株ログ速報

株・FXの投資系からゴシップ情報2ch系まとめ

    ニセコイ

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    【ネタバレ】ニセコイ 最終話 感想【注意】

    最終話 ヤクソク

     

    楽「(オレの名は一条楽

    本年度から凡矢理市役所に勤める事になった どこにでもいる普通の新米公務員だ

    そう ただ一点を除いては…)」

    味見をする楽「…よし メシ出来たぞてめぇら〜」

    竜「あっ!お早うごぜぇやす坊ちゃん!!」

    楽「おいおい一体誰が坊ちゃんだ?」

    竜「あ!いけねぇ!すいませんいつもクセで…二代目…!!」

     

    ni229-1

    楽「(そう なんとオレは継いでしまったのである 家業(ヤクザ)を

    こうなった経緯には色々あるのだが一番大きかったのは、オレがこの家の実態を知った事で 小さい頃からのイメージが変わったからなのかもしれない

    ウチの連中はオレが思ってたほど大した悪さをしてたわけでもなく むしろこの街に余計な悪者が入ってくるのを防ぐ役割を担っていたのだそうで…

    ちょうどオレも役所で治安に関する部署に配属された事もあって 色々都合も良いという事で話が進み

    とても大っぴらには言えないが こうして表と裏からこの街を守っていく事になったのである

    とは言えやりがいのある事ではあるし 何より何だかんだ言ってこいつらはオレの家族なのだ オレが面倒を見てやらなくては…)」

    楽の作ったご飯を食べる組員達「うんんめぇぇー!!さすが坊ちゃんだー!!」「バカ!二代目だろ!!」

    父「よお、お前もその格好が板についてきたじゃねぇか」

    楽「親父はいつまでたってもその格好似合わねぇな」

    アロハシャツを着ている父「はっはっは そう言うねい、ようやく面倒を息子に押し付けて第二の人生を楽しんでんだ」

    楽「その荷物、どっか出かけんのか?」

    父「おう、母ちゃんとこ行ってくる 2度目のハネムーンて奴よ 安心しろぃ、”式” までにゃ戻ってくる 後のこた頼んだぜ」

     

    楽「(親父はだいたいこんな感じ お言葉の通り、気ままな毎日を送っている

    そーいえばビーハイブの方もそうだ オレが二代目を継ぐのに合わせ、千棘の親父さんも現役を退いた

    今は…あのメガネ クロードが跡を継いでいる

    一時は引っ越し騒動なんかもあったが、結局は日本での居場所も見つかったらしく 今もこの街に住みついている

    関係上、顔を合わせる事も増えたが 今では随分まともに話せる間柄になったと思う 小言の多さは相変わらずだが)」

     

    一通の手紙に目を通したクロード「…フン おい!ワインを4000本手配しろ!我らの威信にかけて盛大に盛り上げねばならん…!!」

    部下「了解しやした!!」

     

    楽「(他の皆はと言うと…)」

     

    立ち上がる楽「…さあオレもそろそろ着替えねーと」

    組員「あれ?二代目もおでかけで?」

    竜「アホ、忘れたんか?今日は…」

    組員「あー!!そうだったそうだった!!」

    楽「マルガリータ達の世話頼んだぞ」

     

    私服に着替えて出かける楽

    マルガリータ達が見送りにくる

    楽「おぅ見送りご苦労さん 行ってくる」

     

    電話をかける楽「よぉ集、招待状送ったんだけど届いたか?」

    集「おー楽、今見た所 バッチリ届きましてござりまするよ?と〜ぜん喜んで出席させて頂くぜ つーかオレ幹事だし

    二次会は楽しみにしてろよ〜?今方々と協力してそれはもう盛り上がる計画を…」

    楽「頼むからやりすぎないでくれよ?」

    集「任せとけって!」

    電話を切った集、部屋ではるりがパソコンに向かって作業している

     

    ni229-2

    集「いやぁ〜とうとうあいつら結婚だよ〜 オレ達も結婚しようよるりちゃん〜」

    るり「だったら早く貯金作りなさいよね 教師と翻訳の仕事だけじゃ生活キツイんだから」

    集「へ〜い頑張りや〜す …お、そうだ 教師と言えば…」

    集はキョーコ先生に電話をかける

     

    子供の世話をしているキョーコ先生「…やぁ舞子か 大丈夫、無事届いてるよ わざわざ私にまで声をかけてくれるだなんて光栄だね 喜んで出席させて貰うよ

    子供の顔を見て貰いたいしね」

    集「はい!楽しみにしてます!」

     

    場面は和菓子屋おのでら

    春「…はぁ〜結婚かぁ〜…」

    カメラを持っている風「…何?もしかしてまだ気にしてるの?先輩がお姉さんを選ばなかった事」

    春「違う違う そりゃ初めて聞いた時は戸惑ったけどさ 先輩達にも色々あったみたいだし それに今、先輩達もお姉ちゃんも幸せそうだしね

     

    ni229-3

    問題は…私達の方だよぉ!!一体いつになったら私の王子様は現れるんだろう!!

    お店を継いで以来、忙しくって出会いなんて一つもないし 本当に結婚なんて出来るのかなぁ…」

    風「フフ…ポーラと同じ事言ってる 言ってたよ、研究室にもゼミにもつまんない奴しかいないって」

    春「う〜ん…ホントに意外だったよね ポーラさんが大学院まで行って研究室にまで入っちゃうなんて…」

    風「そうだ 今度私が書くこのお店の取材記事読んでみてよ もしかしたら春の役に立てるかもしれないよ?」

    春「へ?」

    見せてもらう春「えーと… “美人店長が切り盛りする和菓子屋さんが今話題” …ってコレ何!?記事の半分以上が私についてなんだけど!?」

    風「だってほら、これが出会いのきっかけになるかもしれないでしょ? まぁまぁ、もし春が売れ残ったら私が貰ってあげるからさ」

    春「う〜…納得いかない…」

    羽に電話をかける楽

    羽「…あ、もしもし楽ちゃん うん届いたよ届いた〜うんもちろん行くよ〜 首領の仕事なんて元々そんなにないんだから」

    羽は大きくなったお腹を優しくさすっている

    羽「うん、体の方も大丈夫 皆に会うのが楽しみだわ」

    次は鶇に電話をする

    メイクされている鶇「…もしもし なんだ一条楽か お嬢ならばとうに日本に着いているハズだぞ?

    本来ならば私も同行するハズだったのだが急なイベントが入ってしまってな お嬢にも頼まれてしまったしどうしても参加せざるをえなくて…

     

    ni229-4

    ハァ…しかしまさか 私がお嬢の専属モデルとして働く日が来るなんてな…人生何が起こるか分からんとは言うが…

    ぬっ…!からかうな貴様…!貴様とてまんまと集英組を継いでいるクセに

    あ、いかん そろそろ出番のようだ お嬢を頼んだぞ」

    鶇はいつものリボンを手に持っている

     

    場面は万里花へ

    本田「…お嬢様 新しいお見合いのリストです 今度は6件です」

    万里花「そこに置いといて 昨日の方は最悪でしたわ 学歴と知性を履き違えておられました、恥ずかしい人ですわ」

    本田「…そういう人間もいます それとこちらを」

     

    ni229-5

    万里花「あら、ようやく決心なされたんですね楽様は めでたい事です 当然出席致しますわ、返信しておいて」

    本田「はい」

    万里花「それと気分が良いので今夜もう一件見合いをしましょう、手配しておいて」

    本田「…あまり無理をなさらないで下さい ここ数日ずっとではありませんか」

    万里花「あら何を言っているんですか!あの方より素敵な男性を見つけようというんです 幾ら時間があっても足りないくらいですよ

    さぁ!今夜のお相手はどんな人でしょうか?えーと…千葉県在住の…曜子、コレなんて読むんですか?」

    本田「これはですね…」

     

    電話に出る小咲「…もしもし うん大丈夫だよ、今休憩中 うん届いたよ招待状、もちろん出席させて貰うわ

    今まさに試作品の製作中だよ 結構良い仕上がりになりそうだからきっと気に入って貰えると思うな〜

    …え?もう何言ってるの やらせて欲しいって言ったのはコッチなんだよ?私が私なりのやり方でお祝いしたかったんだよ

    次そういう事言ったら怒るからね?…ウフフ冗談冗談

    …え?ホント!?わぁすっごく嬉しい!じゃあその時は楽しみにしてるからね…!

