2008年01月

2008年01月31日

我が家のベンジャミン

昨年3月の誕生日にいただいたベンジャミンが何とか息を吹き返しました。
昨年初夏のころ朝日が当たるところがよいと考え、東向きの窓に面するところに置いた。初冬になっても葉ぶりも盛んで安心していたのですが、あるとき気になって裏側(窓ガラスに接する側)を見てみたらすっかり葉が落ちて茎だけの痛々しい姿となっていました。そこで再度南窓の前に移し、昼は窓際に置いて太陽に光を浴びるようにし、夜はガラス面からの冷気がこない部屋の中央に置き換えるようにしました。結果、新しい芽が再び出始め元気もよくなりました(写真)。植物もうまく育てるためには日々気をかけて面倒見ることが大切なこと、改めて感じました。  才本

ベンジャミン

2008年01月25日

夏の日の金閣寺

昨年の夏、久しぶりに金閣を訪問ました。金閣は夏の西日を受けその名のとおり金色に輝いていた。これは室町時代の初代将軍、足利尊氏が山荘として造営したもので遊行や社交の場として利用する性格がありました。したがって、尊氏が客人を招いて得意げに3階からの眺望を楽しんだことと思われます。1階は住宅風、3階は仏堂として仏像が安置され、2階は仏堂風に作られている。外観は正面から見ると1階は金色ではなく素木(しらき)で、しかも壁は大きくセットバックしているため、木の経年変化と2階の影で真っ黒に見えます。逆に2階、3階は金色に輝いているので、1階は目立たず2,3階が目に飛び込んできます。結果として上の2層が池の中に浮かぶのごとく感じられます。見事に考えられた意匠だと思います。その意匠を景観として眺めることができる地点をきちっとつくってあることも忘れてはなりません。そこは今も観光客が競ってカメラを撮影する場所でもあります。  才本

金閣寺正面金閣寺背面

2008年01月24日

自由が丘団地の建替えで変わったこと

昨日、ある会合で自由が丘団地の建替えの経緯を聞くことができた。もとの住宅は昭和27年ごろから始まり、平屋建てや2階建ての長屋であった。増築の規制も弱く借家人が自由に増築をしていたそうである。そして木を植えようとの呼びかけで住人が競って植樹し、建替え前のような鬱蒼とした緑の団地になったとのことである。現在見る限り中高層の住棟が禿山に点々と並び、殺伐とした風景となっている。
1985年に始まった建替え構想の経緯の中で、住民アンケートとっているがそれも特に考慮することなく市側から基本構想案を作成し、住民説明をしている。その後地元とのやり取りを持ちながら基本計画案が出来上がり、環境アセスメントを経て工事が進められた。その間建替えに反対する住民運動がおこったり、アメリカの都市計画家のアレキザンダーが低層3階建て案を提示することもあった。この案はパーキングが地下にあり予算的に無理で却下されたそうです。
結果的には平面駐車場となり台数も戸数分あり、このため緑地が減らざるを得なかった、ということです。環境よりも経済優先、身動きの取れない法制度(国の補助金制度)など今後見直すべき時期に来ているのではないでしょうか。  才本

2008年01月23日

第三者検査で安全・安心な住まいを!

先日コンクリート擁壁の鉄筋組みの検査に立ち会った。本来は施工業者の監督員が事前に検査して完璧にしておかなければいけない。そして最後の確認を設計事務所が行うものだ。ところがわれわれが検査をするとほとんどの場合、修正なしですむことがない。最近は、工務店の監督員は下請け業者の仕事をチェックしないままわれわれが検査に当たることが多いようだ。下請け業者の技量は様々である。擁壁の鉄筋工事の場合、大規模の場合は鉄筋の専門業者が行うので比較的信頼できるが、小規模の場合は外構業者が施工するので鉄筋工事に関してはあまり熟知していないため間違いが出る可能性は高い。今回も擁壁のベース筋の幅止め筋に間違いがありました。いずれにしても施工者がこう言った姿勢を改めない限り、第三者監理は必要でしょう。 才本

配筋検査

2008年01月22日

ユニークな東屋 岡山後楽園・流店(りゅうてん)

岡山後楽園に流店という建築がある。江戸時代に建造され今も現役で訪問者の休憩所として使われている。写真でご覧のとおり1階には外壁はまったくないため後楽園の穏やかで美しい風景が切断されることなく、連続性を保っている。結果その存在が邪魔にならない。さらに建物の中央を小川の流れが貫通している。流れは決して“さらさら流れ”とはいかないが、わずかながらでも流れてはいた。また2階があるのだが上がる階段はない、使用するときに可動式の階段(ハシゴ段?)を持って来るのであろう。
後楽園の、川を隔てた対岸には山の上に岡山城の美しい姿が見え、両者が一体に感じられるよう計画されていることが理解できます。当園は瀬戸内地方の穏やかな気候に抱かれて人の手が隅々まで行き届き、規模が大きいにもかかわらず坪庭のごとくのイメージがある。今は市民の憩いの場所となっていて、流店にも大勢の人が思い思いの姿で休憩していた。  才本

