一つの文章の中で、どこに読点「、」があるかはとても大事だ。

読点「、」は区切る意味があって、区切った文章が
それぞれ長文の文節だったりすると、それぞれ独立した
意味になってしまう。

つまり一つの主語だけで述べるのが難しくなる。

なのにひとつの主語だけで無理やり述べようとすると
下手するとロジックがねじれる。

例)こんな文章があったとする。
大変興味深かった人は誰なのかわかるだろうか?

「鷺山はスクールを立ち上げて数多くの中小企業診断士を
育ててきたが、試験には合格しなかったが創業して
成功した教え子も数多くいるのは大変興味深いと思う。」

こんなわけのわからん文章を書く人が大勢いるのだ。

なぜこのようなことになるのか?

・言いたいことを言いたい順に頭に浮かべ、
 骨子の下書きも作らず、頭に浮かんだ順に
 すぐに書こうと思うからだ。

確認作業をしないのも診断士らしくないが、
書いた後の確認チェックをしないのも診断士らしくない。
「らしくない人」が合格しにくいのは当然の結果なのだ。

さて、上の例文で言うと、
「、」の前半の文章は
(主語)鷺山は
(述語)育ててきた
という内容になっている。

「、」の後の文章は、
(主語)(私は)
(述語)興味深いと思う
という文章になっているのだ。

1文に2つの主語があると文章はねじれる。

採点者にわかりやすい文章を書くには、
・短文に切って、主語と述語を確認する
もしくは
うちの通信講座「合格指南塾―ダメ文校正」で
まずは良い文と悪い文の違いを知り、
正しい文章を書く練習をしてね。
もしくはAAS名古屋のオリジナル書籍
「2次の解法はこれ1冊!」)で確認を。