    …うん、じゃあ次は式の日にね それじゃ」

     

    ni229-6

    二人の為に大きなウェンディングケーキを作っている小咲「…ふぅ…さぁ、もう一がんばり…!」

     

    天駒高原を歩く楽「(…何年ぶりになるかな あの日来て以来か…)」

    千棘「…遅い!5分遅刻よ!…久しぶり」

    楽「….おう…」

    千棘「前に会ったのって何か月前だっけ?」

    楽「確か半年以上前だな お前が忙し過ぎんだよ」

    千棘「何よ!あんただって試験とか就職とかで相手してくれなかったクセに…!」

    楽「あーあーそれはまぁ…そうだな それにしてもまさかお前が世界で活躍するファッションデザイナーになるとはなぁ」

    千棘「何よ、意外?」

    楽「意外っちゅーかなんちゅーか…確かに昔つぐみ相手に色々やってはいたけど… 少しはゆっくり出来んのか?」

    千棘「あんまり 明後日には戻らないといけないから」

    楽「まるっきり華さんみたいな生活してんな〜」

    千棘「結婚したら一緒に住めるんだからもう少しの我慢よ だからほら、急がないと 例のアレ持ってきた?」

    楽「おう」

     

    ni229-7

    錠と鍵を持つ2人「ザクシャインラブ」

     

    「(今まで持ってたあのペンダントは あの日この場所に埋めた 3人でそう決めた)」

     

    楽「…では改めまして オレと結婚してくれるか?千棘」

    千棘「…はい 喜んで」

    空を見上げる千棘「…長かったね ここまで」

    楽「…色々あったな」

    千棘「うん…本当に色々… …本当に私でいいのね?」

    楽「何を今更 ほれ行くぞ、こっちいる間に挨拶したい人もいるだろ?」

    千棘「あー…ゴホンゴホン ちょっと待ちなさいダーリン あなた何か大切な事を忘れてない?」

    楽「…えー… …本当にやんのかぁ?」

    千棘「何よ、嫌なわけ!?」

    楽「いやそうじゃねぇけどもっとこうムードっつーかさぁ…」

    千棘「何よ女々しいわね 男らしくハッキリしたらどうなの!?」

    楽「…うーんそうだな オレも男だ よし千棘!」

    両肩を掴まれる千棘「! はい!」

    ゆっくりと顔を近づけていく楽

     

    ni229-8

    千棘「あ…やっぱちょっと待って まだ心の準備が…」

    楽「バカ…」

     

    ni229-9

    口づけをかわす2人

     

    千棘「…いったぁ〜い!!歯が当たったぁ!!ちょっと!!もっと上手くやんなさいよ!!」

    楽「なっ…!うっせーな仕方ねぇだろ!初めてなんだから…!!」

     

    ニセコイ 終わり

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    【ネタバレ】ニセコイ 最終話 感想【注意】

    最終話 ヤクソク

     

    楽「(オレの名は一条楽

    本年度から凡矢理市役所に勤める事になった どこにでもいる普通の新米公務員だ

    そう ただ一点を除いては…)」

    味見をする楽「…よし メシ出来たぞてめぇら〜」

    竜「あっ!お早うごぜぇやす坊ちゃん!!」

    楽「おいおい一体誰が坊ちゃんだ?」

    竜「あ!いけねぇ!すいませんいつもクセで…二代目…!!」

     

    ni229-1

    楽「(そう なんとオレは継いでしまったのである 家業(ヤクザ)を

    こうなった経緯には色々あるのだが一番大きかったのは、オレがこの家の実態を知った事で 小さい頃からのイメージが変わったからなのかもしれない

    ウチの連中はオレが思ってたほど大した悪さをしてたわけでもなく むしろこの街に余計な悪者が入ってくるのを防ぐ役割を担っていたのだそうで…

    ちょうどオレも役所で治安に関する部署に配属された事もあって 色々都合も良いという事で話が進み

    とても大っぴらには言えないが こうして表と裏からこの街を守っていく事になったのである

    とは言えやりがいのある事ではあるし 何より何だかんだ言ってこいつらはオレの家族なのだ オレが面倒を見てやらなくては…)」

    楽の作ったご飯を食べる組員達「うんんめぇぇー!!さすが坊ちゃんだー!!」「バカ!二代目だろ!!」

    父「よお、お前もその格好が板についてきたじゃねぇか」

    楽「親父はいつまでたってもその格好似合わねぇな」

    アロハシャツを着ている父「はっはっは そう言うねい、ようやく面倒を息子に押し付けて第二の人生を楽しんでんだ」

    楽「その荷物、どっか出かけんのか?」

    父「おう、母ちゃんとこ行ってくる 2度目のハネムーンて奴よ 安心しろぃ、”式” までにゃ戻ってくる 後のこた頼んだぜ」

     

    楽「(親父はだいたいこんな感じ お言葉の通り、気ままな毎日を送っている

    そーいえばビーハイブの方もそうだ オレが二代目を継ぐのに合わせ、千棘の親父さんも現役を退いた

    今は…あのメガネ クロードが跡を継いでいる

    一時は引っ越し騒動なんかもあったが、結局は日本での居場所も見つかったらしく 今もこの街に住みついている

    関係上、顔を合わせる事も増えたが 今では随分まともに話せる間柄になったと思う 小言の多さは相変わらずだが)」

     

    一通の手紙に目を通したクロード「…フン おい!ワインを4000本手配しろ!我らの威信にかけて盛大に盛り上げねばならん…!!」

    部下「了解しやした!!」

     

    楽「(他の皆はと言うと…)」

     

    立ち上がる楽「…さあオレもそろそろ着替えねーと」

    組員「あれ?二代目もおでかけで?」

    竜「アホ、忘れたんか?今日は…」

    組員「あー!!そうだったそうだった!!」

    楽「マルガリータ達の世話頼んだぞ」

     

    私服に着替えて出かける楽

    マルガリータ達が見送りにくる

    楽「おぅ見送りご苦労さん 行ってくる」

     

    電話をかける楽「よぉ集、招待状送ったんだけど届いたか?」

    集「おー楽、今見た所 バッチリ届きましてござりまするよ?と〜ぜん喜んで出席させて頂くぜ つーかオレ幹事だし

    二次会は楽しみにしてろよ〜?今方々と協力してそれはもう盛り上がる計画を…」

    楽「頼むからやりすぎないでくれよ?」

    集「任せとけって!」

    電話を切った集、部屋ではるりがパソコンに向かって作業している

     

    ni229-2

    集「いやぁ〜とうとうあいつら結婚だよ〜 オレ達も結婚しようよるりちゃん〜」

    るり「だったら早く貯金作りなさいよね 教師と翻訳の仕事だけじゃ生活キツイんだから」

    集「へ〜い頑張りや〜す …お、そうだ 教師と言えば…」

    集はキョーコ先生に電話をかける

     

    子供の世話をしているキョーコ先生「…やぁ舞子か 大丈夫、無事届いてるよ わざわざ私にまで声をかけてくれるだなんて光栄だね 喜んで出席させて貰うよ

    子供の顔を見て貰いたいしね」

    集「はい!楽しみにしてます!」

     

    場面は和菓子屋おのでら

    春「…はぁ〜結婚かぁ〜…」

    カメラを持っている風「…何?もしかしてまだ気にしてるの?先輩がお姉さんを選ばなかった事」

    春「違う違う そりゃ初めて聞いた時は戸惑ったけどさ 先輩達にも色々あったみたいだし それに今、先輩達もお姉ちゃんも幸せそうだしね

     

    ni229-3

    問題は…私達の方だよぉ!!一体いつになったら私の王子様は現れるんだろう!!

