2010年10月

2010年10月21日

佳水園のエントランスロビーからの庭の見せ方と内部意匠

下に示す平面図のように、エントランスロビーは庭の「瓢箪型」の脇に沿って雁行型に配置されています。そしてロビーと庭を仕切る建具は前面ガラス張りで、ロビーからは瓢箪型、盃、そして岩盤を利用した滝も含め庭の全貌を見渡すことができます(中写真)。そして対面する宿泊棟の廊下を歩く人の視線を和らげるため外部の上半分に簾を掛けています。また、エントランスから入ってくる人の視線を止めるために玄関ポーチとロビーの間には(ロビー外部に)下から上までのすだれを掛けています。この簾によってポーチから入るときはロビーの内部はほとんど見えないが、逆にロビー内部からは光を浴びた岩盤や滝が簾フィルターを通して目に入ってきます。(写真中の右方)
内部意匠は軽妙なの数奇屋デザインで村野氏独自の世界が展開されています。上右写真は玄関見返し、左引き違い扉が出入り口、下左写真は玄関を入って進行方向を見る、右方がロビー空間。 才本 清継



佳水園平面佳水園内部2佳水園内部1





佳水園内部3佳水園内部4

2010年10月14日

竜安寺の石庭

竜安寺の石庭は私自身かって一度だけ、たぶん学生時代のときに参観した記憶がありますが、今そのとき受けた印象もまったく記憶にない。京都の名庭を見て何かを感じるといった知識も素養もなく、あまりにも有名な庭なので見ておこうという程度の見方であったような気がします。
今夏、お盆に久しぶりに二度目の体験をいたしました。時刻は正午に近いころで、台風の影響で朝は曇っていたましたが時間とともに晴れ間が多くなり、この時間帯は暑い夏の太陽が照り付けていました。まず感じたことは何とも心地よい庭だった、ということです。一般的にはこの庭の前に立つと「この石にどんな意味があるのか」など抽象的な思考に入っていくという先入観がありますが、それ以前にこの庭は見る人をぐいぐいと引き込んでいくエネルギーを感じます。石の意味を云々する前に芸術的に、デザイン的に優れているということですね。その結果としてここまで有名になり、海外の人も含めて多くの人に鑑賞されるということになったのでしょう。   つづく    才本
 



竜安寺1竜安寺2