2010年04月

2010年04月28日

京都白川にかかる一本橋

京都には鴨川をはじめ、保津川、堀川、白川、高瀬川、疎水など、さらに支流の小川を加えれば数限りない川があります。その水のある景観は京都に趣を与えています。後者の白川、高瀬川、疎水などの小さな川は水が浅く常にきれいな水が流れ、せせらぎの音が聞こえ快い気分になります。ガードレールなど落下防止柵がないことも美しい景観を保つことの要因になっています。
先日、祇園白川の桜を見たいと思い白川を北(三条あたり)から祇園方面に入りましたが、「一本橋」という変な石橋に出くわしました。幅も狭く人一人がやっと通れるほどの幅で手摺もありません。橋のたもとにある説明書きを見ると、
「この橋は、比叡山の阿闍梨(あじゃり)修行で千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)を終えた行者が、粟田口の尊勝院の元三大師に報告し、京の町に入洛するとき最初に渡る橋であり、行者橋とも阿闍梨橋ともいわれる。江戸時代、この橋を粟田祭の剣鉾(けんぼこ)が差して渡る「曲渡り(曲差し)」が呼び物であった。」(全文引用)とあります。
歴史が重層的に重なって今日の京都の景観をつくっています。歴史がある京都ならではの景観ですね。左2枚の写真は一本橋、この周辺は桜ではなく柳並木。右の写真は祇園に近い白川の桜並木。   才本


白川1白川4白川2

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2010年04月12日

保津川をはさんで見る桜の嵐山の光景は何ともよろしいですね

保津川を挟んで嵐山を仰ぎ見る風景は、現実には周辺は観光客でひしめき合ってるわけですが、その雑踏を忘れさせてくれます。
何とも茫洋とした春の光と空気、風の中で、嵐山には山桜がところどころに咲き、斑状に淡いピンクに染められています。保津川の川面は春の光を浴びてきらきらと輝いていました。さらに保津川の堰を落ちる水の音が周辺の雑踏をさらに忘れさせてくれます。
人間は視覚だけでなく他の感覚もバランスよく快く感じたとき、それは本当にいいものだ、と思うものですね。   才本



嵐山嵐山◆

2010年04月01日

東福寺本坊方丈庭園――空から眺めるとまた違った美しさが! 2

この南庭から西庭へと流れるように続く対角線状の線は、上から見たとき(航空写真)により強く認識されますが下で見ると違った印象を受けます。たとえば南庭では、砂庭の部分に大きな石を数多く配置しているのでその存在感が強く、ついつい目がそちらへ向かってしまいます。結果として対角線で強く分離された苔庭部分は航空写真で見るほど強い印象はありません。むしろこの苔庭は次に現れる西庭へのつなぎ空間のようにも思えます。
この作品は重森三玲が昭和13年(1938年)に依頼を受け翌年に設計・作庭をはじめ4ヵ月半で完成したとのことです。すでに世界のデザインの潮流が近代合理主義(モダンデザイン)の時代です。モンドリアンやドゥースブルグ、リートフェルトなどの構成主義などの影響があったのではないでしょうか。そういった時代の影響を受けながら図面の上で構想を練るという近代的な手法を使った結果このデザインが生まれたのではないでしょうか。  才本


東福寺方丈南庭