    お店を継いで以来、忙しくって出会いなんて一つもないし 本当に結婚なんて出来るのかなぁ…」

    風「フフ…ポーラと同じ事言ってる 言ってたよ、研究室にもゼミにもつまんない奴しかいないって」

    春「う〜ん…ホントに意外だったよね ポーラさんが大学院まで行って研究室にまで入っちゃうなんて…」

    風「そうだ 今度私が書くこのお店の取材記事読んでみてよ もしかしたら春の役に立てるかもしれないよ?」

    春「へ?」

    見せてもらう春「えーと… “美人店長が切り盛りする和菓子屋さんが今話題” …ってコレ何!?記事の半分以上が私についてなんだけど!?」

    風「だってほら、これが出会いのきっかけになるかもしれないでしょ? まぁまぁ、もし春が売れ残ったら私が貰ってあげるからさ」

    春「う〜…納得いかない…」

    羽に電話をかける楽

    羽「…あ、もしもし楽ちゃん うん届いたよ届いた〜うんもちろん行くよ〜 首領の仕事なんて元々そんなにないんだから」

    羽は大きくなったお腹を優しくさすっている

    羽「うん、体の方も大丈夫 皆に会うのが楽しみだわ

    次は鶇に電話をする

    メイクされている鶇「…もしもし なんだ一条楽か お嬢ならばとうに日本に着いているハズだぞ?

    本来ならば私も同行するハズだったのだが急なイベントが入ってしまってな お嬢にも頼まれてしまったしどうしても参加せざるをえなくて…

     

    ni229-4

    ハァ…しかしまさか 私がお嬢の専属モデルとして働く日が来るなんてな…人生何が起こるか分からんとは言うが…

    ぬっ…!からかうな貴様…!貴様とてまんまと集英組を継いでいるクセに

    あ、いかん そろそろ出番のようだ お嬢を頼んだぞ」

    鶇はいつものリボンを手に持っている

     

    場面は万里花へ

    本田「…お嬢様 新しいお見合いのリストです 今度は6件です」

    万里花「そこに置いといて 昨日の方は最悪でしたわ 学歴と知性を履き違えておられました、恥ずかしい人ですわ」

    本田「…そういう人間もいます それとこちらを」

     

    ni229-5

    万里花「あら、ようやく決心なされたんですね楽様は めでたい事です 当然出席致しますわ、返信しておいて」

    本田「はい」

    万里花「それと気分が良いので今夜もう一件見合いをしましょう、手配しておいて」

    本田「…あまり無理をなさらないで下さい ここ数日ずっとではありませんか」

    万里花「あら何を言っているんですか!あの方より素敵な男性を見つけようというんです 幾ら時間があっても足りないくらいですよ

    さぁ!今夜のお相手はどんな人でしょうか?えーと…千葉県在住の…曜子、コレなんて読むんですか?」

    本田「これはですね…」

     

    電話に出る小咲「…もしもし うん大丈夫だよ、今休憩中 うん届いたよ招待状、もちろん出席させて貰うわ

    今まさに試作品の製作中だよ 結構良い仕上がりになりそうだからきっと気に入って貰えると思うな〜

    …え?もう何言ってるの やらせて欲しいって言ったのはコッチなんだよ?私が私なりのやり方でお祝いしたかったんだよ

    次そういう事言ったら怒るからね?…ウフフ冗談冗談

    …え?ホント!?わぁすっごく嬉しい!じゃあその時は楽しみにしてるからね…!

    …うん、じゃあ次は式の日にね それじゃ」

     

    ni229-6

    二人の為に大きなウェンディングケーキを作っている小咲「…ふぅ…さぁ、もう一がんばり…!」

     

    天駒高原を歩く楽「(…何年ぶりになるかな あの日来て以来か…)」

    千棘「…遅い!5分遅刻よ!…久しぶり」

    楽「….おう…」

    千棘「前に会ったのって何か月前だっけ?」

    楽「確か半年以上前だな お前が忙し過ぎんだよ」

    千棘「何よ!あんただって試験とか就職とかで相手してくれなかったクセに…!」

    楽「あーあーそれはまぁ…そうだな それにしてもまさかお前が世界で活躍するファッションデザイナーになるとはなぁ」

    千棘「何よ、意外?」

    楽「意外っちゅーかなんちゅーか…確かに昔つぐみ相手に色々やってはいたけど… 少しはゆっくり出来んのか?」

    千棘「あんまり 明後日には戻らないといけないから」

    楽「まるっきり華さんみたいな生活してんな〜」

    千棘「結婚したら一緒に住めるんだからもう少しの我慢よ だからほら、急がないと 例のアレ持ってきた?」

    楽「おう」

     

    ni229-7

    錠と鍵を持つ2人「ザクシャインラブ」

     

    「(今まで持ってたあのペンダントは あの日この場所に埋めた 3人でそう決めた)」

     

    楽「…では改めまして オレと結婚してくれるか?千棘」

    千棘「…はい 喜んで」

    空を見上げる千棘「…長かったね ここまで」

    楽「…色々あったな」

    千棘「うん…本当に色々… …本当に私でいいのね?」

    楽「何を今更 ほれ行くぞ、こっちいる間に挨拶したい人もいるだろ?」

    千棘「あー…ゴホンゴホン ちょっと待ちなさいダーリン あなた何か大切な事を忘れてない?」

    楽「…えー… …本当にやんのかぁ?」

    千棘「何よ、嫌なわけ!?」

    楽「いやそうじゃねぇけどもっとこうムードっつーかさぁ…」

    千棘「何よ女々しいわね 男らしくハッキリしたらどうなの!?」

    楽「…うーんそうだな オレも男だ よし千棘!」

    両肩を掴まれる千棘「! はい!」

    ゆっくりと顔を近づけていく楽

     

    ni229-8

    千棘「あ…やっぱちょっと待って まだ心の準備が…」

    楽「バカ…」

     

    ni229-9

    口づけをかわす2人

     

    千棘「…いったぁ〜い!!歯が当たったぁ!!ちょっと!!もっと上手くやんなさいよ!!」

    楽「なっ…!うっせーな仕方ねぇだろ!初めてなんだから…!!」

     

    ニセコイ 終わり

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    第228話 タビダチ

     

    想いを伝え合って抱き合う楽と千棘

    楽「どうするんだ?これから 戻って来るんだろ?凡矢理」

    千棘「…それなんだけど やっぱり私このまま戻らないでいようと思う

    私、自分の進路を決めたって話したじゃない?ママの所に居る間、元々戻るつもりが無かったからそっちの話を進めてたんだけど

    ママの知り合いでそっちの道の有名な人が私を誘ってくれてるんだって 見込みがあるって

    ただその人に付いて行くなら今しかチャンスが無くって 私…やっぱり付いて行こうって思うの

    私今までずっと自分の将来もあやふやでダメダメだったから 変われるチャンスがあるなら変わりたい

    もっと立派になって胸を張って皆に会えるようになりたい

    た…ただね もし付いて行くならどのくらいの期間になるのか分からないんだって…なんか世界中回るらしくて

    半年とか1年とか…もしかしたらもっと…ダメ…かな…?」

    頬を赤らめて目をそらして言う千棘「そ…そりゃ私 あんたの気持ち知れて嬉しかったし 私だってホントはあんたと一緒に居たいわよ!?

    ただこれは…私なりに真剣に悩んで…」

     

    ni228-1

    千棘を優しく小突く楽「バーカ何言ってんだ 行って来いよ

    お前が何を目指してんのかは知んねーけど 自分なりに真剣に悩んだんだろ?せっかくのチャンスなんだろ?

