January 12, 2011

宇宙のいたずら

さて、6ヶ月ぶりの更新である。
ジア島での嵐の様な経験
マクロビオティックの国際サマーコンフェレンス参加
素晴らしい結果を残し無事終えたリトリート
さらに4ヶ月のアムステルダム集中マクロビ研修を終え
放心状態である。

やっとブログという形でアウトプットしようとコンピューターに向かったが、いったい何から書き始めればいいのか。消化済みのものもあれば消化不良のものもあり。この6ヶ月間の日々を一言で表そうとするならばこうであろう。

宇宙のいたずら。

お陰さまでという気持ちと共に、あの太陽の奥にある「お陰さま」の圧倒的な力に畏怖の念の感じながら、今ひたすら「今」を感じている所である。噛み締めながら噛み締めながら、今を味わい呼吸を噛む。天と地の呼吸にまかせ呼吸の中の振動になる。

ああ、生かされているんだ。
枯れたと思った涙はまた天の愛に包まれ露となった。

次の終点はチェンマイ。
ここ経由駅ギリシャの秋の様な冬空の下で、遠くに雷のうねり声と犬の鳴き声を聞きながら、荷造りを続けるのだ。




sachie_la at 23:05|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

July 05, 2010

滞在式タイマッサージ施術ージア

この素晴らしい環境の中でのんびり過ごす中、このタイともまたひと味違うエーゲ海風ののんびり感を日本の人達と共有したい、と思い着いた事がある。

5日間滞在式タイマッサージ施術+デトックスマクロビオティック
エーゲ海を望む伝統的シクラディック様式の小さな家に宿泊し、タイマッサージとマクロビオティック料理で自分と対話する日々。日常で外に向きがちな自分の意識を内に向かせるお手伝いをします。この小さなジア島はアテネ空港から1時間半という距離。医学の父ヒポクラテスの先祖であるアポロンの寺院もあった強いエネルギーを持つ島で、大地と海の力を借りながら心と体のアカを落としましょう。タイ国チェンマイでの本場仕込みのタイマッサージとヨーロッパ仕込みのマクロビオティック。国境を越えた先人の智慧はどこにいても光を放ちます。

期間ー2010年9月末まで (8月1日〜8月15日を除く)

内容

タイマッサージ:
本場チェンマイ、師匠ピシェット仕込みのタイマッサージ、気内蔵と言われる中国式のお腹のマッサージ、そしてマクロビオティックの概念を組み合わせ総合的に診断する100%カスタムメードの施術です。体の声と対話しながらゆっくりと凝りを溶かし、心と体と記憶の繋がりを感じる深い瞑想状態へ導きます。変わりたい、という思いが原動力です。こりをほぐすマッサージを超えた新しい自分への再発見。私たちはそのお手伝いをします。

デトックスマクロビオティック:
Kushi Institute of EuropeのStudy Training Career ProgramとArt of Life School Level 1、2、3の研修を受け日々実践中のマクロビオティック。メニューはマッサージとの相乗効果をねらい、夕食が玄米のみのプチ断食スタイル。朝食は春の気をたくさん含み、朝の上昇するエナジーをサポートしてくれるオートミール粥、そして昼食はヨーロッパで実践されているマクロビに地中海の野菜、夏の調理法を取り入れたフュージョンレシピでもてなします。野菜は一部有機野菜ではありませんが、ジアの地元野菜はとても元気です。

朝のマクロビオティック導引:
ヨガや気功の元となったといわれる先人の知恵が詰まったエクササイズ。呼吸法とシンプルなエクササイズで構成され、簡単で誰でもでき、しかも続けやすいエクササイズです。滞在中のデトックス効果を促すと共に、滞在後の自己管理の意識も高めます。

自由時間:
プライベートボートが停泊するカフェやレストランの集まる小さな港まで徒歩5分。そして近くのビーチまで徒歩5分の立地条件。海を望む家のバルコニーでリラックスするも良し。お気に入りの本をお持ちください。

サンセットクルーズ:
オーガニックファームとゲストハウスを経営する粋のいいお兄さんが粋のある小さなボートで島の周遊をしてくれます。ボートでしかたどり着けない秘密のビーチでひと泳ぎし、帰りは夕日を望みながらのサンセットクルーズ。エーゲ海の風に包まれエーゲ海を近くに感じる日を設けました。

宿泊:
伝統的シクラディック様式のアットホームな小さな家です。ゲストルームは2段ベットのシンプルな部屋で2名までの宿泊が可能。フロントバルコニーからはエーゲ海と港のあるヤリスカリ湾を見渡す静かな景観で、毎日表情を変えるサンセットは目の前です。

