2010年06月

2010年06月26日

お茶の楽しみ方

yuri
※本日の茶花

煎茶の手習いを始めてから、かれこれ5年。
ゆっくりと、楽しみながらやってきましたが、
ここまで続けると、先生も

「早く師範試験を!」

と鼻息が荒くなってきたおかげ?で、
今年に入ってからは、10月の師範試験に向けて
ビシビシと鍛えられています。。。

師範試験にはさすがに「洋服」というわけにはいかないので、
ついでに着物の着付けまで教えていただいて、
筋肉痛になりながら帯を締め上げ、最近、やっとなんとかカタチになってきた?感じ、です。

お茶を習っていていつも思うことは、
ちょっとしたことで、毎日の生活は彩られ、楽しくなる、ということ。

季節や、行事や、その時の気分で、軸や花や盛り物を楽しみ、
誰かのために、自分のために、大切な時間のためにおいしいお茶を煎れる。
その時間はゆっくりとして、心を落ち着かせてくれる。

別に、茶室がなければできないことではない。和室でなくてもいい。
和服でなくてもできる。

日々の生活を「味わう」ように楽しむ

ことができたら、きっと奥行きのある人生が送れるのだろうな、と
日々ばたばた生きてる自分の反省時間となっています。

そして、そんな「味わい、楽しむ」空間ができたらと、せっせと
茶室で使う折釘の検討。
茶室でなくても、花入れを掛けて楽しんでもいいよなあ、と思う。

でも、その釘は、できればただの釘やフックではなく、
やはり味わい深い「折釘」が良い。

お施主さんと相談のうえ、つける位置を決める。
竣工時には、竹製の掛花入れを飾ろう。

そんなこと、考えながら、茶を煎れる。



sadr at 00:33|PermalinkComments(0) 茶事・着物 

2010年06月23日

既存住宅の省エネルギー改修

財団法人建築環境・省エネルギー機構が主催する講習会に行ってきました。

kosyu

長期優良住宅について書いたときにも少し触れましたが、
これからの時代、住宅は個人の使い捨てではなく、資産として価値あるものであることが
求められています。
その価値のひとつとして、省エネ等級4以上の仕様を確保すると、様々な税制優遇や補助金による支援が受けられるという政策的支援が行なわれています。が、その背景には、

地球環境温暖化対策

という、いまや世界的な政治課題があるのです。

つまり、CO2排出量の削減の一環として「省エネ住宅」は位置づけられています。
「省エネ住宅」は、断熱・気密、日射遮蔽、自然エネルギーを活用することで、住人にとっては快適で健康な住まいを享受しながら、CO2排出量の削減を実現させるという、
とても社会的な「家」なのです。
税制優遇などの政策的支援や、それに伴う資産価値というのは、

「社会のためにありがとう!」

というご褒美のようなものです。
まあ、このアメの裏には、きちんとムチのような厳しい省エネ基準の運用などもあるのですが・・・。

さてさて、ここで本題に戻るのですが、
これから新しく建てる家は、社会にやさしい「省エネ住宅」とすることができますが、
これまで建てられてきた、いわゆる「高燃費住宅」はどうなるのでしょう?
まだまだ全体のシェア率としては断然高いはずなので、
この既存住宅もなんとかせねばならん!という大きな社会的命題にこたえるのが、
「省エネ改修」。

新築と同じように、この省エネ改修、住まい手にとってはとても快適な生活への一助となります。
予算やライフスタイル、要望、建物の状況などにより、どのような改修内容とするかは、
ケースバイケースですが、改修効果の予測をたてながら、細やかに対処していくことが
重要です。

個人の生活の快適性の向上とともに、社会的な意味を持つ家への変貌。
もちろん、エコポイントなどのおまけ付き。

これも一つの選択肢だと、納得の講習内容でした。

新築・改修でお悩みの方は、まずはご相談下さい。
納得の結論、見つけましょう!



sadr at 01:09|PermalinkComments(0) ためになる!家づくりのコト 

2010年06月17日

豚丼&アーキコープ

最近、豚丼にはまってます。

というのは、先日、北海道建築士会の千葉憲さんから
お土産でいただいたのがこちらの豚丼のタレ。
butadon

これが、まあ、とてもうまいんです。

正式な豚丼から、アレンジいろいろ丼まで、
ささっと、つくれてしまうのも魅力で
味付けは完全タレまかせ。
ごはんさえあれば、調理時間5分で出来上がり!
と、なんて設計事務所向きなんだろう!とはまってます。

そんな豚丼の北海道で、千葉さんが幹事となって
7/16(土)、17(日)に帯広にてアーキコープイベント開催します。
東京からも、関1号(伸行)が参加します。
アーキコープとしては、今年3月に千葉のいすみ市で第一回イベント
開催して早3ヶ月、満を帰しての2回目です。