     

    ni228-2

    だったら迷うこたねぇ 頑張って来いよ いつまでだって待っててやるから」

    涙を浮かべる千棘「うん…!」

    楽「それじゃそろそろ戻るか 皆のこと待たせちまってるし な…」

    千棘「…うん…」

     

    小咲達の所に戻る2人

    集「あ、戻ってきた」

    小咲「…千棘ちゃん」

    千棘「…小咲ちゃん」

    俯く千棘「小咲ちゃん…あの…あの…ね…」

     

    ni228-3

    千棘を強く抱きしめる小咲

    千棘の目から涙が溢れてくる

    小咲も涙を流し、それを見ていたるりも堪えきれず涙を流す

     

    楽「(こうして 永い永い1日が終わった

    約束と 思い出と 幾人かの想い…

    それらが交錯し合った 永い1日だった

    千棘はあっという間に華さんの元に戻っていった

    当然というかつぐみもやはり付いていくと決めたようで、2人とも高校は中退という形になってしまった

    ただ元々超高校級の頭脳を持ってる2人だし どうやらあまり学歴の関係の無い世界へ行くらしいので気にもしていないようだった

    橘も無事治療を再開したらしく ひとまずはいつもの日常が戻って来た所だ

    そして時は過ぎ…)」

    高校3年生になり、勉強に本腰を入れる楽達

    文化祭など学校のイベントも終わっていく

    クリスマスの日

    本屋から出てくるるり…

    ni228-4

    すると偶然、集と出会う

     

    正月、皆で初詣に行く

     

    年が明けてからも勉強を頑張る楽

    楽は1人教室で勉強している

     

    ni228-5

    廊下を通りかかった小咲は声をかけようとするが、やめて去っていく

     

    ni228-6

    楽は千棘と初めて出会ったあの塀を通りかかり、見上げる

    そしてゆっくり歩き出す

     

    合格発表の掲示板を見にいく楽

    自分の番号があって小さくガッツポーズ

     

    そして卒業式

     

    ni228-7

    卒業証書の筒を笑顔で合わせる4人

     

    数年後…

    次回、ニセコイ 229 へ!! 

    5
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    第226話 ケツベツ

     

    想いを伝えた小咲

    2人は涙を流し合う…

    楽「オレも好きだよ 小野寺

    ずっとずっと好きだったんだ 中学の頃から

    ずっと…小野寺の事が好きだった…」

     

    ni226-1

    小咲「…うん ありがとう

    さっき…分かった 嬉しいよ 凄く…本当に…

    …でも 今はもう違うんだよね?」

    楽「…うん…」

    小咲「一条君の中にはもう 別の誰かがいるんだよね…?」

    楽「…うん…」

    小咲「…そっか…」

    鍵を渡す小咲「これ持ってって」

    楽「!」

    小咲「私…思い出したんだ 一条君の約束した女の子が誰なのか

    でも きっともうコレを持ってるのはふさわしくないと思うから…

    中に何が入ってるのかまでは私は思い出せなかったけど どうするかは一条君に任せるよ

    さあ行って きっと待ってるよ」

    楽「…あぁ 行ってくる」

    頂上の方を向き、背を向けて言う楽「…小野寺 ありがとう」

    走り出す楽

     

    立ち尽くしている小咲の所にるりと集がやってくる

    るり「あーいたいた ようやく見つけたわ小咲〜!

    あれ?あんた1人なの?一条君は?千棘ちゃんは見つかったの?」

    小咲は背を向けたまま何も言わない…

    るり「…? 小咲…?」

    小咲「…一条君なら 千棘ちゃんに会いに行ってるよ」

    るり「…あんた…」

    小咲「…不思議だね 思ったより…悲しくないんだ…

    もっといっぱい泣いちゃうかと思ってたのに 自分でもよく分からないの 自分の気持ちが…」

    振り返る小咲「るりちゃん 今、私

     

    ni226-2

    どんな顔してるのかなぁ…」

    るり「…バカね ヒドイ顔よ…」

    小咲を抱きしめるるり「バカ…ホントに バカなんだから…」

    また涙が流れる小咲「…うん…ごめんね…」

     

    頂上へ向かう楽はペンダントを取り出す

    どうするのかは任せると小咲に言われた楽は鍵を開ける

    その中には…

     

    ni226-3

    楽「…指環と…これは…手紙…?」

    思い出した楽「そうか…小野寺がオレの…

    (これが オレがずっと探し求めていた物の答え そして自分で手放してしまった物…)

    やっぱり指環だったんだな、絵本になぞらえて こっちのはなんだろう…」

    手紙を開く楽「…大きくなったこさきへ あーなるほど、大きくなって再会した時のお互いに向けて手紙を書いたのか オレなんて書いたんだろ

    “大きくなったこさきへ” ”お元気ですか ぼくは多分元気です” プッ

    “大きくなってけっこんしたらいっぱい好きな動物をかおうな ゆびわも本物の物を買ってあげます”

    “けっこんしたらこさきの料理を毎日食べたいです” ハハッ…我ながらかわいい内容だなおい

    小野寺の方は何て書いてあるんだろ ええと…」

    “大きくなったらくくんへ” ”大人になったらくくんはきっととっても背が高くなってるんだろうね”

    “早く大きくなって会いたいです 会ってたくさんお話がしたいです” ”きっとまた会えると信じてます”

    “とっても時間がたってると思うけど きっと私はずっとらくくんのことが好きだと思います”

    “らくくんはいまもわたしのことすきですか?”

     

    ni226-4

    手紙を胸に、うずくまる楽「…ぐっ…

    (後悔はしない ずっと想い続けて来た事 それがすれ違ってしまった事も 後悔だけはしないと決めた

    オレはずっと 小野寺のそばにいるのが幸せだった

    小野寺と笑ったり話したり…小野寺と同じ空間にいるのがたまらなく幸せで

    もしずっと小野寺と一緒にいられたら きっといつまでも幸せだろうなって

    今でも そう思う

    でもあの日 思っちまったんだ オレ

    あの日 あいつの事を好きだと気付いた日…

    口うるさくてわがままで 何考えてんのかわけわかんなくて ケンカばっかですぐ殴る

    とてもいつも幸せでなんていられねぇけど

     

    ni226-5

    でも またこうしてこいつと腹の底から笑いたい…

    こいつとなら オレが想像もしなかった世界に

    1人だけじゃたどり着けないような世界にも

    2人でなら行けるような気がする だから…)」

    再び歩き出す楽「(…これであっさりフラれたらダサイことこの上ないんだけど…

    とにかく…オレはもう決めた あとは…)」

    楽の視線の先には岩の前に立っている千棘

    次回、ニセコイ 227 へ!!
     

    5
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    第226話 ケツベツ

     

    想いを伝えた小咲

    2人は涙を流し合う…

    楽「オレも好きだよ 小野寺

    ずっとずっと好きだったんだ 中学の頃から

    ずっと…小野寺の事が好きだった…」

     

    ni226-1

    小咲「…うん ありがとう

    さっき…分かった 嬉しいよ 凄く…本当に…

    …でも 今はもう違うんだよね?」

    楽「…うん…」

    小咲「一条君の中にはもう 別の誰かがいるんだよね…?」

    楽「…うん…」

    小咲「…そっか…」

    鍵を渡す小咲「これ持ってって」

    楽「!」

    小咲「私…思い出したんだ 一条君の約束した女の子が誰なのか

    でも きっともうコレを持ってるのはふさわしくないと思うから…

    中に何が入ってるのかまでは私は思い出せなかったけど どうするかは一条君に任せるよ

    さあ行って きっと待ってるよ」

    楽「…あぁ 行ってくる」

    頂上の方を向き、背を向けて言う楽「…小野寺 ありがとう」

    走り出す楽

     

    立ち尽くしている小咲の所にるりと集がやってくる

    るり「あーいたいた ようやく見つけたわ小咲〜!

