2015年04月

2015年04月30日

金蓮寺弥陀堂は住宅風の阿弥陀堂の名建築

吉良町(愛知県西尾市)にある金蓮寺弥陀堂は愛知県下で最も古い建築で国宝にしてされている。鎌倉初期の建築といわれている。
屋根は檜皮で葺かれ、正面の付け庇と東に付属した下野部分の屋根が縋(すがる)破風で処理され、平安朝建築の趣をもっている。京都の国宝、宇治上(うじがみ)神社拝殿の雰囲気に近い。この屋根のほかにも正面の蔀戸や面取りの角柱、舟肘木などもその雰囲気を高めている。
内部は精巧に造作された折り上げ格天井であるが、全体的にはシンプルな美しさを感じさせる。
寺伝では源頼朝が1186年に建立させた三河七御堂の一つという。これが真実であれば、新興の武士階級が、このような都風の建築を地方に伝えていった功労者かもしれない。
才本 清継

正面から見る
IMG_7371(傾き修正、400P)











南東から見る 南庇と東下屋の屋根は縋破風で処理されている
IMG_7368(400P)













内部 天井は精緻な折り上げ格天井
IMG_7365(トリミング、400P)

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2015年04月14日

新緑の多治見永保寺、座禅石から見た光景

桜の季節もぐずついた天候のため、はらはらと散る姿に胸をときめかすこともなく終わってしまった。その次にはこぶし、モクレン、ハナミズキと進み、その後また雨がちな天候が続いて、落ち着いて、街を彩る花を見ながら歩くことができない今日この頃です。しかしこの雨のおかげで、植物は養分を精一杯吸い取り、それが新芽を出すエネルギーに代わっていく、ということを考えれば、植物にとってはありがたいことであります。
今日は多治見の永保寺の新緑をご紹介します。2年前の5月5日の光景です。この日初めて、山を登り、夢想国師が座って修行したという座禅石にたどり着きました。ここから見ると、周辺は一面の樹海が広がり、現在では付近に開発された部分がありますが、当時は永保寺の境内のみが唯一の人為的に創作された庭園であったことでありましょう。
この座禅石からの光景は庭造りを「鳥の眼」視線で眺望するに適しており、夢想国師がここから眺めながら構想を練ったり、修正したりしたのではないかと考えられます。
才本 清継

座禅石から見た光景を超広角レンズで見る
IMG_2645(500P)















同上を広角レンズで見る
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新緑の緑に映える観音堂
IMG_2663(500P)















開山堂
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