昨日のことですが、正藍型染師・田中昭夫さんの仕事を見に川口へ行ってきました。
初めての川口駅、駅前には新しいビルが並んでとても繁華。
そして、横浜から1時間足らずとは、そんな近いとは思わなかった。
 
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東口徒歩5分の川口市立アートギャラリー・アトリアで開催されている
「川口の匠展」のお一人が、田中昭夫さんなのです。
 
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ギャラリー内で12時から、この企画を発案された津田千恵子さんのお話がありました。
この時点で参加者は50人を超えてるような。

田中さんと出会って38年という津田さんが、田中さんの正藍型染めについて縷縷語ってくださった。
「馬鹿正直に・・・・・・惜しみなく藍を使って思いっきり染める田中さんの藍染めを見てほしい」と。

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津田さん所有の「田中布」を触らせてもらうことで、理解が深まった気がします。

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お話の後30分ぐらい各々で会場の展示を見て、1時に駅へ戻りバスで田中紺屋へ向かいます。
大人数なのになんとか全員乗車出来ました。


まずは板場・・・糊付けをする仕事場を見せてもらいました。

長さ7mの長板、重さは30キロにもなるので、来年80歳を迎える田中さん
(とてもそうは見えませんが)には体力的に辛いそうです。

頭上にも20枚弱掛かっています。
3.11の時にこれらは落ちてきたそうで、糊付けの最中じゃなくてほんとに良かった。

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板を置く馬は真ん中が凹んでいました。
着尺の場合は板の両面に糊付けした布があるので、布がつかないように凹んでいるそう。

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糊付けの後、長板を肩の上まで持ち上げて外に運び、この仕切に通して乾かします。
かなりの高さなので、重労働です。

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整然と並んでいる道具たち。 
 
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続いて染め場へ。
一角の神棚の奥に藍染めの布が見えました。
 
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今回いろいろと知ることが多かったです。
藍甕は4つで1セットになっていて、中央の小さな板で蓋をしているところで火を燃やすのだとか。
藍甕の温度を上げるために必要で、田中さんはおが屑を使用。

これは中幅の布を染めるための藍甕で、反対側にはもう少し小さい甕が4つ並んでいました。
 
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そして、特大のステンレスの藍甕もありました。

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このようなヤール幅の布を染めるためです。
糸を染めるのと違って、型染めなので布と布がくっついたらダメなのよね。

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お隣の水場。
深さの違う水槽が3つ。
染物は水を大量に使うので井戸水マストとか。

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シンプルな構造の脱水機もありました。かなりの年季。糸が絡まない構造。

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作業場の見学の後は布の展示室へ。

染められている布は全て手紡ぎ手織りの布。
津田さんが「田中さんは、とにかく布の選び方が素晴らしい」と言われていたのが
素人の私にも分かりました。
とにかく、きりりと染まっているんですよ。

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この2枚は図案が同じ?
濃淡があるかないかで印象が違いますね。
ああ、どっちも素敵。

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以上、ざっくりですが(いろいろ書くと間違いが出てくるので)ご報告。
型紙を彫るという繊細な作業から布の精錬→糊付け→ 染めという重労働までを
一人でこなしてきた田中さんです。

えーっと、これではよくわからないですよね。
田中さんの詳しいプロフィールはこちらを→
藍染めについてはこちらを→ ご参照ください。


ところで、私の藍染師のイメージは、上は絶対に作務衣。
それにパッチ、またはぴったりしたジーンズ。
ジーンズは着古して色が褪せているのだけれど、自分で染めて深い藍色、というもの。

田中さん、そのとおりでした♪
江戸時代からの染師のスタイル。

そして、見学の若者が町田の骨董市で買ったという古い時代の消防士のいでたちで、
二人並んでかっこいい。

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消防士も藍染師も袖口はしっかり締め付けておくこと。

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田中さんの袖口もこはぜで止めるんですね。
 
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僕のもこはぜなんですよ、なんて。
 
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このツアーは15日(土)にもあります。
流れは昨日と同じで、12時から津田さんのレクチャー、1時にギャラリーから駅へ向かう。
申し込みは不要です。

いろいろ事情がありまして(笑)、田中紺屋への見学はぜひともツアーでしてほしいということです。

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