ボロボロの倉庫のような建物…
そこにはオレンジ色の髪の男の子
ひよ里「コラア!!そこで何してんねんクソガキイ!!どっから入ってきよってん…」
しかしもうその子の姿は無い
ひよ里「!? …何や 逃げ足の速いやっちゃな…」
場面はソウルソサエティ
急いでどこかへ向かっている白哉
隊員「ユーハバッハの力の残滓と思われる霊圧反応の所在は西五十五区!十三番隊舎に隣接する最終復興区画です!」
そこに砕蜂もやってくる「朽木!十三番隊長の方は式の後すぐに発った様だからお前に遣いをやったが…」
白哉「構わぬ、ルキア達は久方振りの休暇だ 連絡の必要は無い、私が処理する」
向かった先にはマユリが立っている
マユリ「…オヤ?妙だネ 君らに情報を渡したつもりは無かったが」
砕蜂「隠密機動の情報網を舐めるなよ」
白哉「兄が居ると言う事は情報は正しかったと言う事だ」
マユリ「ヤレヤレ 正しいも何も…直ぐにその眼で確認できるヨ」
黒いものが現れる
場面は現世
クロサキ医院の前にはルキアと恋次
インターホンを押すルキア
出てくる一護「おう」
ルキア「おう!相変わらず流行っておらぬな!!ガラガラではないか!」
一護「病院がガラガラなのはいいことだろが ゴチャゴチャ言ってねーでさっさと入れ ちょうどみんな揃ったとこだ」
浅野「あ!ルキアちゃんだ!いらっしゃいルキアちゃーん!!」
浅野を殴るたつき「あんたン家みたいに言うんじゃないの!」
水色「久しぶりルキアちゃん 髪のびたね、似合ってるよ」
遊子「どいてどいておにいちゃん!」
夏梨「ポップコーンとコーラが通るよー!!」
遊子「あ!ルキアちゃんだ!ひさしぶり!」
ルキア「久しいな2人とも!大きくなったな!」
夏梨「ホラ始まるよ!一兄座ってこっち!」
浅野「おー!映ったぞ!!」
テレビ「ワイハンスプレゼンツ!WBO世界ヘビー級タイトルマッチ!ここで挑戦者・茶渡泰虎のこれまでの戦いを振り返っておきましょう!」
浅野「イヤーしかしチャドすげーよな!結局俺達ン中で1番有名になっちゃったもんな!」
*「俺達ってキミ入ってんの?」
浅野「 “俺” の部分に入ってますけど!?」
石田もその放送を病院の屋上でスマホで見ている
看護師達「石田先生は?」
「屋上で昼休憩延長中 なんかね、休みがどうしても合わなかったから ホントはみんなと観る筈だった番組を今どうしても観たいんだって」
「何そのかわいい理由」
一護「始まるぞ織姫ー」
織姫「はーい」
一護「かずいは?」
織姫「んーと今は上だね 椿鬼くん達の報告だとさっきまではひよ里ちゃん達のとこに行ってたみたいなんだけど」
遊子「おにいちゃんの部屋じゃない?かずくんあそこ好きだから」
一護「今はお前の部屋だろ、いいのかよ?」
遊子「いーよ!かずくんならいつ入っても!」
夏梨「一兄にソックリだもんなーかずい」
夏梨のほっぺをつねる遊子「夏梨ちゃん」
一護「あれ そういやお前ら今回子供連れてくるって言ってなかったか?」
ルキア「そうだ!漸く護廷隊見習になれたのでな!盆の時期だけの通行許可が下りたのだ!ほれ入ってこい!」
しかし子供は来ない…
後ろを覗くルキア「うむ!どうやらいなくなったな!」
一護「なんでだよ!?」
ルキア「案ずるな!しに神だぞ!人間相手にケガなどさせぬ!さー観るぞー」
一護「人間相手にケンカ売るような奴なのかよ!?捜しに行け!!」
部屋にいるかずい…
そこに丸い穴が現れる…
ユーハバッハの力の残滓が動き出す
砕蜂「来るぞッ、退がれ!」
かずいは穴に手を突っ込む…すると…
マユリ「…何だ…!?ユーハバッハの力の残滓が…」
白哉「消えた…!?」
大人しく捕えられている藍染「…ユーハバッハの最後の力が…漸く消えたか…」
ユーハバッハを倒した時の事
ユーハバッハ「道は閉ざされたぞ 一護 恐怖無き世界への道が
現世も ソウルソサエティも 虚圏も 一つになるべきだ
生と◯は混じり合い 一つになるべきだったのだ
だが それも最早叶わぬ お前のお陰でな 一護
無念だ お前のお陰で 生と◯は形を失わず 命ある全てのものはこれから先も◯の恐怖に怯え続けるのだ
永遠に」
藍染「…ユーハバッハ 貴方の望んだその世界には 確かに恐怖は無いだろう
だが◯の恐怖の無い世界では人は それを退けて希望を探す事をしないだろう
人はただ生きるだけでも歩み続けるが それは恐怖を退けて歩み続ける事とはまるで違う
だから人はその歩みに特別な名前をつけるのだ
“勇気” と」
かずいの後ろにまた丸い穴…
かずい「だれ?」
そこから出てきたのは…
「阿散井苺花!しに神見習よ!あんたは?」
かずい「ぼくは…黒崎一勇
ぼくもしに神だよ」
苺花「はあ!?」
BLEACH 686. Death & Strawberry
終わり