2010年02月

2010年02月24日

東福寺方丈の裏(北)にある味な展望台

東福寺方丈は四方が重森三玲がデザインした庭園で囲まれていることで知られます。
またその方丈の北側は深い谷があり谷底を小川が流れていますが、鬱蒼とした豊かな自然があり初夏の新緑、秋の紅葉と大変美しい光景が見られます。
重森三玲が作庭した東庭と北庭の間から北の谷に向かって廊下がありその先に小さな展望用の建物があります。その建物は谷の緑の中に突き出している形の配置で、そこから見渡すと木々の緑の上に浮いているかのような錯覚を覚えるほどで、なんとも気持ちよい展望台となっています(訪問したのは昨年の9月でした)。この建物は小さなものですが、谷の上に突き出すわけだから決して安価な費用ではできないと思います。これをあえてつくることですばらしい眺望が得られました。そこに考案した人の「こころ」が感じられます。その結果いまわれわれも楽しむことができます。   才本



東福寺庭園3

2010年02月08日

ドイツ・マイセンで模倣された有田の柿右衛門の器

先日、愛知県陶磁器資料館で<開窯300年 マイセン・カップ&ソーサーの美>という展示会が開催されました。もともとドイツのザクセン地方の王が東インド会社が運んでくる東洋の磁器がほしくてその研究を始めさせたといわれます。磁器の発祥は中国の景徳鎮で元の時代からつくられますが、日本では有田焼、とくに江戸期の柿右衛門が有名です。それらが大航海時代以降ヨーロッパに渡り、それに魅了させられた西欧人が最初につくった磁器がこのマイセン磁器ということです。その歴史を物語るようにマイセンの初期の時代、1730年ころには柿右衛門を正確に再現するものがつくられます。その後支配階級の変化などの社会の変化に対応しながら、また時代の潮流をとらえてデザインが変化していきます。ロココ、新古典主義・・・など。
東洋からの影響や時代の変遷などは他の分野の芸術、絵画、建築などとも共通することが多く興味深く感じられます。   才本