    あれ?あんた1人なの?一条君は?千棘ちゃんは見つかったの?」

    小咲は背を向けたまま何も言わない…

    るり「…? 小咲…?」

    小咲「…一条君なら 千棘ちゃんに会いに行ってるよ」

    るり「…あんた…」

    小咲「…不思議だね 思ったより…悲しくないんだ…

    もっといっぱい泣いちゃうかと思ってたのに 自分でもよく分からないの 自分の気持ちが…」

    振り返る小咲「るりちゃん 今、私

     

    ni226-2

    どんな顔してるのかなぁ…」

    るり「…バカね ヒドイ顔よ…」

    小咲を抱きしめるるり「バカ…ホントに バカなんだから…」

    また涙が流れる小咲「…うん…ごめんね…」

     

    頂上へ向かう楽はペンダントを取り出す

    どうするのかは任せると小咲に言われた楽は鍵を開ける

    その中には…

     

    ni226-3

    楽「…指環と…これは…手紙…?」

    思い出した楽「そうか…小野寺がオレの…

    (これが オレがずっと探し求めていた物の答え そして自分で手放してしまった物…)

    やっぱり指環だったんだな、絵本になぞらえて こっちのはなんだろう…」

    手紙を開く楽「…大きくなったこさきへ あーなるほど、大きくなって再会した時のお互いに向けて手紙を書いたのか オレなんて書いたんだろ

    “大きくなったこさきへ” ”お元気ですか ぼくは多分元気です” プッ

    “大きくなってけっこんしたらいっぱい好きな動物をかおうな ゆびわも本物の物を買ってあげます”

    “けっこんしたらこさきの料理を毎日食べたいです” ハハッ…我ながらかわいい内容だなおい

    小野寺の方は何て書いてあるんだろ ええと…」

    “大きくなったらくくんへ” ”大人になったらくくんはきっととっても背が高くなってるんだろうね”

    “早く大きくなって会いたいです 会ってたくさんお話がしたいです” ”きっとまた会えると信じてます”

    “とっても時間がたってると思うけど きっと私はずっとらくくんのことが好きだと思います”

    “らくくんはいまもわたしのことすきですか?”

     

    ni226-4

    手紙を胸に、うずくまる楽「…ぐっ…

    (後悔はしない ずっと想い続けて来た事 それがすれ違ってしまった事も 後悔だけはしないと決めた

    オレはずっと 小野寺のそばにいるのが幸せだった

    小野寺と笑ったり話したり…小野寺と同じ空間にいるのがたまらなく幸せで

    もしずっと小野寺と一緒にいられたら きっといつまでも幸せだろうなって

    今でも そう思う

    でもあの日 思っちまったんだ オレ

    あの日 あいつの事を好きだと気付いた日…

    口うるさくてわがままで 何考えてんのかわけわかんなくて ケンカばっかですぐ殴る

    とてもいつも幸せでなんていられねぇけど

     

    ni226-5

    でも またこうしてこいつと腹の底から笑いたい…

    こいつとなら オレが想像もしなかった世界に

    1人だけじゃたどり着けないような世界にも

    2人でなら行けるような気がする だから…)」

    再び歩き出す楽「(…これであっさりフラれたらダサイことこの上ないんだけど…

    とにかく…オレはもう決めた あとは…)」

    楽の視線の先には岩の前に立っている千棘

    次回、ニセコイ 227 へ!!
     

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    【ネタバレ】ニセコイ 225 感想【注意】

     

    山頂付近まで来た楽は小咲と出会う

    楽「小野寺…!良かった、無事だったんだな…!」

    小咲「一条君こそ…!すごい音がしてたから心配してたんだよ…!?」

    楽「あの後つぐみが助けに来てくれてな、なんとか無事だよ 悪かったな、1人にしちまって」

    小咲「そんな 私は全然…」

    楽「とにかく合流出来て良かった 千棘はこの先の山の頂上にいるらしい さっき橘に会って教えて貰った」

    小咲「え!?万里花ちゃん来てるの!?」

    楽「まぁ色々あってな さ、急いで行こうぜ あいつまだ同じ所に居てくれてりゃいいけど…」

    小咲「(…一条君はここに来て何かを思い出したりしたのかな…

    …一条君は私の初コイの男の子で 私は一条君の約束の女の子…

    …あ〜も〜 今はそんなこと考えてる場合じゃないでしょ!?今は千棘ちゃんと会って話すことを考えないと…!

    …でもどうしたらいいんだろう

    私は千棘ちゃんが居なくなった理由を知ってる 一条君は知らない

    千棘ちゃんは一条君が居たらきっと話し辛くなっちゃうよね だったら先に私と2人だけで少し話した方が…?

    …それに やっぱり少し気になるのが…

    今日の一条君 やっぱりどこか違う気がする ”どこが” かは分からないけれど…

    もしかして…一条君も気付いてるのかな 千棘ちゃんの気持ちに…)

    …ねえ一条君 一条君は千棘ちゃんはどうして居なくなったんだと思う?」

    楽「ん?…そうだなぁ オレも色々…考えてはみたけど…でも…やっぱりよく分かんねぇよ 突然だったし、あいつ何にも言わねーからな

    …ただ アメリカであいつに会って、原因はオレにあるのかもって思った」

    小咲「!」

    楽「あいつ オレと目が合った瞬間、なんとも言えねー顔してやがった

    だから…オレが何かしちまったのかなって…オレが気付いて無いだけで…何かヒデー事…」

    小咲「!! そんなこと…!そんなことないよ…!きっと…!一条君がそんなヒドイ事なんて…!」

    楽「ハハ…ありがとな だと良いんだけど…ただ なんか悩んでんだろーなってのは分かった

    あいつってさ どーでもいい事にゃすぐ文句言うクセに 大事な事は全部自分の中に仕舞っちまう癖があるだろ?

    だからいつもこっちから聞きに行ってやんなきゃいけねぇ ホントはあいつが何を抱えてたっていいんだ オレはただ…

    そうやってあのバカが1人で悩んでんのが放っとけねーんだよ」

     

    ni225-1

    そう言う楽の横顔を見た小咲「…一条君は 千棘ちゃんの事がすごく 大切なんだね」

    楽「いや別にそこまですごくってわけでもねーけど…まぁでも確かにあいつが居た方が退屈はしねーなって思うよ」

    小咲「(ああ そうなんだ 気付いてしまった 私…

    どうしようもなく 伝わってしまった

    根拠なんて無い ただ確信だけがある…

    一条君は…

    …だって…分かるよ… ずっと…見て来たんだもん…

     

    ni225-2

    なら “きっとここが最後” … “最後の” …)」

    楽「…? 小野寺…?」

    小咲「…ごめん一条君 ちょっとだけ聴いて欲しい事がある

    千棘ちゃんに会う前に 今ここで…」

    楽「…?」

    小咲「私…ずっとずっと一条君に言えなかった事がある 何度も何度も言おうとして その度に上手く言えなくて…

    ソレに初めて気付いたのは中学生の頃だった 私にとっては2度目の でも “本当は初めての” …私が好きになった人…

     

    ni225-3

    一条君 私、一条君が好きです ずっとずっと好きでした

    こんな時にゴメンね…」

    目を丸くしている楽「(今 何て言った? 聞き違いじゃなくて…?

    小野寺がオレの事を好き?そう言ったのか…?中学の頃からオレと同じようにずっと…?それって…)」

    初めて出会った時の事から今までの色々な事が思い浮かんでくる楽

    楽「(ずっとずっと…オレの事好きでいてくれたのか オレがずっと小野寺を好きだったように

    小野寺も…オレの事をずっと…? ずっと…ずっと…ずっと)」

     

    ni225-4

    涙が溢れている楽

    小咲「…絶対 泣かないつもりだったのに…

     

    ni225-5

    …どうして 一条君が泣くの…?」

    小咲も溢れてくる涙を止める事ができない

    楽「…分かんねぇ でもオレ…」

    涙を流す2人…

    第225話 コクハク

    次回、ニセコイ 226 へ!!