Day 1 到着・チェックイン

Day 2 施術日
7:30−8:30 マクロビオティック導引エクササイズ
8:30−10:00 朝食+休憩
10:00−11:30 タイマッサージ施術
11:30−13:00 自由時間、or 2人目タイマッサージ施術
13:00−14:00 地中海風マクロビランチ
14:00〜自由時間
19:00 夕食

Day 3 施術日
7:30−8:30 マクロビオティック導引エクササイズ
8:30−10:00 朝食+休憩
10:00−11:30 タイマッサージ施術
11:30−13:00 自由時間、or 2人目タイマッサージ施術
13:00−14:00 地中海風マクロビランチ
14:00〜自由時間
19:00 夕食

Day 4 のんびりビーチ+ジア周遊クルーズ
8;30−9;30 マクロビオティック導引エクササイズ
9:30−10:00 朝食
10:00−16:00 お弁当準備ービーチへ
16:00−20:00 ジア隠れビーチ周遊+サンセットクルーズ
20:00 夕食

Day 5 施術日
7:30−8:30 マクロビオティック導引エクササイズ
8:30−10:00 朝食+休憩
10:00−11:30 タイマッサージ施術
11:30−13:00 自由時間、or 2人目タイマッサージ施術
13:00−14:00 地中海風マクロビランチ
14:00〜自由時間
19:00 夕食

Day 6 施術日
7:30−8:30 マクロビオティック導引エクササイズ
8:30−10:00 朝食+休憩
10:00−11:30 タイマッサージ施術
11:30−13:00 自由時間、or 2人目タイマッサージ施術
13:00−14:00 地中海風マクロビランチ
14:00〜出発


料金
650ユーロ(宿泊、送迎、島往復の交通費込み)

フライトの都合によるスケジュールの調整や宿泊の延長など、オーダーメイドでのプランも可能ですのでお問い合わせください。

露木 祐絵
sachie_la@hotmail.com


宿泊はブーゲンビリアに囲まれる白い家で

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フロントバルコニーからの景色

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毎日表情を変える夕焼け

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そして一日が終わる

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バルコニーから望むコリッシア港

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sachie_la at 01:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ギリシャ式 

June 30, 2010

コラボレーション

どの国でもそうだが、島の民族というのは排他的になりやすい。このジアも例外ではなく、島の人に会うたびに「ここはジア。私たちのやり方でやらなければ君たちにいい波はこないだろう」や「ここは特殊な価値観を持つ所。ジアではジアの水にならなければならない。」などと言われ続ける。さすが海に囲まれ日々を過ごす人々、波やら水やら表現も海に由来する。しかし思っていた以上に地元でのあたりは厳しく、ここ数年間で島の美しさが認められブランド化しつつあるジアは、ギリシャ本土とはまた違う空気を持つ。「やあ君たち」などと年下に言われる始末である。新しい土地ではどこでもそうだが、やはりこの島でも柔軟性のある対応力が求められるのだ。
家の片付けも落ち着きクライアントを少しずつ受け入れ始めた頃、一本の電話がなる。素晴らしい建築とホスピタリティーで知られる島の高級ブティックホテルから、コラボレートしたいので話したい、との事であった。日が沈んでからそのホテルのオーナーに会いに行ってみると、なんと美しい景観だろうか。小高い丘の上に建つこのホテルからは湾が一望でき、街とボートの明かりが水面に映し出される姿がこの高地からははっきりと見られる。その奥には灯台の明かり、そして遠くには近隣の島々の輪郭が月明かりに浮かび上がる。目の前のプールはやさしい光に包まれ、ホテルの幻想的な照明と共に異空間を作り出す、なんともセンスのいいホテルだろうか。クレタの5つ星は世界中の雑誌に取り上げられ受賞もかなりしている所だったが、なにか不自然な感じがし、繋がれなかった覚えがある。しかしこの小さな島の小さなホテルは「うわ、すごい・・・」と息を飲むほどの圧倒感がありながら、やさしく人を迎え入れる。オーナーは40代の小柄な男性とその奥さん。「君たちのポスターを街で見かけた。基本的に週末しかオープンしないが、ここのスパを開け君たちとコラボレートしたい。何か方法はないか。」と切り出した。なんともいえないこのオープンさ。彼らのやり方に従うか、従わないかの選択肢しか差し出さなかったクレタのホテルやジアの人々の反応とは正反対であった。明日僕の妻も島に来るので、皆で話し合おう、との事で次の日の朝、このさわやかな開放感に惹かれた私たちは早速話し合いを始める。誰も傷つけない、利用しない、皆にとっていい案、というものを探し出すため会話は続き、とりあえず今日のゲストがマッサージに興味を持っているので早速始めないかとの事で、マッサージに入る。いい流れにはいい流れがつきもので、そのゲスト達は私たちの様なセラピストに出会えた事が信じられない、自分の運が信じられない、と感動に包まれながら去って行った。このギリシャの経済危機の中、法案が具体化される程、日に日に状況は悪くなって行く始末。しかし少なくともこの美しい島に住む家があり、いい環境で仕事をし夏を過ごせる事に感謝しなければいけない。今も窓から見えるエーゲ海の夕日は、胸が締まる程美しい。









