前回は、「心理学とカルマ論との関係」について解説しました。


「カルマ論」は、心理学では改善が難しい問題をどうすれば改善することができるか?より短期間で問題が解決する方法はないだろうか?世の中の事象を全て解くことのできる理論はないのだろうか?などの問題意識から導かれた理論です。



カルマ論の仕組みを導入することで、心理学では改善の難しい問題や解明できない内容について、短期間で改善できる可能性や、原因を明らかにできる可能性があります。


また、「カルマ論」では、人間の心にフォーカスするだけでは解くことの難しい問題について、別の理論を導入することで、その解決策を導いています。



今回は、その具体例を挙げながら、いくつかのテーマについて解説してゆきたいと思います。


■家族内で、病気やトラブルが転移する理由について



家族の誰かの病気が治ると、家族の別の誰かが病気になったり、家族の誰かにトラブルが発生するというような事があります。



例えば、母親の病気が治ったら、今度は娘が病気になった。


引きこもりだった兄が外出できるようになったら、弟が怪我をして仕事に行けなくなった。


長く体調を崩していた夫が回復したら、今度は妻が病気になった。



このような状態が続くと、霊の仕業ではないか?とか、家に何か憑いているのでは?というような発想になってしまいがちですが、「カルマの法則」を前提に考えると、その理由について理論的に解説することができます。


先程の例の中から、「引きこもりだった兄が外に出れるようになったら、弟が怪我をして仕事に行けなくなった」


この事例を使って、解説したいと思います。


◉ 不理解感情の仕組み


カルマ論の基本概念は、「不理解感情論(ふりかいかんじょうろん)」です。


「不理解感情論」とは、「理解されていない感情を巡って出来事が発生している」という概念です。


◎「カルマ」とは・・・「理解できていない誰かの感情」をいいます。

◎理解されていない誰かの感情を、「不理解感情(ふりかいかんじょう)」と呼んでいます。

◎「カルマ」とは、「不理解感情(ふりかいかんじょう)」・・・理解できていない誰かの感情」です。



「理解されていない誰かの気持ちを理解するように出来事が発生している」この仕組みを前提に考えると、



兄が引きこもっていて、外出できなかった時の気持ちを、弟が理解できていなかったために、弟がケガをして仕事に行けなくなった可能性が考えられます。(外出できない状態を体験することで、兄の気持ちを理解する)



また両親が、仕事、日常生活、対人関係において、「仕事に行きたくない、誰にも会いたくない、ゆっくり休みたい」というような気持ちだった可能性があり、そんな両親のストレスに対する不理解感情を、兄や弟が体験している可能性について考えることができます。



◉ バランスシステム

人間関係は常にバランスしています。カルマ論では、人間関係で発生するバランスの仕組みを「バランスシステム」と呼んでいます。


 【バランスシステム】

◎ 人間関係は常にバランスしています。(人間関係、組織)

(家族・組織の)誰かが頑張ると、 (家族・組織の)誰かが頑張れない。

(家族・組織の)誰かがお金を稼ぐと、(家族・組織の)誰かがお金を稼げない。

(家族・組織の)誰かが能力を使うと、 (家族・組織の)誰かが能力を使えない。

(家族・組織の)誰かがお金を貯めると、(家族・組織の)誰かが浪費する。



この仕組みから考えると、 兄が引きこもっていたという事は、その期間、兄以外の家族の誰かが活動的だった可能性があるということです。


父親、母親、あるいは弟が、仕事やスポーツなどで、大きなエネルギーを使っていたことが原因で、兄がエネルギーを使えなくなり、引きこもるような状態になっていた可能性が考えられるということです。



兄が外出できるようになったタイミングで、弟が怪我をして仕事に行けない(外出しづらい)状態になったとすれば、兄が動けるようになった事で、今度は弟がエネルギーを使えない状態になった可能性が考えられます。



◉お金のカルマ

【カルマの法則】

◎お金は、生命力と時間と感情が凝縮されたエネルギーの塊です。

◎あなたの周りに起こる出来事は、仕事などのお金が受け渡される仕組みの中にある、理解されていない気持ち(不理解感情)を理解するための出来事である可能性があります。

◎お金を貯めるということは、感情を溜めるということでもあります。


この法則からは、次のような可能性が考えられます。


両親がお給料などで受け取ったお金を支払っている人達(顧客、関係者)に対する不理解感情の影響の可能性が考えられます。



両親がストレスを抱えて稼いだお金を、無理に貯金していたり、節約していることが原因で、兄や弟にトラブルが発生している可能性も考えられます。



では、ここまでの内容を踏まえて、どうすれば状況が改善出来る可能性があるのでしょうか?



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【解決策】

◉ カルマ(不理解感情)について理解する。


カルマ論では、「カルマ(不理解感情)は理解されることによって、その存在意義がなくなる」と考えられています。



つまり、カルマ(不理解感情)の影響の可能性について理解を深めることで、トラブルが収束に向かい、状況が改善されやすくなる可能性が考えられるということです。


◉効率よくお金を使う。


両親がストレスを抱えながら稼いだお金を貯めていることが原因で、兄や弟にトラブルが発生しているとすれば、そのお金を使う事で、状況が改善されやすくなる可能性があります。



欲しいものを買うことや、ストレスを発散するように気持ちよくお金を使うこと、寄付やお布施など、費用対効果の高いお金の使い方をすることも有益な方法です。(「費用体効果の高いお金の使い方」については、こちらの記事をご参考ください)



◉下位者の存在を作る。

 【カルマの法則】


◎人間関係には、上位者と下位者が存在します。通常は、お金を払う側(エネルギーを与える側)が上位者で、受け取る側が下位者です。

◎上位者とは、あなたに対して強制権のある存在です。

◎下位者とは、あなた自身に強制権のある存在です。

ストレスなど、ネガティヴなエネルギーは、上位者から下位者に流れやすく、感謝や尊敬などのポジティヴなエネルギーは、おもに下位者から上位者に流れます。



上下位

犬や猫などのペットを飼うなど、家族の中でより下位の存在を作ることで、問題が改善される可能性があります。ペットにネガティヴなカルマが流れてしまう可能性はありますが、(ペットが病気になるなど)、ペットを飼うことで、お金を使うことになりますし、ペットの存在が家族のストレスの緩和にも役立つはずなので、家族全体の状況が良くなる可能性があります。


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一般的な療法やセラピーでは、問題の発生している本人に対して原因を見出し、対処してゆきますが、その本人の状況が改善できても、カルマ自体は無くなっていないと、家族の別の誰かにトラブルが発生してしまう可能性があるのです。




カルマ論の前提では、家族の誰かがその状況を引き受けないといけない理由を理解した上で、その原因を改善できる方法を考えて実践してゆくことになります。


今回の内容はここまでです。


次回は、「バランスシステム」について、今回の内容に補足しながら、もう少し詳しく解説したいと思います。