先日の事例シミュレーション講座でのことだ。

設問分解の意義についてK講師の言われた
例え話がとても印象的だったのでご紹介したい。

「設問分解」とは設問文を意味ある文節や言葉で
分解し、その分解したものから、仮説思考で
解答のヒントや切り口を出す技法だ。

この「設問分解」では、試験開始とともに、
まず設問から読み出し、10分以内に
仮説で出した切り口や解答骨子を書き出すのだ。

K講師は、真っ先に読み出すのが与件文ではなく、
設問文であることに意義がある・・・・、
という説明をしていた。

ある日彼は、お子さんに勉強を教えていたそうだ。

国語の問題を教えていて、「まず設問文から読みなさい。」
そう、教えたそうだ。

するとお子さんが、
「なぜ設問文から読むの?問題文からでいいでしょ?
意味がわからない。」と言ったそうな。

この質問への、彼の答えが実にわかりやすかった。

K講師は次のように、お子さんに教えたそうだ。

「あなたが、どこかへ出かけたとする。
 ゴールへ到着した後に、
『ここまでくる間に赤信号はいくつ有ったか?』と
聞いても思い出せないでしょ?
でも、出発の前に、着いたら赤信号の数を聞くからね。
数えながら行きなさい。』と言われていたら、
ゴールに着いた後もすぐに赤信号の数を答えられるでしょ?
効率的でしょ?だから設問文から読むの。』

この回答に、お子さんは「そうか」とすんなり納得されたそうだ。

つまり、設問分解とは、与件文で見てくるべき内容を
あらかじめ知るためのめちゃ効率の良い仕組みなのだ。
設問分解をしているから、与件文でも効率的に情報を探せる。

ということは、
・設問でのメモ、切り口出しが少ない。
・与件文に設問で出した切り口を書いたメモが少ない。
なんて言語道断なのだ。

まして与件文に整理のメモも何も無いとか、
設問番号しか書いてないとか・・・、
それじゃ解答を書くのが難しいと
感じるで当たり前だ。

子どもにでもわかるK講師の説明に、
今さらながら・・・、
ていうか設問分解を作った本人なのに、
妙に感心したのだった。