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sachie_la at 02:00|PermalinkComments(0) ギリシャ式 

June 18, 2010

ギリシャゼネストに参加ーPhoto

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行進が始まる




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極左団体の行進と共に移動する武装隊



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今回もたくさんの人が集まったが、前回に比べると規模が少ないという



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国会議事堂前のシンタグマスクエアに近づくと増える武装隊の数。



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議事堂前



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議事堂目の前に集まる人々



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シンタグマスクエアのメトロの入り口。シンタグマとは憲法という意味



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その憲法へ対しての怒りか。前回の暴動の跡である



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行進は続く。アカデミアの前



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アフリカからの移民もジャンベと共に参加



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空気が揺れる極左団体の行進







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sachie_la at 17:16|PermalinkComments(0) ギリシャ式 | 政治

June 13, 2010

ギリシャゼネストに参加−3

そういう緊張感のなか行進を続け国会議事堂に近づいて来ると、武装隊の数がさらに増える。皆の叫び声も高くなる。緊張感がさらに高まる。様々な抗議団体が大きな声を上げ怒りをぶつけ、議事堂前は人々とその叫び声に溢れる。そしてその中でパンや水を売り歩く違法労働者たち。普段の行進では見かけるジャーナリスト達も数が少ない。ギリシャ人のジャーナリスト達がストをしており行進者側であるのもそうだが、海外メディアのカメラマン達は2、3人見かけただけで、あとは建物のベランダや屋上からの遠距離撮影のみか。議事堂を囲む建物の上にはずらりと並ぶカメラが見える。しかし今回は、私を含め行進者側でカメラを持参している人も多く、そのような民間ジャーナリスト達の写真・映像はインターネット上でかなり普及されるのではないかと思う。行進の折り返し地点である議事堂でみな1、2時間ほど抗議をすると、また行進が始まる。議事堂前を発った為か、警察の数も減り緊張感がすこしほぐれ始めたな、と思った時別の友人が口を開く。さち、もしなにかあったら絶対に右側に逃げ込んではだめだ。右側では武装隊のブロックがあり、そこに逃げてしまったら袋のネズミだからな。ぞわっという感覚と共に右側を見てみると、路地の奥に大勢の武装隊が待機しているのか見える。なぜ彼はこんなに詳しいのか、などとも思いながら歩き続けるが、人々からはやはり緊張感は和らいでいるのが伝わってくる。これはこのまま平和に終わるのでは、という希望を持ち始めたのはこの頃だろうか。そしてみな笑顔が戻り行進の最終地点に着くと、執着もなくはらはらと散って行く。しばらく近くを歩いていたであろう少し過激派の若い女の子が、あなたはどこから?と尋ねて来たので日本です、というと、日本にもこの革命の波を広げてくれ!と熱気にあふれる目で言って来た。日本で革命ねえ、ギリシャ人の様に血が熱い訳じゃないから、とも思ったが日本では個人レベルでの生活革命が起こり始めている気がしているので、そちらを応援したい。都会を去り田舎暮らしを始めたり、地元で取れた物を地元で消費したり、物々交換をしたり、資本主義に向かって吠え立てるのではなく、個人レベルで中央政権から自立し始める、というのもひとつの革命である。そして自分自身への気づきやそこからの成長、他力本願ではない自分自信での心身の健康を維持する責任感なども、人類が人類でい続けるためには大事なこと。その気づきのきっかけを作るのが私の仕事であるし、表には見えてこないが確実に底から世界を変えて行く動き、私はそちらを推進していく活動をしていきたい。しかしそんな話をする時間もなく、「大丈夫、ちゃんとブログに書くつもりでいるから。写真も撮ったし」と言うと、その彼女は目を輝かせ「うん、ありがとう」と言った。ひとりひとりがいろいろな角度で信念を通し続けている活動。みな役目は違うし評価や判断をする必要もないが、ひとつ共通しているのが「変わらなければ」という強い意思。皆が感じ始めている世の中や地球自身の乱れた秩序、このままではいけない、とみなが、どの国でも感じている事なのだ。そしてその変わらなければ、という願いが今回のデモを平和的に終わらせたのではないかと感じる。感情や暴力に走り犠牲者を出してはいけない。平和的に、しかし強く、何かが変わるまで私たちは口を閉じる事はない、そういうメッセージが今回のデモに込められていたのではないだろうか。ギリシャ人の底力、感情や暴力を乗り越え光を放つ。









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sachie_la at 05:31|PermalinkComments(0) ギリシャ式 | 政治