし、
説明したところで覚えていないから、
返事も「頼まれてお手伝いで来ているんですよ~」でデフォ。

・・・嘘は言ってないと思うよ?(前も言った気がする)www


妹は自分も聞かれて娘だと一生懸命説明していたけど。
ごめん、そんな労力もうかけられないっすw


そんな質問攻撃するのだから、
自分でも不安を感じているのだろうけれど。

なんとなく顔は見たことがある…程度の認識はあるのか、
とりあえず出かけたいからいいか~と思っているのか。

出掛けましょう!というと、ホイホイと出てくる。


そんなんじゃ~誘拐、簡単にされちゃいそうだよね・・・母w
(誰もしないと思うけど)



薬も効いてるんだか…あまりよくわからない。

効いてるのかな?と思って、増量チャレンジしたら
がっつり妙な反応が出てしまって、また量を調整…ヽ(`Д´)ノ
そしたら効果があまりよくわからなくなってしまった。


トイレの反応はかなり鈍くなり、
やり方も忘れちゃったりしていたが、
薬の量をもどしたら、ちょっと戻った気がしたり。

でも反面、落ち着きはなくなって、
やることを嫌がることが増えたり
夜中でもあまり眠らなくなったり、
うろうろと歩き回ったりすることが増えているらしい。

なんか、結構ややこしい。


日にもよるのだろうから薬のせいばかりとも言えないしね~と
施設のスタッフさんの話を聞けば、
調整をするのも根気のいる作業な気がするw





妹は、比較的順調に体力回復しているみたい。
その点においては、医師からもお墨付きらしい。

数値も安定しているようだ。

仕事もそこそこセーブしているとはいえ、
長く休みをもらいながらも働き続けていられるのは
ひとえに体調が安定しているからだろうなと思う。



とはいえ術後の入院治療もあり、
薬の副作用はこちらもいかんともしがたい様子。


だるさや吐き気とかは日がたてばおさまってきて
食べられるようになるが、

手足のしびれは多少楽にはなる様だけど
たぶんずっと取れないとか。


髪の毛はまだまだ。
暑いとズラの中が蒸れるのがしんどいらしい。

あせもとかにならなきゃいいがww



私がわかるのは本人が言ったことだけだから
本当はもっとたくさん違和感やつらさはあるんだろうなあ~と思う。



薬も過ぎれば毒になるっていうけれど。

匙加減って何事においても難しいらしい。








母の受診と診断確定


私自身はお世話になったことがない精神科。


どんなところなんだろうと多少は不安もあったけれど、
まずは新しい建物だったらしくて、とてもきれいな内装で、
予約制といっていたのに人も結構いて
意外と「ふつう」だった。


母は看護師や医師と落ち着いて話をしていた。
内容はともかくwなんだが、相手は百戦錬磨の専門医だ。
取り繕いが出ようが、「お久しぶりです」が出ようが
気にせず対応してくださる。