     

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    【ネタバレ】ニセコイ 225 感想【注意】

     

    山頂付近まで来た楽は小咲と出会う

    楽「小野寺…!良かった、無事だったんだな…!」

    小咲「一条君こそ…!すごい音がしてたから心配してたんだよ…!?」

    楽「あの後つぐみが助けに来てくれてな、なんとか無事だよ 悪かったな、1人にしちまって」

    小咲「そんな 私は全然…」

    楽「とにかく合流出来て良かった 千棘はこの先の山の頂上にいるらしい さっき橘に会って教えて貰った」

    小咲「え!?万里花ちゃん来てるの!?」

    楽「まぁ色々あってな さ、急いで行こうぜ あいつまだ同じ所に居てくれてりゃいいけど…」

    小咲「(…一条君はここに来て何かを思い出したりしたのかな…

    …一条君は私の初コイの男の子で 私は一条君の約束の女の子…

    …あ〜も〜 今はそんなこと考えてる場合じゃないでしょ!?今は千棘ちゃんと会って話すことを考えないと…!

    …でもどうしたらいいんだろう

    私は千棘ちゃんが居なくなった理由を知ってる 一条君は知らない

    千棘ちゃんは一条君が居たらきっと話し辛くなっちゃうよね だったら先に私と2人だけで少し話した方が…?

    …それに やっぱり少し気になるのが…

    今日の一条君 やっぱりどこか違う気がする ”どこが” かは分からないけれど…

    もしかして…一条君も気付いてるのかな 千棘ちゃんの気持ちに…)

    …ねえ一条君 一条君は千棘ちゃんはどうして居なくなったんだと思う?」

    楽「ん?…そうだなぁ オレも色々…考えてはみたけど…でも…やっぱりよく分かんねぇよ 突然だったし、あいつ何にも言わねーからな

    …ただ アメリカであいつに会って、原因はオレにあるのかもって思った」

    小咲「!」

    楽「あいつ オレと目が合った瞬間、なんとも言えねー顔してやがった

    だから…オレが何かしちまったのかなって…オレが気付いて無いだけで…何かヒデー事…」

    小咲「!! そんなこと…!そんなことないよ…!きっと…!一条君がそんなヒドイ事なんて…!」

    楽「ハハ…ありがとな だと良いんだけど…ただ なんか悩んでんだろーなってのは分かった

    あいつってさ どーでもいい事にゃすぐ文句言うクセに 大事な事は全部自分の中に仕舞っちまう癖があるだろ?

    だからいつもこっちから聞きに行ってやんなきゃいけねぇ ホントはあいつが何を抱えてたっていいんだ オレはただ…

    そうやってあのバカが1人で悩んでんのが放っとけねーんだよ」

     

    ni225-1

    そう言う楽の横顔を見た小咲「…一条君は 千棘ちゃんの事がすごく 大切なんだね」

    楽「いや別にそこまですごくってわけでもねーけど…まぁでも確かにあいつが居た方が退屈はしねーなって思うよ」

    小咲「(ああ そうなんだ 気付いてしまった 私…

    どうしようもなく 伝わってしまった

    根拠なんて無い ただ確信だけがある…

    一条君は…

    …だって…分かるよ… ずっと…見て来たんだもん…

     

    ni225-2

    なら “きっとここが最後” … “最後の” …)」

    楽「…? 小野寺…?」

    小咲「…ごめん一条君 ちょっとだけ聴いて欲しい事がある

    千棘ちゃんに会う前に 今ここで…」

    楽「…?」

    小咲「私…ずっとずっと一条君に言えなかった事がある 何度も何度も言おうとして その度に上手く言えなくて…

    ソレに初めて気付いたのは中学生の頃だった 私にとっては2度目の でも “本当は初めての” …私が好きになった人…

     

    ni225-3

    一条君 私、一条君が好きです ずっとずっと好きでした

    こんな時にゴメンね…」

    目を丸くしている楽「(今 何て言った? 聞き違いじゃなくて…?

    小野寺がオレの事を好き?そう言ったのか…?中学の頃からオレと同じようにずっと…?それって…)」

    初めて出会った時の事から今までの色々な事が思い浮かんでくる楽

    楽「(ずっとずっと…オレの事好きでいてくれたのか オレがずっと小野寺を好きだったように

    小野寺も…オレの事をずっと…? ずっと…ずっと…ずっと)」

     

    ni225-4

    涙が溢れている楽

    小咲「…絶対 泣かないつもりだったのに…

     

    ni225-5

    …どうして 一条君が泣くの…?」

    小咲も溢れてくる涙を止める事ができない

    楽「…分かんねぇ でもオレ…」

    涙を流す2人…

    第225話 コクハク

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    ヘリから千棘を見つけて降りてきた万里花

    千棘「…万里花!?どうしてあんたがここに…!?アメリカにいるハズじゃあ…!」

    万里花「まぁ色々とありましてね、もう帰る所ですよ それよりさっき居た場所へ戻って貰えませんか?

    先程、楽様に会ってあなたが山の頂上に居るとお伝えしてしまったので こんな所に居て貰っては困るんですよ」

    千棘「…そう やっぱり来てるのね 楽は…」

    万里花「また繰り返すんですか? 10年前の出来事を …その様子だともう思い出してるんでしょう?

    10年前のあの時、何があったか 自分が何をしたのか…」

    千棘「…だって仕方ないじゃない あの2人は…楽と小咲ちゃんはずっと両想いだったのよ?

    子供の頃も、大きくなってお互いの事を忘れてしまっても それでもまた惹かれ合って…

    今も…お互いを想い合ってる そんなの…どうして邪魔出来るって言うのよ…」

    万里花「不様ですわね 桐崎さん

    それが何だって言うんです?そんな言い訳で私が優しく慰めてくれるとでも思ってるんですか?

    あなたに同情の余地など一カケラも感じませんし、むしろ軽蔑しています

    あなたのしている事はただの偽善です あなたが傷付きたくないだけ、相手を思いやっての行動ではありませんよ

    自分1人居なくなればあの2人が喜んで一緒になってくれるとでも?笑わせないで下さい

    あなたが本気でそうしたかったのなら、徹底的に気持ちを隠して何食わぬ顔で学校で生活を送るか

    全てを話した上で小野寺さんに譲るべきだった 逃げるなんてもっての外です」

    千棘「…あんたはいつだって厳しいわね きっと自分に対してもおんなじくらいに… でも私はあんたみたいにはなれないよ

    私だって楽の事好きだけど 望みの一カケラも無いのにただ拒絶される為だけに会いに行くなんて…出来ない…」

    万里花「… …? …随分…弱気なんですね 少し意外です

    楽様にとって “ここまでの存在” になっていながら 大した負け犬根性じゃないですか

    私が今のあなたのお立場だったら幾らでもアタックしてるでしょうに いっそ替わって頂きたいくらいですわね」

    千棘「…あんたならそうでしょうね でも私はそんなに強くないもの あいつは私の事なんて何とも思ってないし」 

    万里花「…!?」

    千棘「きっとまた…そのうち子供の頃みたいに私の事なんて忘れてくれるわよ だからもう…いっそ…」

     

    ni224-1

    ハテナが浮かびまくる万里花「あ…あの…ちょっといいですか桐崎さん?念のため確認なんですけど…

    あなた、楽様と小野寺さんの気持ちをご存知なんですよね?」

    千棘「…? そうだけど さっきからそう言ってるじゃない」

    万里花「…それをどうやって知ったんですか?」

    千棘「…聞いちゃったの 2人は知らないと思うけど、偶然ね

    小咲ちゃんは楽を好きってはっきり言ってる所を…

    楽は舞子君と立ち話してる所を聞いちゃって…楽が中学の頃から小咲ちゃんの事を好きだったって…」

    万里花「きっ…聞いたのはその部分 “だけ” なんですか!?他には何も…!?」

    千棘「…? そうだけど さっきから何が言いたいのよ」 

    万里花「(…私の推測では 桐崎さんが逃げ出すきっかけがあるとすれば

    小野寺さんの気持ちを知るか楽様の気持ちを知る、もしくはその両方…そんな所だって思ってました

    実際に話してみておそらく両方だろうと…でも…これは…

    桐崎さんは楽様が2人の人を好きになってる事を知らない…!?その片方が自分だっていう事を…!?) 

