2006年04月21日

問題文を覚える

 講師が「ここからここまでのテストを今度するからね〜」とか「(今日のテストで点数取れていないから)来週再テストね」って言ったら、生徒さんからは
 「え〜」とか「いや〜」とか「やめて〜」とか「鬼ぃ〜」とかそういうことを言われることに加えて、
 「同じ問題のテスト?」って聞かれることがあります。

 問題の形を変えていたり、問題の順番を変えていたり、っていうそういうことがされているのか、それとも全くもって同じ問題で同じ出題形式のテストなのか、どうなのかってことを聞かれるわけです。

 「同じだ」とこちらが言えば、時々「じゃあ答えを覚えてこようっと〜♪」なんていう生徒さんがいます。
 もしも下心があって、答えだけを丸暗記してきたら100点確実じゃん♪って思っているのなら良くありませんね。そういうことをしても何にもならないし君のためにならないということを君自身が気づかなければいけませんね。
 塾で出されるテストを目的にしているから、そういうことをサラッと簡単に言えてしまうわけ。塾のテストなんて目的じゃないよね。目的はもっと向こう。
 だから、こういう生徒さんにはそれなりの指導が必要ですね。

 けれど、これに関連して思うことがあります。どうせ丸暗記する力があるのであれば、「答え」ではなく「問題文」を覚えろってことなんですね。
 答えなんて丸暗記しても、それは単語に過ぎません。そこに文脈は存在しません。物事を文脈で理解する子は伸びます。例えれば、「頭が痛い」の「痛」という字を書き間違えたとして(やまいだれの中にある『用』の字の縦線の数と横線の数が違うことかたまにいます)、練習するときに「痛痛痛…」と書く子よりも「頭が痛い・頭が痛い・頭が痛い」・・・と練習する子の方が伸びる力があると僕は信じています。まあこれは例えなんですけどね。「痛痛痛・・・」って練習する子を見るたびに僕は痛々しく思います。
 これは算数でも社会でも理科でも英語でも色んな科目に言えることなんです。覚えるべきは答えではなく問題文。それはそこに文脈が存在するからです。文脈で覚えることは理解をかなり助けます。

 だから、覚えるなら「答え」ではなく「問題文」です。
 「治外法権・治外法権・治外法権・治外法権・治外法権」なんて何回も唱えて暗記して何の意味があるのか。。。君はそれで学校の試験に「治外法権」が答えである問題を正解することが出来るんだろうか。。。僕には疑問です。そんなんではなくて、
 「外国でおこした事件でも、その国の法律ではなく、自分の国の法律によって裁判を行うことが出来る権利を何というか」という問題文を覚えたほうが僕は良いと思う。前者より後者の方が長ったらしくて覚えにくそうに見えながら、実はそっちの方が案外覚えやすいものなんです。そして、その問題文を覚えた後の「治外法権」という言葉は何故だかすっと入ってくるものだったりします。きっと脳というのはそういう風に出来ているんだと思います。頑張って「治外法権治外法権治外法権治外法権」って言われても、脳にしてみれば多分「何、それ・・・」って言って門前払いするように思います。

 問題文を覚えましょう。
 答えではなく問題文。

 というわけで、今日と全く同じテストを今度再テストしますね。
 何をすればいいか。わかるね?

sachi_livedoor at 15:40│clip!「塾の先生」として 
プロフィール
Sachi(さち)

◆関西在住、既婚、男性
◆2006年4月、独立。個人塾経営者および講師。
◆臨床心理学専攻の大学卒。学生時代4年間は家庭教師・塾講師のアルバイト。卒業後は個別指導の学習塾へ就職。小中高対象の学習塾にて講師・教室担当者として勤務。2005年3月退社。
◆独立して小さな小さな学習塾を創ることが夢でした
◇Sachi-netを通じて多くの方と意見交換をし、教育だけでなく様々な分野で情報を送受信出来れば、と思いブログを始めました。
◇Sachi-netはリンク自由です。相互リンクの場合にはご一報願います。

blogranking
にほんブログ村 教育ブログへ
おすすめ書籍

最短期間で成績を上げる 最強最後の学習法

★国語の勉強方法から始まり、英単語の暗記法やノートの取り方など。著者の優れた説得力で大変詳しく書かれています。勉強方法について考えたいお子様、保護者の方々、学習指導者の方々に是非お勧めします。塾講師や家庭教師としてアルバイトされている方にとっても貴重なバイブルです。

読解・作文トレーニング4年生―論理エンジン/小学生版 よみとり かきかた

読解・作文トレーニング5年生―論理エンジン/小学生版 よみとり かきかた
読解・作文トレーニング6年生―論理エンジン/小学生版 よみとり かきかた


誰も教えてくれない「学習塾」の始め方・儲け方―おいしい塾商売「成功の鉄則」集

★学習塾開業の入門書といったところでしょうか。塾の形態や心構えなどが広く書かれてあります。具体的な内容というよりは、概要をつかむためのものといった感じ。僕は大学を卒業して塾業界に関心を強めた頃に読んで、大切な心構えと展望を学びました。

★あなたのお勧め、教えてください!★
・自身の教養のために読む書籍を探しています。皆様のお勧め書籍をどうぞ教えてください。読ませていただいて感動したものはブログでも紹介させていただきます。皆様のご協力、お願いいたします。

<ジャンルで検索>
【教育・学習参考書・受験】 【ノンフィクション】【塾講師】【学習塾】

<書名で検索>