でも、母としては
どうやら付き添い気分だったようで
採血の時に初めて自分が診てもらうのだと気付いたらしく
急に凹んで「私どこか悪いの?」と言われた・・・

血圧計るのは大好きなのに、血液とられるのは悲しいのかw



わかってはいたけれど、認知症の診断が出た。

長谷川テストなんぞ、
ほぼ同じ問題をもう何十回とやっているはずなのに
一向に答えを覚えてくれない。

まあ、ホントは覚えるものでもないけれどw

いつやっても何回やっても覚えることは難しいし、
次の瞬間にはすっかりリセット。

他の原因で起こる認知症を知らないので善し悪しも言えないし、
多分、言ったところで意味もない。

冴え返りとかがないとは言わないけれど。

もう本当に母の記憶は「戻らない」のが現実だと
ただ淡々と受け止めるだけ。

動揺するのかと思ったりもしたが、
悲しいとも苦しいとも淋しいとも…

意外なほど気持ちが動くことはなかった。


暴言吐かれたり、脱走されたり、そこそこ暴力的だったり。

いろんなことが多々あったけれど、
(って、今もあるけどw)
過ぎてしまえば、言い方は悪いが 「どうでもよくなった」。

母の中に「今」しかないのだから、
わたしが「以前」や「昔」にこだわっても疲れるだけだし。

色々あったおかげで割り切りも早くできたのかもしれない。



反面、妹はまだいろいろ思うところがあるらしい。
今回の件も、結構ショックが大きい様子だ。

入退院や治療で、変化した後の母と接した時間が少ないせいかも?

色々と面倒を見てくれていたのは妹なのだから
その頃からのギャップを考えると
当然と言えば当然の反応か。

そちらの方が家族としては一般的なのか?


まあ…私の場合、
親離れがうまくできたと言えば聞こえはいいけれど、
ただ単に冷たいだけかもしれないねえ・・・

親不孝者でスマヌ!(´д`;)








母 < にゃんこ


ダンナ様や妹が休みの調整をして一緒に来てくれる時もあって、
ぐるぐる散歩がかなり楽になった。ワ──ヾ(*'∀`*)ノ──イ♪

ひとりとふたりじゃホント全然違う!

「俺、なんもできないけど…」と申し訳なさげなダンナ様だが
ただ居て、様子をみてくれているだけで気持ちが楽!

…この気持ちを忘れずにいよう。
慣れてきちゃうとすぐ当たり前になってしまう。
『~やってくれない!・~してくれない!』って思いたくない。

初心忘れるべからず。 大事だわ!




で。当の散歩当事者の母。
 
春もある程度過ぎたのだが、
少し落ち着いたかな?程度であまりかわらない。


自宅を「自分のいてもいい場所」という認識にはなったようだけれど、
自分の家認識はやっぱり戻らない。
2~3時間もしたら「行かなきゃ」と言って出ていきたがる。

新しい記憶はインパクトの強いものがとりあえず残る様だが
あいまいでご都合主義。
気が付いたら全く違う話になっていたりするが、
いつまで残っているのかもよくわからない。

そして古い記憶は混乱したまま。
時々思い出しては死んだ人の名前が出てくるが
関係性や続柄・名前がごちゃごちゃなので誰のことかわかりにくい。

まあ、この辺りは前からそう変わらないっちゃ変わらない。

最近は特に依存心が強いらしい。
以前からその傾向はあったけれども。

施設さんでは特に顕著で、男性職員さんのいうことはよく聞くというw
頼りがいなのか?よく基準はわからないが、
そういう利用者さんもいらっしゃいますよ~^^と、
こともなげに言っていた女性スタッフさん。


家に来てもその辺はあまり変わらないのかも。

ちょっと離れて家事などをやろうとすると
手伝うと言いながらついてくる。
じゃあ、としてお願いするとやらない。

「やらないなら座ってて~」というと
「今からやるのよ」といいつつ、やらない…


ダンナ様がいるときにも同じようなことは起こる。
それでも、ダンナ様が声をかけたり呼んだりすると、
急に高い声で「は~い」なんて返事をして、
いうことを聞いちゃったりするw

最近は面倒なので、
ダンナ様いる時には声掛けのセリフを伝えて
いってもらうようにしているwww


子供みたいなもんじゃない?とは思うけれど。
こういうところは発症時より悪化してる気がする…

それともある意味、外面が磨かれてきている?のか??


にゃんこみたいなものと思えば…とも考えた。

いうこと聞かないし、なんかやらかすと猫なで声で引っ付いてきて、
構ってもらうためなら踏まれてもついて回る面倒なジジイネコ。

それでも…にゃんこならかわいい。

母だとちっともかわいくない。


育ててもらった恩があるし、大切に思っている。ハズw
でも、やっぱり「かわいいは別腹」かもwww






ぐだぐだぐちってる人

早智子

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