2008年11月

2008年11月24日

東大寺 転害門

正倉院を訪れた後はその周辺を散策しました。
東大寺の西端にある転害門(てがいもん)は創建当初から残る数少ない建築のひとつであります。南大門と比較すればとても小さいものですが、堂々としていて大きく感じられます。南大門は大仏殿の正面に建って参拝者を受け入れる門、そして転害門は東大寺の境内の内外を分離する門、ということで性格がまったく異なります。また、建つロケーションも異なり、現状は転害門の外側は国道が走り、門の両脇も民家や地場の商店が迫り、奈良市民の日常生活に取り囲まれている感があります。二つの門にはそんな違いがありますが、この転害門は南大門とよく似たスケールの感覚を感じます。鎌倉時代に再建された南大門は過去の南大門の記憶とこの転害門を意識しながら建造されたことでしょう。下の写真 門周辺には民家が迫っている  才本


てがいもん1てがいもん2転害門4

2008年11月15日

正倉院展と正倉院の建築

先日、正倉院展とともに正倉院の外観を見ることができました。
正倉院は3間×3間平面の校倉造りの倉を2棟並べた双倉(ならびくら)形式を保っています。南倉と北倉の二つ並んだ倉の中間を板壁で囲って中倉としたものである。外観を見ても南と北の倉は校倉造で中央の部分は板壁でできておりそのことを納得することができます。ただし当初から3室として計画、建造されているとのことです。以前このブログで取り上げた法隆寺の倉である綱封蔵(こうふうぞう)も双倉形式で中倉の部分は壁がなく吹き放ちとなっています。正倉院、綱封蔵には共通点があります、どちらも二つの双ぶ倉が南北に配置されている点です。南倉、北倉(正倉院は中倉も)も東の壁は朝日、西の壁は夕日を平等に受ける配置です。湿潤な日本の風土では木材が湿気やすく、天気のよい日に東と西に面する校倉壁を朝日と夕日をたっぷり当てて虫干しし乾燥させることをもくろんだのだと考えられます。 才本


正倉院 1正倉院 2正倉院 3

ブルーム・ムナーリのZIZI

本年9月から10月にわたって刈谷市美術館で行なわれた「生誕100年記念 ブルーノ・ムナーリ展 あの手この手」に展示されたZIZI(ジジ)。ムナーリは絵本などを中心にプロダクトデザインまでひろく手がけたデザイナーです。ZIZIは1952年に、マットや車のシート用の材料として開発されたフォームラバーの特性を生かしてムナーリがデザインしたもので、2007年に生誕100年を記念し復刻されたのがこれです。使い手の気分で自由に体型を変形することができる、遊び心たっぷりの楽しい玩具です。  才本


zizi 1zizi 3zizi 4