「特殊詐欺被害抑止」新潟県警２カ年目標 被害額１億８０００万円以下

県警は特殊詐欺被害について、平成２８年末までに年間の被害額で１億８千万円以下、認知件数８８件以下とする目標を発表した。昨年の年間被害額は約７億円と窃盗犯現金被害の３倍以上に当たる深刻な状況で、今年も増加傾向にあることから、被害を未然に防止するために初めて具体的な数値目標を設定した。特殊詐欺撲滅に向けて、早ければ５月には官民一体の対策推進会議を設立させたいとしている。

県警によると、２６年の特殊詐欺被害額は７億６０８万円、認知件数は２２２件。被害額は特殊詐欺の統計を取り始めた２３年以降、初めて前年（９億４１３２万円）を下回ったが、認知件数は毎年増加している。

増加傾向に歯止めをかけるため抑止目標を２カ年計画で設定、今年は年間被害額４億４千万円、年間認知件数１５０件以下、来年は同１億８千万円、８８件以下とした。

産経新聞 2015年3月31日