2012年12月

2012年12月17日

京都・源光庵本堂  紅葉で有名な○と□の窓がある空間

京都・源光庵は紅葉の時期は観光客でにぎわう。本堂の二つの窓からのぞき見える紅葉は意表を突く光景で、やはりサプライズで美しい。
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一つの窓は円形もう一つは角形で、当寺の解説によると、円形は大宇宙つまり悟りの心を表し「悟りの窓」と呼び、角形は人間の生涯を象徴し生老病死の四苦八苦を表し「迷いの窓」と呼ぶそうであります。悟りが開けるかどうかは別として、この丸い窓は景色をやさしく切り取り、何とも美しく気持ち良い光景をつくりだしています。
ところでこの本堂をじっくり見ますと、鴨居から下は建具で間仕切られ、壁はほとんどありません。建具を取り除けば外部空間までがオープンで気持ち良い開放性が感じられます。ところが鴨居より上はすべて白壁で仕切られています。座位の視線ではこの写真のようにより開放性が強まり、
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立って視線が上がりますと鴨居の上の白壁が近づき、写真で見ると少々圧迫感が出ますが、人は目線より下を見るのでそこはあまり気になりません。
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なぜこのような構造にしたのでしょうか。
意匠的配慮・・・上部を閉じることで、下部の開放性を強調する。その結果、視線をオープンな下部に誘導することができる。
構造的配慮・・・上部は耐震壁で下部の耐震力不足を上部の壁で補った?
その他の理由も考えられます、皆様いかがでしょうか。  才本 清継