    …ハハ なんですかソレ… こんなくだらない事で1人落ち込んで傷付いてたって言うんですか 本当に…あなたって人は…」

    千棘「…? 万里花…?」

     

    ni224-2

    千棘の両肩に手をやる万里花「急いで戻らんね!!今すぐ!!」

    千棘「…!?」

    万里花「あーもうまさかこげんことなっとーやなんてホントありえんばい…!!どんだけ間の抜けとったらこげんことなると…!?」

    千棘「ま…万里花…!?どうしたのよ急に…!」

    万里花「戻らんね!戻って楽様とちゃんと会うんちゃ!!あんたは楽様んことなんも分かってなか…全然分かってなかよ…!!

    あんたは…!桐崎しゃんは…!ウチのどんだけ変えたか望んでも変えられんかったもんをようやく変えられそうな所まで来とるんに…やとに…!

    なしてそのあんたがこげん下らんか事で諦めようとしとっと…!?ふざけんで欲しかよ…!!」

    千棘「? …何の話を…」

    万里花「ええいもうなしてウチがこげん事言わないかんと!?ホントはらかく〜!!

    あんた…本当にこんで良かの…?こんまま諦めて何もせんで終わって

    ずっと好いとっとやろ…?今伝えんと絶対後悔のするち分かっとーやろ…!?

    ウチは伝えたとよ!?何べんも何べんも…!どんなに結果の分かっとっても言葉にして…声に出して…!こん口で伝えたとよ…!?

    あんたは一ぺんでもきちんと楽様と向き合ったと…!?あんたが楽様に抱いとった想いはそげんもんやったと…!?

    最後の最後くらい 少しは自分に正直にならんね…!!

     

    ni224-3

    本当に本気で好いとっとなら そいを無かった事にするんやなか…!!」

    千棘「…!(…無かった事に)」

    初めて名前で呼ばれた時など…色々な事が思い浮かんでくる

    千棘「(全部全部無かった事に…あいつを好きだった事全部…)」

     

    ni224-4

    万里花を抱きしめる千棘「…万里花 …ゴメン ありがとう」

    頂上へと走り出す千棘「(…無かった事になんて出来ない だってあいつに会えて良かったもん

    あいつに会って好きになれた事が嬉しかったんだもん…!!)」

    こけてスマホを落とす千棘

    待ち受けは一緒に撮ったプリクラ

    立ち上がり走り出す千棘「(この胸の想いが…痛みが… 無かった事になんて絶対出来ない)」

     

    その場に座りこむ万里花「はぁ… …全くどうして私がこんな役…

    …ホント 最後まで世話の焼けるばいね 髪の長か女は…」

     

    楽は頂上へと近づいていた

    楽「(空が明るくなってきた そろそろ頂上だよな あの丘を越えたらあいつが…)」

    その時…背後から

     

    ni224-5

    小咲「…あ、一条君…!」

    楽「…小野寺…!」

    次回、ニセコイ 225 へ!! 

    5
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    第223話 イヒョウ

     

    鎖分銅を使い、形勢逆転してクロードを捕えた鶇

    クロード「…鎖分銅だと そんな物いつの間に覚えた」

    鶇「クロード様の知らない間に そうやって皆、少しずつ進んでいるのです

    お嬢だっていつまでもクロード様の考えるように弱いままではありません お嬢を信じてあげて下さい」

    クロード「…フッ まさか私がお前に負かされる日が来るとはな…

    …だが!私はまだ諦めんぞ、諦めてたまるものか…!誰があんな軟弱なガキなんぞに…!」

    鶇「クロード様…!」

    クロード「なぜだ誠士郎、なぜ…!お前はそれ程の力を持ちながら欲が無い…!?」

    鶇「…!?」

    クロード「お前はお嬢を愛しているのだろう?命を賭しても良い程に…

    私は分かっているぞ お前がお嬢に任務以上の感情を抱いていることにな

    それがなぜあのような男にお嬢を奪われて黙っていられるのだ…!!」

    鶇「…!? ですからそれは、私は一条楽がお嬢の隣にふさわしいと…」

    クロード「…私はな、いつかこんな日が来ると思っていたのだ お前が私を打ち倒す日を…

    そしてその時こそ語ろうと思っていた 私が胸の内に秘めていた想いをな

    私はお前であればお嬢と共にこのビーハイブを更に盛り立てていけるのではないかと…」

    鶇「…? …あ…あのクロード様…?さっきから話がイマイチよく…」

    クロード「貴様…!!これだけ言ってもまだ分からんか…!!

     

    ni223-1

    私はな誠士郎…!!お前がお嬢と結婚してくれれば良いとずっと思っていたのだァ…!!」

    呆気にとられ、クラァ…とよろめく鶇

    クロード「お前であれば実力・名声共に問題あるまい!お前が今まで立てた功績を思えばボスも耳を傾けて下さるはずだ…!

    お前は私が手塩にかけて育てた自慢の “息子” だ お前は組織の人間からの信頼も厚いし、何よりこの私が後見人となる 誰も反対などすまいだろう

    どうだ誠士郎、今からでも遅くはない…!今はお嬢はあのガキに目をかけておられるようだがお前がその気だと知ればすぐに気持ちを変えて下さるだろう…!

    当然だ!誰があんな猿とお前を比べてアレに魅力など感じるものか…!

    これはお前の望む所でもあるハズだ さあ誠士郎、私と一緒に…!」

    不敵に笑う鶇「…フッ…フ…フフ…フ…フフフフフ…そうか…そうだったんですか…クロード様あなたは…」

    クロード「…!? な…なんだ 何がおかしい…?」

    鶇「…クロード様、私のことをよく見ていて下さい」

     

    ni223-2

    胸元を破る鶇「私は “女” だぁあぁー!!」

    今度はクロードが呆気にとられる…

    クロード「…誠士郎 お前いつの間にそんな手術を…」

    クロードの頬を擦るように銃弾を打つ鶇

    クロード「ほ…本当…なのか い…いつから…」

    鶇「この世に生を受けた時からです!!」

    クロード「…なぜ…隠していた…」

    鶇「隠してなどいません、むしろアピールすらしていました ですが全く気付いて頂けなかったのです

    確かにまだ組織内にも気付いていない者も少しはいます

    ですが心のどこかで本当は気付いているのではと思っていたのですが よもやこうもサッパリ気付いておられなかったとは…

    …これで分かったでしょう? クロード様の見ている物が常に正しいとは限らない

    私の事を買って頂けているのならば信じて下さい 私が信じているお嬢のこと、そして私とお嬢が信じている一条楽という男のことを…

    “信じて見守る” そういう力もあるんですよ」

    クロード「…言葉もない 私の負けだ 何もかも…」

    場面は歩いている集とるりへ

    集「…静かになったねぇ こういうドンパチをするとしたらやっぱり誠士郎ちゃんかな?」

    るり「まぁ…つぐみちゃんなら心配いらないと思うけど

    やっぱり千棘ちゃんは向こうにいるのかしら こっち側には見当たらなかったし」

    集「そうだねぇ ま、とにかく行ってみようじゃないの」

    るり「ところであなたは知ってるの?千棘ちゃんが居なくなった理由…」

    集「さぁねぇ…どうしてなんだろ 何分突然の事だったし…家の事情とか…」

    るり「とぼけるんじゃないわよ おそらくきっとどこかで小咲か一条君…もしくはその両方の気持ちに気付いちゃったのね

    そして身を引いた 千棘ちゃんらしい選択だわ…」

    るりを無言で見る集

    るり「…何よ 気付いてないとでも思ったの?

