淑美の短歌日記

日々目にした自然出来事などを短歌形式で発表します

日暮れ早しカーテン引くと窓辺に立てば彼方に浮かんだ睦月満月


まん丸でレモンイエロー満月が家々覗き微笑んでいる


満月に目鼻口耳書込めば微笑んでいるあなたのお顔ね


ポッカリと睦月満月浮かんでる何かいいこと教えておくれよ


術後できた手首のこぶが破裂して体液とう液体じくじく染み出ぬ


病院の帰途のタクシーのドライバー誇らに見せぬ八十八箇所


         <昨年の鏡餅やっと食す>
 
喪中故割らざりしお重ね一年後割って食して借り返す気分


真空包装鋏で切り裂き取り出せばぽろぽろ剥がれぬ年越しお重ね


父さんの鏡餅割り受け継いで息子格闘背中が似ている


          <孫娘成人式>

膝で揺すり風呂にも入れた孫娘見ることかなわぬあなた無念ね


「ぜんざいを作ってやれよ」生きてたらあなたはきっと言ったでしょうね


うっすらと霞のかかっ成人式絢爛豪華よ振り袖の花


着慣れない振り袖に神妙な顔つきの娘に教えるトイレの作法

 

謹賀新年
 つたないブログですが、今年もごひいきくださいませ


枯れ枝と思ってた蝋梅四輪開き初日に香る令和二年だ

                                            
父さんのやってたことを思い出し息子に教える正月支度


父さんはこれ買ってたと息子に教え見えないように涙一粒


父さんの座してた椅子に腰据えてしめ縄に御幣つけてる息子


無愛想な次男はぼそり「掃除機どこか掃除してやる」


酢の物も煮染めも自分じゃ切れなくて子や孫を口で指図す


毎年の手伝いが手についていてきびきび働く孫息子娘


酢の物の味付け嫁に伝授するよいチャンスだね代替わりの


常よりはお節の品数少ないが文句も出ない包帯免罪符


父さんが居ないこと忘れているように正月の宴談笑にぎやか


心には小さな隙間あるだろに見せまいとする空元気かも


嫁二人上手に仕事分担し姑の片手かばいくれたり

あなた居ない正月なれど子や孫がしっかり穴埋めよい新年だったよ



   手根管症手術の切開跡は抜糸きれいにくっついたが
後遺症か手首に体液のこぶができて崩れて,しみ出している。
動きは大分よくなったが感覚はまだ戻らない。
神経の回復は半年ぐらいかかるとかーー
右手ばかり使って居るからか肩の鍵盤断裂の痛みが再発して手が上がらない。
踏んだり蹴ったりの正月ではあった。
天神様で引いたおみくじは「吉」
元治しになるだろか


早朝の指の痛みを訴えるあなたは居ないこれ罰なの
       手根管症の診断


「めっちゃ」とう語好きではないが破れかぶれ「めっちゃ痛いよめっちゃ痛いよ」


この痛み今夜だけだと思っても波状攻撃ちとひどすぎる
       
明日手手術
3年は短いのだろか長いのかなじみの看護師ほとんど皆無syukonnkann syoukou
                
     3年前くるぶしの手術で入院


顧みれば全身麻酔は4度目ね今度の目覚めに見る夢は何ぞ
        一っ回めは五十三歳膀胱下垂、二回めは八年前腰椎変形


湯を沸かし青豆の筋取っている目覚めの言葉は「ガス止めたかな」


麻酔醒め今日で4日目ようように細胞隅々覚醒の感


手術終えた左手包帯ビニール袋看護師に裸身預けてシャワー受く


看護師の掛けるシャワーの温もりは入院暮らしの至福と感謝


対面の五階建てビルに朝陽射し光の帯が壁をずれ行く
        白壁にピンクの帯が


対面の里山の木々さわさわと揺れる隙間に生き物探す


病室の窓より見てる青空に浮かぶ白雲ニュージーランドの羊群


しゃかしゃかと白雲流れていないけど形つかの間に変化する妙


病室の窓から黒雲眺めてる濃淡厚薄徐々に変身


久しぶり青空に浮く白雲は大小様々クラゲの傘です


横浜は霧だとテレビで教えられ窓外見れば横須賀もじわり
  

ここの空テリトリーなのか鳶が二羽毎朝連れ立ち悠々回遊
        
ちょっと妬けるね


七日うち四日は曇天雨降りだった留守の草木にゃ慈雨だったかな


テーブルの花瓶の菊は枯れないで咲いていました心ほっこり


入院前作っておいた冷凍の夕食頼りに一皿孤食


監視無くトイレに行けるは有りがたかれど片手の暮らしに心がすさむ



チョーいいね自分のベッド自分の布団快食快眠目覚めさわやか

時報四時黄昏早い冬の暮れ家並みを渡る
大雨警報

五十数年欠かさず作ってきたけれど片手じゃ「お節」もままなりません

「今年はね作らないよ」といいながら具材の買い物息子を頼りに
       
 足も痛いし肩も痛いし一人じゃ出かけられぬ


父さんはこれ買ってたとかたわらの息子に言ってふと涙ぐむ 


左手の痛み痺れはとれたけど感覚握力もどかし苛つく


手首には二センチほどのこぶがあるリンパ液かなぶよぶよしている
       
 術後の回復年越しになるね

果樹がいいとあなたが植えた金柑が今年豊作涙落として甘煮作りぬ


逝った日は心に刻んでいるけれど告別の日は何故かおぼろげ

洗面も歯磨きも忘れ豆を煮る手足不自由なれば仕事遅々です


声高く義妹唱える大祓たどたどしく和す子孫の声

寄り添いてまどろむ温もり改めて恋しと思う一年祭の朝

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