March 2010

March 12, 2010

ギリシャへ

スイス、ニオンの友人宅を発着地として転々と廻った雪と氷点下のヨーロッパの旅は終わった。マクロビオティックの研修からマッサージから旅から、毎日が日常的で現実的で休暇のような6ヶ月あっという間に過ぎていった。
長いタイでの生活や元々持っていた体質から陰性気味だった私の身体はマクロビオティックの中性的な食事と生活によって陽性に導かれ、その結果、身体的ともに精神的な軸を安定させる事ができた。
この事を始めに気がついたのは最初の2ヶ月間の研修後、ニオンのスパへ戻った時だ。芯がしっかり通ったことでセッション後の結果が違う。クライアントからの気も受ける事なくスムーズな気の流れを作る事ができひとつひとつの技も安定する。その後4ヶ月間マクロビオティック生活を続け、先週である、ギリシャに戻って来た。
人生で一番辛い日々を送ったギリシャ生活、トラウマも少なくない。陽性で攻撃的にもなりうる人々に囲まれ、陰性過ぎた私は被害者的感情も多く感じた。
敏感体質である事は周りの繊細な変化も感じとり細かい気遣いができたり、ボディーワーカーなら微妙なテンションやリリースも感じ易く的確な施術の助けになったりといろいろいい面はあるが、受け身な分クライアントの解き放たれた気をそのまま受けてしまったり、場所の雰囲気や磁場にも感情が影響されたり、空気・水の汚染や微量な化学調味料に反応を起こしたりと、この現代社会で生きる上で不便な事も多いのだ。
陰陽原理のひとつ、
「陽は陰を、陰は陽を互いに牽引する」
とあるように、陰性という状態は、陽性の人や感情、出来事を招く。そして
「森羅万象に働く引力は、陰陽の差に比例する」
ともあるように、陰であればある程陽を、陽であればある程陰を引き寄せる。
例えば非常に陰性的である私の旦那コスタスは非常に陽性的である。被害者的な感情が強ければ強い程、加害者を引きつけ彼らの感情のはけ口にされる事も多し。身体の中で陰性に傾き過ぎる所があれば、その箇所は陽性である衝突を引き寄せ、結果、骨折や怪我を生ずる。
男(陽)と女(陰)、卵子(陽)と精子(陰)、塩(陽)と水(陰)、赤血球(陽)と酸素(陰)・・・
そう、私の身体が中性に近づき軸が安定して来たことで、ギリシャの陽性的な影響を受けづらくなったのだ。攻撃的な人にも会わない、怒鳴り声も聞かない、差別的な目で見られない、女として馬鹿にされない、車にもあおられないし追い越されない。その代わりに感じる事は、調和と尊重・尊敬。戦後初の大惨事と言われる破綻直前の経済状況の暗く重たい空気にもびくともしない程、私のオーラは強くなり私のエナジーフィールドは守られている。
このような気の法則に基づいて起こる感情的で個人的な影響に左右されない分、4年目にして初めて、ギリシャという私のカルマ的問題を映し出す国を正面から見据えることができた。旦那コスタス、コスタスの両親と親戚、国、社会、文化、価値観、言語etcをあるがままに受け入れ、拒絶ではなく理解、調和という形でコミュニケートする勇気と覚悟がやっと持てた様に思える。
アムステルダムのKushi Instituteからは夏のSummer Conferenceまで残ってくれとの申し出が来たが、今年の夏はギリシャというこの国に投資してみようかと思う。マクロビオティックというシステム、そして桜沢如一の直弟子である田中愛子先生を私に紹介してくれた日本山妙法寺の上人様達、斉藤上人と石橋上人に心から感謝の意を称したい。






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sachie_la at 16:38|PermalinkComments(2) マクロビオティクス | ギリシャ式