設計者が中心となった活動拠点であるアーキコープ
今後も、いろいろなカタチで展開予定ですので、
どうぞ宜しくお願いします。

sadr at 18:58|PermalinkComments(0) 日々のこと 

2010年06月16日

SUMIKA Project 最終見学会

東京ガス主催の「SUMIKA Project」見学会に行って来ました。

建築家の伊東豊雄氏、藤森照信氏、西沢大良氏、藤本壮介氏による、
「プリミティブな暮らし」をテーマとした、実作提案事例が宇都宮市内にて
建設され、定期的に公開されていたのですが、このほど販売が開始され、
見学会も今回で最終ということで、なんとか最終見学会に参加してきました。

実は、このSUMIKA Project、西沢大良氏と藤本壮介氏の物件は以前外観だけ
見学していました。

なぜかというと、

「ああいう、変わった住宅がいいわ!」

という、その頃打ち合わせを進めていた方から、そんなご要望があがり、
建設地も近いということで外から見学。

試行錯誤の上、様々なご提案をしたのですが、結果、

「あまり目立つものは、やっぱり周囲の目が気になるかも・・・」

ということで、お話は残念ながら無くなり、
無難にハウスメーカーで建てるとのご返答が・・・。

そんな痛いことを思い出しながら、
「変わった住宅」と表現されていた藤本氏の「House Before House」を
汗だくで見学。
house_before_house

迷路のようなアスレチック感覚の住宅?は、やはり汗だくで住むのか?と
不安に思うが、街並みの中のポケットパークのような空間は美しく、
通りすがりにふと足を止めて眺めたくなる。そしてきっと眺めるのがいい。(と思ふ・・・)

一番お目当ての藤森照信氏の「コールハウス」は、手の感触が残る暖かな住宅。

外壁の焼き杉
gaiheki


あかまつの二股に分かれた柱

akamatu

栗のフローリング

kuri


ワラ入りの漆喰壁

warairisikkui


火災報知機まで、小さな木の引き手

kaho

「洞窟」をテーマにしているだけあって、人の集まる暖かな空間のしつらいが心に残る。

裏手に廻れば、最新機器のエネファーム。

そうそう、これを見なければ帰らせてもらえない。(←うそです!)

ちなみの販売価格ですが、
藤本氏の住宅が3710万円(土地代込み)
藤森氏の住宅が5665万円(土地代込み)
※今回このブログで紹介していない西沢氏の住宅も、3710万円(土地代込み)

ご興味のある方は、どうぞ東京ガスさんにお問い合わせを。
「住める」「住めない」は別としても、一見の価値あり、です。







sadr at 22:07|PermalinkComments(0) 日々のこと 

2010年06月14日

つばめの巣

Green Court House の1年検査に行ってきました。

半年振りにお会いするお施主さんたちや、
施工時にお世話になった方々と久々の対面。

だいぶ住まいの風体が出てきた外観を見て、春夏秋冬
1クール過ぎたのだな、と実感。

内部・外部ときっちり見て、問題のあるところは対応策を検討。
まだまだ、設計と施工はチームです。

「クレームではなく、これからの設計にも役立ててもらえればという気持ちで、いろいろ言ってます(笑)」

とお施主さんからは暖かいお言葉をいただき、とても励みになりました。

ふと気付くと、中庭側の玄関の軒下に、つばめが巣をつくっているのを発見。
tubame

つばめの巣は縁起物。

「ツバメ」が巣をかける家は縁起が良い。(千葉、新潟、愛媛、宮崎など)
「ツバメ」が巣をかける家は吉事がある。(茨城、愛知、香川)
「ツバメ」が巣をかける家は病人が出ない。(栃木、千葉)
「ツバメ」が三度巣をかけると千万長者になる。(愛知)
「ツバメ」の巣が多いほど、その家は繁昌する。(栃木)
「ツバメ」が家の中や座敷に巣をかけると最高にめでたい。(宮城、石川、福岡など)
「ツバメ」が自在カギに巣をかけると金持ちになる。(長野)
「ツバメ」は衰える家には巣をつくらない。(山形)
「ツバメ」は火事を出す家には巣づくりしない。(秋田、山形、愛知、山口など)
「ツバメ」は田の神様を負うてくる。(広島)
「ツバメ」が家の軒に巣をかけると豊作。かけぬと不作。(長野)

巣の下には、新聞紙がガムテープで押えられてしっかりと糞対策も施してある。
真っ白のタイルや外壁が汚れるのを気にしないではないと思いますが、
お施主さんは、すでに受け入れ態勢を整えられていました。

なんとなく、吉事のおすそ分けをいただいた気分です。


sadr at 22:17|PermalinkComments(0) 日々のこと