淑美の短歌日記

淑美の短歌日記 日々目にした自然や出来事を短歌にします。 「八十路半ば淑美の独り言」を移住しました。                          諏訪淑美     

2020年01月

日暮れ早しカーテン引くと窓辺に立てば彼方に浮かんだ睦月満月


まん丸でレモンイエロー満月が家々覗き微笑んでいる


満月に目鼻口耳書込めば微笑んでいるあなたのお顔ね


ポッカリと睦月満月浮かんでる何かいいこと教えておくれよ


術後できた手首のこぶが破裂して体液とう液体じくじく染み出ぬ


病院の帰途のタクシーのドライバー誇らに見せぬ八十八箇所


         <昨年の鏡餅やっと食す>
 
喪中故割らざりしお重ね一年後割って食して借り返す気分


真空包装鋏で切り裂き取り出せばぽろぽろ剥がれぬ年越しお重ね


父さんの鏡餅割り受け継いで息子格闘背中が似ている


          <孫娘成人式>

膝で揺すり風呂にも入れた孫娘見ることかなわぬあなた無念ね


「ぜんざいを作ってやれよ」生きてたらあなたはきっと言ったでしょうね


うっすらと霞のかかっ成人式絢爛豪華よ振り袖の花


着慣れない振り袖に神妙な顔つきの娘に教えるトイレの作法

 

謹賀新年
 つたないブログですが、今年もごひいきくださいませ


枯れ枝と思ってた蝋梅四輪開き初日に香る令和二年だ

                                            
父さんのやってたことを思い出し息子に教える正月支度


父さんはこれ買ってたと息子に教え見えないように涙一粒


父さんの座してた椅子に腰据えてしめ縄に御幣つけてる息子


無愛想な次男はぼそり「掃除機どこか掃除してやる」


酢の物も煮染めも自分じゃ切れなくて子や孫を口で指図す


毎年の手伝いが手についていてきびきび働く孫息子娘


酢の物の味付け嫁に伝授するよいチャンスだね代替わりの


常よりはお節の品数少ないが文句も出ない包帯免罪符


父さんが居ないこと忘れているように正月の宴談笑にぎやか


心には小さな隙間あるだろに見せまいとする空元気かも


嫁二人上手に仕事分担し姑の片手かばいくれたり

あなた居ない正月なれど子や孫がしっかり穴埋めよい新年だったよ



   手根管症手術の切開跡は抜糸きれいにくっついたが
後遺症か手首に体液のこぶができて崩れて,しみ出している。
動きは大分よくなったが感覚はまだ戻らない。
神経の回復は半年ぐらいかかるとかーー
右手ばかり使って居るからか肩の鍵盤断裂の痛みが再発して手が上がらない。
踏んだり蹴ったりの正月ではあった。
天神様で引いたおみくじは「吉」
元治しになるだろか

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