2010年03月

2010年03月25日

東福寺本坊方丈庭園――空から眺めるとまた違った美しさが!  1

下の左の写真はグーグルアースで見た東福寺本坊周辺の航空写真です(写真上でクリックすると拡大します)。本坊方丈(写真では中央左よりの建物)の四周の庭園は重森三玲がデザインしたことでも有名です。
この中で南庭(方丈の下)と西庭(方丈の左)には、対角線状の直線がはっきりと見て取れ、その直線で砂庭と苔庭が分けられています。しかも南庭では苔庭の一部がランダムに自然な形で砂庭にまで入り込んでいます。そのバランス感覚や、直線と自然な形の対比など美しく感じられます。また西庭では市松模様に刈り込みされた植え込み部分と対角線で分離された苔庭部分の対比が美しく感じられます。そして南庭から西庭へと対角線のラインがごく自然に流れるように続いており、これも小気味よいデザインです。      中央写真は南庭を縁側から撮影、右写真は西庭を縁側から撮影。 つづく  才本



東福寺 グーグルアース東福寺 南庭東福寺 西庭

2010年03月17日

東福寺――渓谷を生かした配置計画

東福寺は方丈の背後にある三ノ橋川の渓谷の景勝を取り込んだ壮大な配置計画がなされています。他の禅宗寺院、たとえば天龍寺も景勝地が選ばれていますが、東福寺でもこの渓谷の美しさゆえにこの敷地が選択されたことでしょう。
渓谷を挟んで、その南には三門・本堂(仏殿)・禅堂、そして方丈などのフォーマルな主要伽藍が並び、渓谷の背後(北側)には開山堂・普門院、また竜吟庵などがあり住宅的な落ち着いた雰囲気となっています。渓谷を挟んで南北に異なった二つの世界をつくろうと意図したことが考えられます。
もう一つの意図は、この渓谷の最も美しいポイントを見る場をつくるということでしょう。この渓谷には三つの橋(これを三名橋という)が架かっています。中央の橋は通天橋(つうてんきょう)で、敷地の中心軸を形成し、<主要伽藍〜方丈>と<普門院〜開山堂>を結ぶます。この橋からの渓谷の眺めは紅葉の名所としても有名ですが、新緑の景色もすばらしい。この橋には渓谷を眺める眺望スペースが附属し、渓谷の景色を手中に収めるスポットとなっています(写真上左、上中(向こうに見える屋根は偃月橋の屋根))。その他この東にある偃月橋(えんげつきょう)は竜吟庵専用の橋ですが、1603年につくら重文に指定されています(写真上右)。通天橋の西にある橋は臥雲橋(がうんきょう)といい諸塔頭へとつながります。その眺めを写真でご覧下さい。 才本



東福寺通天橋東福寺通天橋からがうん橋を見る東福寺がうん橋








東福寺配置図

2010年03月02日

東福寺方丈の北庭の市松模様――幾重にも重なるグラデーションによる美しさ

前回のブログで東福寺方丈の裏にある小さな展望台についてお話しましたが、その奥に進むと<小さな市松模様の庭>があります(東庭にも<大きな市松の庭>がありますがこれではなく北庭のもの)。
30cm角ほどの平らな石が市松模様に並べられ、建物から遠ざかるに従って石の数が不規則に減らして変化をつけています。その間の取り方が何とも小気味よいデザインだと思います。(下写真)。その石の間には苔が密植されて石と苔のコントラストが美しいのですが、苔は建物の近くで高く盛り上がり、遠ざかるに従いヴォリュームが減少していきます。また苔の色が建物近くで緑が濃く、遠くに離れていくと、理由はわかりませんが茶色く変化しております。
まとめますと\个搬櫃つくりだす市松模様を向こうに行くに従い徐々に崩すことで変化をつける、苔のヴォリュームを向こうに行くに従い小さくする、B櫃凌Г鮓こうに行くに従い緑から茶色に変化をつける、と三種類のグラデーションが重ねられていることに気づきます。このコメントは現在の姿の分析であって、,禄顛校偉茲離妊競ぅ鵑任△襪海箸牢岼磴い△蠅泙擦鵑、◆↓はそれが最初から意図されたものかどうかは不明です。しかし◆↓があることでよりおもしろくなっているのではないでしょうか。  才本


東福寺庭園2東福寺庭園1

sai_livedoor at 18:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!