    分かるわよ、ずっと一緒にいたんだから 千棘ちゃんが少しずつ一条君に惹かれて行ってた事くらい…

    でも私は小咲を応援するって決めてる だってあの子が中学の頃から一条君を想っていた事を知ってるもの

    だから本当は辛かった 私も…千棘ちゃんの事を好きになっちゃったからね

    だからこそ…2人がさっさとくっついてくれてれば楽だったのに どうしてこんな事になっちゃったのかしらね

    もっと早く…お互いに想いを打ち明けていれば良かったのに…」

    集「それは言っても仕方がないよ 3人がそれぞれ真剣に恋をして 互いに想い合った結果が今なんだ

    たとえオレ達が何かしててもしてなくても きっと同じようになったんじゃないかな

    それに桐崎さんの気持ちだって考えてあげないと 好きでいた期間だけが全てじゃないでしょ?」

    るり「あなたは千棘ちゃんの味方なの?」

    集「いやぁオレは中立だよ、ただね 何年も一途に想い続けた恋はそりゃ誰の目にも非の打ち所なく美しいよ だけど…

    たとえ短くても、途中で折れ曲がった物だとしても 真剣に相手を想っているのならオレはそれを美しくないとは思わない…」

    るり「…要するに 一条君の味方ってわけね」

    集「いえいえ 恋する者の味方です

    ともあれオレ達の応援してきた恋もそろそろ決着がつきそうだよ 願わくば皆後悔のない結末だといいねぇ…」

    るり「…ところでこないだ聞きそびれた事なんだけど

     

    ni223-3

    あなたは今もキョーコ先生の事が好きなの?」

    集「…うん 好きだよ」

    るり「…告白はしたの?」

    集「いや…でもお別れの時に気持ちを伝える事はしたかな

    本当は何も言わないつもりだった でも楽の奴に背中を押されてね

    今は言って良かったと思ってるよ でなきゃきっともっと後悔してたと思うから…」

    るり「…そう やっぱり凄いのね、あなたは」

    集「?」

    るり「今なら私も分かる気がするもの 好きな人に好きって言う難しさが… 小咲はずっとこんな気持ちだったのね 私も頑張らないと…」

    集「おや!!おやおやこりゃ驚いた もしやるりちゃんには告白のご予定がおありで!?」

    るり「まぁね」

    集「わ〜お そいつは凄いや!!誰?誰?オレの知ってる人?よかったらその幸運な人の名前を教えて下さいよ〜 ヒューヒュー」

    るり「いいわよ

     

    ni223-4

    私はね舞子君 あなたの事が好きなのよ

    あなたの中にまだ先生の面影が残ってるのは分かった だから待つわ あなたがいつか新しい恋に前向きになれる時が来るのを

    だからその時が来たら少しだけ 私との事考えてみてくれる?」

    開いた口が塞がらない集

    るり「…あら?

     

    ni223-5

    …クスッ どうやら…初めてあなたの意表を突けたみたいね いい気味だわ」

    頬を赤らめる集

     

    ヘリで帰路についている万里花「…おや?」

    走っている千棘を見つけてはしごで降りる

    万里花「こんな所で何やってるんですか?桐崎さん」

    千棘「…万里花…!?」

    次回、ニセコイ 224 へ!! 

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    第222話 ニセモノ

     

    「ザクシャインラブ」

    約束をした楽と小咲

     

    万里花「らっく〜ん!帰る前にウチと写真とっちくれっちゃ〜!」

    楽「おーいいぞ〜!」

    部屋でリュックに荷物をつめる千棘

    絵本のページを小咲に渡すのを忘れていた事に気づく

    千棘「(…いいや もう… きっともう会うこともないと思う)」

     

    ni222-1

    鍵を日記に挟んで閉じる千棘「(らくとこさきちゃんならきっと幸せになってくれるはずだから だから…)」

    クローゼットに絵本のページを入れる千棘

     

    現在…そのページを見つけて全てを思い出した小咲

     

    ni222-2

    そのページを抱きしめてその場に座りこむ小咲「…千棘ちゃん…千棘ちゃん 千棘ちゃん…!」

    目に涙を浮かべる小咲「…千棘ちゃんは10年前も同じことをしてたんだ 私…そんなことも忘れて… …優しすぎるよ バカァ…」

     

    岩に描かれた相合傘を見て全てを思い出した千棘

    千棘「…なんだ 違うじゃん」

    その場にうずくまる千棘「(私じゃないじゃん 心のどこかで期待してた…諦めたつもりで 覚悟してたつもりで 本当はこんなにすがってた

     

    ni222-3

    2人は…10年前もお互いが好きで 今も…ずっと…)」

     

    ni222-4

    大粒の涙を流す千棘「…やっぱり 私じゃないじゃん… …違うじゃん!私じゃないじゃん…!!

    こんなの…小咲ちゃんしかいないじゃん…!私…私は…!うっ…あっ…ああ あぁん…

    (やっぱり ニセモノじゃん… ニセモノじゃん…)」

     

    小咲「(千棘ちゃんがここへ来たのは この事を思い出したからなのかな、思い出したいからなのかな もし…思い出したのなら…

    ダメだよ私…!また譲って貰うつもりなの…?違うでしょ…!?)」

     

    ni222-5

    立ち上がって走り出す小咲「(会って話さなきゃ…!千棘ちゃんだけが傷ついてお別れなんてそんなの許さないから…!!

    同じ人を好きになる それはきっと誰も傷つかないのなんて無理なんだろうけど でも 傷つくなら

    一緒に傷つきたいんだよ…!一緒に苦しみたいんだよ…!)」

     

    岩の横でひとしきり泣いた千棘は立ち上がり歩き出す…

     

    ドカァァ…ン!!

    場面は激しい戦いを繰り広げる鶇とクロード

    クロード「…どうした誠士郎 大口を叩いた割にその程度か」

    鶇「…くっ…(分かっていた事だが…やはり…強い…!!)」

    クロード「もう1度言うぞ、お前に戦闘を教えたのは誰だ 私はお前に決して敵わぬ相手に無謀な勝負を挑めと教えたか?

    どうしてあんな男にそこまで拘る 私にはそうまでしてあのガキを会わせる価値があるとは到底思えん

    それでお嬢が更に深く傷つく事になったらどうする?立ち直ることもできない程に…」

    鶇「傷付くなら思いきり傷付けば良いのです」

    クロード「!?」

    鶇「たとえどんなに深く傷付き落ち込んでも お嬢なら必ずまた立ち上がり、いつもの笑顔を見せて下さる 私はそう信じています…!」

    クロード「…果たしてそう言い切れるか お前にも分かるだろう お嬢にはその優しさの反面、脆く…弱い面がある事を…

    今もあの男から逃げているのがその証拠…!そのお嬢が…本当に深刻に傷付かないとどうして言える…!?

    心に一生癒えぬ傷が残ってしまったら貴様責任が取れるというのか…!?」

    鶇「…私はただ お嬢の “強さ” を信じているだけですよ

    クロード様の見ている物が常に正しいとは限らない お嬢も…一条楽も…そして私も…」

    手榴弾を2つ投げるクロード「フン!!そこまで言うのなら証明して見せろ!!正義を語れるのは常に勝者だけだ!!

    貴様が私に勝てないのならそれはただの妄想に過ぎん!!」

    手榴弾を1つ打ち抜いて爆発させるクロード

    爆発から距離をとるようにかわした鶇だったが…着地点にはもう1つの手榴弾が転がっている

    鶇「!!(逃げ…!いや、弾き返す方が早い…!!)」

    向かってくるクロードめがけて蹴る鶇

    クロードはそれをキャッチして突っ込んでくる

    蹴り飛ばされる鶇「(爆発しない!?ダミー…!!)」

    仰向けに倒れた鶇に上から銃を突き付けるクロード「チェックメイトだ 誠士郎」

    鶇「…ええ どうやらそのようです…」

     

    ni222-6

    その時、クロードの腕に巻き付く鎖…

    鎖を思いきり引く鶇

    形勢は逆転し、俯せに倒れたクロードに銃を突き付ける鶇「チェックメイトです クロード様」

    クロード「…私は教えていないぞ そんなもの(鎖分銅)など…」

    鶇「ええ、だから言ったでしょう? クロード様の見ている物が常に正しいとは限らない お嬢も…一条楽も そして私も」

    次回、ニセコイ 223 へ!! 

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