岡山後楽園流店 外観岡山後楽園 流店内観

2008年01月21日

京都名庭めぐり2 円通寺

借景庭園の代表格のひとつ。40種類以上の植物が混栽された混ぜ垣(まぜがき)と、杉・桧の木立とで、額縁のように比叡山をきりとり、枯山水に取り込む手法は見事です。床の高さが一般的なものよりも随分と高く、建物の柱の位置、軒の高さなども一体的に設計されており、余分なものを切取り最高の状態で室内から眺める事が出来ます。水平ラインと垂直ラインの調和はとても美しく,時がたつのを忘れそうです。
しかし、目の前で道路開発工事がはじまり、この借景の存続も危ないそう、ぜひもう一度訪れたいと思います。きし

円通寺



2008年01月19日

「一宮の民家再生」の1年検査

一昨年の末に竣工した物件です。ホームページの「作品」でも紹介していますが、昭和30年に建った四つ間取り民家を揚げ家して、さらにワンルームの日常生活部分を増築しました。
1年たった今でもほとんど何の問題も出ていません。施工者(現場で働く職人さんも含めて)全員が気を使ってきちっと仕事をすれば、問題が生じることはないものである。ただ一つ壁の漆喰塗りと柱や梁とのチリぎわが、新しい木材を使用したところに限りチリ切れがありました。(新しい木材が乾燥で収縮して壁の漆喰との間に隙間が生じる)これに関しては、今はまだ隙間が小さく気にならないので、大きくなったら補修をすることにしました。当日改めて一部を撮影しましたのでご紹介いたします。
1枚目は再生部分の玄関です。床を抜き吹き抜けにしています。2枚目は玄関の正面にある採光をかねた坪庭です。3枚目は座敷部分で、要所に耐震壁を入れ、布基礎から堅固なベタ基礎に変えたため微動だにしない力強さを感じます。 才本

民家再生1民家再生2民家再生3

2008年01月18日

「人街なごやネット」会合での情報交換

人街なごやネットは1998年に高齢者や障害者が地元地域で安心に暮らしていけるような住まいづくりや街づくりを推進するために、福祉、医療、建築等々の分野の専門家が知恵を出し合おうと結成した会であります。本年10周年を迎えるが今も活動は続き月1度のペースで会合を開いている。毎回のテーマと発表者を定めてディスカッションしています。先回1月16日の会合では成人後見人制度についてであった。また会員の情報交換としての意味合いも強く、諸分野での社会、経済の現況が話題に上がり、経済環境が厳しくなりつつあるとの意見が多いようでした。
県営平針住宅の建替えに関する研究会ではデコボコ山の自然観察会は「子育て支援事業」に認められ本格的に活動しています。また今後ソフト、ハード両面から改めてマスタープランづくりを始めるとのことです。当ネットでも積極的に参加する旨話されました。 才本

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2008年01月17日

近頃の建築確認申請事情

昨年6月20日の建築基準法の改正で建築確認申請の手続きが大幅に変更されてから半年以上を経過した。改正後の建築着工数の減少は昨年9月以降マスコミにも取り上げられ、経済の後退が懸念されている。
わが社では改正直後に構造計算のタイミングとなった物件があった。結局、当時構造事務所もすぐに着手できず、構造計算を終えて申請提出できたのは10月2日。そして11月26日に適合判定に回り、12月25日に審査経過表が検査機関から届き、今年に入り1月7日にその回答をし、1月11日に確認がおりた次第です。確認提出時に検査機関から告げられた所用日数が6ヶ月でしたから半分でできたことになります。とりあえず、ホッとしたところです。
3階建ての住宅でこれですから、大規模のコンクリート建築は大変のようです。ただし2階建ての専用住宅は今までどおり1週間から10日ほどみれば十分でしょう。
伝え聞くところによれば、検査機関による対応(所用期間、費用)のちがいもいろいろあるようで、われわれも使いやすいところ選別してくことになります。 才本

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2008年01月07日

神戸 箱木千年家

神戸市の山間にある箱木千年家は、現存する最古の民家(室町期)といわれています。茅葺屋根の軒先は人の背丈より低く、人が出入りする時は頭を下げないとできません。壁が低く屋根が大きいため、縄文時代の竪穴住居のイメージを強く持っています。使われた素材は木と土と茅だけですが、そのなかの居心地は大変爽でした。訪問したのは夏の暑さが続く9月でしたが、自然素材で調湿され空気は適度にからっとし、素材からの水分の蒸発冷却や土による夜間の冷気の蓄積で、そして広い土間は地中温度の影響を受けてひんやりと感じられました。また土間部の窓は小さく開放感は少ないが涼しい風が吹き抜けていました。
自然素材により工夫された室内がなんと心地よいものか、を実感しました。 才本

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箱木千年家2箱木千年家3箱木千年家4









2008年01月01日

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます
2008年バンザイ♪

中庭の家スケッチ














新しい年というのは気持ちのいいものですね、今年も素敵なお客さまと住いに出会えること期待しています。
個人的には、日本一の富士山にでも登ってみてもいいかしら、と正月っぽいことを思ってみたりしてます。
というわけで、本年もよろしくお願いいたします。きし