2007年07月03日

振り込め詐欺、バイク便悪用が急増 、夫婦が手口証言

バイク便を悪用した振り込め詐欺が今年に入って急増している。東京都内では1〜5月で30件、被害総額約7500万円と昨年1年間の被害(20件、4685万円)を既に大きく上回った。バイク便詐欺とはどのような犯罪なのか。

 「バイク便を向かわせるのでお金を渡して」。東京都の70代の夫婦宅に電話がかかってきたのは午前10時ごろ。電話に出た妻に男が「オレだよオレ。会社の金を使い込んだ」と早口でまくし立てた。妻がとっさに会社勤めの次男だと思い「いつもと声が違うね」と聞くと、「風邪をひいた」と説明。「突然監査が入る。今日中に補てんしないと会社を辞めさせられる」と疲れ切った声でお金を求めた。

男はさらに、「会社にいないと怪しまれる。午後2時前にバイク便を向かわせる」と時間を指定。
1電話帳ぐらい大きさの紙箱に現金を入れ粘着テープで何重にも巻く
2あて先と送り主は書かない
3中身を聞かれたら「書類」と答える
4余計な会話は一切しない
と詳細に指示した。
夫は貯金360万円を下ろし、時間通り到着したバイク便に渡した。

7月3日 毎日新聞

sagihanzai at 20:08│ 詐欺 
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