ところで、原油価格は、「炭鉱のカナリヤ」ではなかったのか?予想していたよりも「意外とハト派」だったイエレンFOMC

2017年03月14日

「トランプの屈辱」と「春の嵐」~FRBがあと何回利上げすると、バブルは弾けるの?~

貞子第一メルマガ「~De
あそぼ♪」3月14日号は、3月14日に配信しています。


題名と目次は、下記のようになっております。

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(以下、一部抜粋引用 はじまり)

今年に入ってから、いや去年から、いや、トランプが大統領に選ばれる以前から、
アメリカの株式市場と、アメリカの債券市場とでは、全く違った 方向を見ていると、様々な専門家が指摘しています。

「株式と債券が違う方向を見ている」というは一体全体どういう ことなのか?

ここらあたりの中身をきちんと整理しておけば、「アメリカを震源地として、近い将来マーケットで大幅調整が訪れる」ことが、 ご理解いただけると思います。

以下、見てゆきましょう。

今のアメリカ株式市場では過度の(?)楽観論が支配しています。
その一方で、今のアメリカの債券市場では、過度の(?)悲観論が 支配しています。


【悲観論が支配する債券市場】
今のアメリカ債券市場は、やたらと悲観論に支配されています。

たとえば、債券市場の「王様」である「ドル国債市場10年物の利回り」と「ドル国債5年物の利回り」を眺めて見ましょう。

・・・・・・(中略)・・・・・・

すなわち、
今のドル国債市場は、「向こう10年間、アメリカ経済は、なんとかデフレ懸念から脱して『2%インフレ』は維持できるものの、実 質経済成長率は平均すると0.59%程度と、とても低い。
向こう10年間、アメリカ経済は、長期停滞するだろう」と、真っ 暗な予測をしているのです。




「ドル国債10年物利回り」だけではなく、「ドル国債5年物の利 回り」をも眺めて見ると、
      ↓  ↓
「向こう5年間、アメリカ経済は、なんとかデフレ懸念から脱して『2%インフレ』は維持できるものの、向こう5年間の実質経済成長率は平均するとマイナス0.03%と、ゼロ成長(=やや弱めなスタグフレーション???)に陥っている」と、真っ暗な予 測をしているわけです。

今現在のアメリカの自然利子率がゼロパーセントですから、「いつかはアメリカ経済がゼロ成長に陥る」のも、当たり前と言えば当たり前なんですが・・・・ちょっとギョッとする数値ですね。

ですから、この「債券市場の悲観論(=アメリカ経済の長期停滞)」が正しいとすれば、今は、「イエレンFRBは、悠長に利上げを継 続している時期では全くなく、株価がどんなにバブリーになっていても、そのバブリーな株価を放置して、まだまだ金融緩和を継 続する時期」のはずなのです。

でも、イエレンは「目先の金融の安定」を最優先して、利上げを継続しようとしています。

・・・(中略)・・・・

かつてのグリーンスパンが、確信犯的に金融緩和を推し進めて確 信犯的にバブルを生成することで、
アメリカ経済の3%台という「高めの実質経済成長率」を実現したことは、有名です。

今のイエレンFRBは、グリーンスパンと正反対のことを行なって いる「疑い」があります。

今のイエレンFRBは、確信犯的にバブルを未然に防ごうとするあまり、確信犯的に「早めの利上げ」に着手・継続して、アメリカ 経済を長期低迷に落とし込む危険を犯しているのかもしれないのです。
(90年代に日銀が犯したことと同じ過ちをイエレンは犯そう
としているのかもしれません・・・・)



そして、「そんなの嫌だ!!!」「長期停滞なんて嫌だ!!!」と叫 んで登場したのが、トラ様でした・・・。



【楽観が支配する株式市場】
債券市場は、冷徹に「将来のアメリカの長期停滞やスタグフレーション入り」を織り込んでいるのに、
アメリカの株式市場は、イケイケでバブル状態。

・・・・・・・・・・・・・・(中略)・・・・

この加熱するアメリカ株式市場は、案外とても賢く(その可能性 は低そうだが・・・・)、
もしかしたらひょっとすると、
「トランプ新大統領の掲げる大幅減税もインフラ投資も数々の規 制緩和も、今年半ば以降のイエレンFRBの『金融緩和への大転感』 の助けを借りて、アメリカ経済を大なり小なりいくばくかは大復 活させるはず。
大幅減税やインフレ投資の規模がどれくらいになるかは関係 なく、トランプ政権とイエレンFRBとが協調すれば、 アメリカ経済を『長期停滞やスタグフレーションの近未来』から 救ってくれるはず。
・・・・・・(中略)・・・・」と予測しているのかもしれません。

だとしたら、今のアメリカ株式市場の「極端な楽観」「イケイケのバブリー状態」は、それほど間違っていないかもしれない。
今のアメリカ株式市場の極端な楽観論は、もしかしたらひょっとすると、いくばくかは正しいのかもしれません。



【ではどちらのマーケットが正しいのか?】

・・・・・(中略)・・・・・

100歩譲って、
「極端に楽観しているアメリカ株式市場のほうが、実はそこそこ正しくて、極端な悲観論に支配されている債券市場のほうが、かなり間違っている」と仮定するならば、

こう仮定するならば、何が起きるのか????
    ↓  ↓  ↓
近い将来、必ず「債券市場で大きな修正」が起きるはずです。
  ↓ ↓ ↓
では、具体的には、何が起きるのか????

(以上、一部抜粋引用 おわり)


─────────────────────────────
【題名】

「トランプの屈辱」と「春の嵐」

  ~「バブル」と「長期停滞論」の狭間で~

(ところで、
 FRBがあと何回利上げすると、バブルは崩壊するの???)

───────────────────────────
【目次】

1,全く違う近未来を見ている「二つの市場」
    
~バブリーなアメリカ株式市場が正しいのか?
    「長期停滞」論のアメリカ債券市場が正しいのか?

   (「春の嵐」の震源地はアメリカ)





2,「ボックス相場」から抜け出せないアメリカ国債市場

~ドル国債市場だって、迷っている!!!~





3,「3月15日危機」「官製のブラックマンデー」は、
やっぱり起きる????

~イエレンに平身低頭で頭を下げる「大人しいトランプ」?
そして、唐突に「バブル退治」に乗り出したイエレンFRB~

(2月20日から3月3日の間に何が起きたのか?
    「フォワードガイダンス」は廃止されるのか?)





4,あと何回利上げすると、バブルは崩壊するの???

~今回は、大幅調整は起きても、
             バブルはまだまだ崩壊しない!!!~




5,今週末のG20G20財務相・中央銀行総裁会議」は、
「新プラザ合意」への最初の舞台装置

~通貨高を求められる「中国などの新興国群」。
「景気刺激的な積極財政」で「内需拡大」を求められる「日独」~




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