秋利美記雄 ベトナムの縫製工場を巡る

ベトナムをはじめとするアジアの縫製工場を巡っているコンサルタント・秋利美記雄が見聞したインドシナ地域の四方山話を披露する。

2013年04月

5連休も半ば。
例年この時期は外国人観光客も多い。

4月30日の統一記念日絡みで訪れる外国人客が多いからだ。

かくいう、私自身も18年前に、当時住んでいたシンガポールを去り、
ベトナムを目指して、マレー半島を旅し、サイゴンに辿り着いたのは
ベトナム戦争終戦後ちょうど20年目の4月30日の直前だった。

今年の街中の様子は、ちょっとちがう。

例年なら、街の中心を闊歩する外国人旅行客といえば、
筆頭は日本人なのだが、今年は影が薄い。

見かける観光客は、アジア人だが、装いからして明らかに日本人ではない。

近くで話し声が聞こえてくると、果たしていずれも中華系だ。

一昨年、昨年ごろから、中国人客を街の中心でも見かけるようになっていたが、
彼らが、とうとうこの統一記念日の主役の座についたらしい。

恐るべし、中華パワーなり。

そもそも休日の少ないベトナムだが、今日から5連休となる。

ベトナムの土日以外の休日は、年間わずか9日
内訳は
新暦元旦     1月1日
旧正月休み    旧暦12月31日から4日間
フン王命日    旧暦3月10日
南北統一記念日 4月30日
メーデー      5月1日
独立記念日    9月2日

毎年、旧正月休みを除けば、4月30日と5月1日の連休が最大の連休になる。

今年はこれが火曜日と水曜日で、月曜日を代休などとして休むところが多く、
土曜日から休みに入ると、5連休となった。

弊社も月曜日は代休で、5月中に別に1日土曜日出社となる。

近年ベトナムも積極的に休みを多くとろうとする動きが出ている。

先週の休みのフン王の命日も3年前に制定された新しい休日だが、
今後こういう新しい休日が増えてくるような気がする。

個人的にも、日本並みに増えてほしいなと思っている。

先日来、続いている縫製工場D社との価格交渉。
どうにも埒が開かない状況が尾を引いていた。

ベトナムの縫製工場を巡る-価格交渉は気長に!

そして、何度目かとなる今日の折衝。

ずっと腑に落ちない点があって、やっとその部分に踏み込めた。

そして、ついに見つけ出したのが、

生地の要尺計算の間違いだった。

ベトナムの縫製工場を巡る-要尺計算は正確に!

製品買いの場合、ちょっと厄介なのが、なかなか内訳を出してくれないこと。
やむを得ないのかもしれないが。

この間違いを見つけ出すのに費やした時間と労力はじつに膨大だった。

でも、見つけられてよかった!(*^▽^*)


折衝の長いのがベトナム、

とかつてベトナムに足繁く通ってらしたK社のKさんはよく言ったもんだ。

気長でなきゃ、やってられないかも。

北部のハノイ地区では、ホーチミン市同様に
市内ではもはやほとんど縫製工場が活動できる
状況ではない。
(若干の縫製工場が残っているものの)

主力の工場は、ハノイを中心に車で1-3時間圏内に
位置している。
比較的集中しているのは下記の地域。
・ナムディン-タイビン地域(ハノイの南東)
・フートー地域(ハノイの北西)
・バクザン地域(ハノイの北東)
他に、
フンイン-ハイズン地域(ハノイの東、国道5号線沿い)も多いが、
この地域は他業種も多く、もはや工員集めに苦労する。
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また、こうした地域にハノイから行こうとすると、
ホテルなどの宿泊は市内の中心にとらないほうが賢明。
昨今のハノイの渋滞はひどく、街の中心からだと、
市内を出るのに相当の時間を要し、また時間が読めない。

空港からタンロン橋を渡って真っ直ぐ南に向かう道は、
そのままハノイをぐるり囲む環状線にもなっており、
出張者はこの環状線上に宿を取るのが良策。

私は以前に長期で滞在していたこともあり、
ベトナムで一番高いビルLandmark72の近くの
カウザイ区に宿を取ることが多い。

ここからだと、郊外の工場へは
北西部のフートー地域や南部のナムディン地域だけでなく、
東部のフンイン方面や北東部のバクザン地域でさえ、
ハノイ中心部から行くより、ずっとアクセスがよい。
DSC_0013-1
カウザイ区は、日本食屋が集まっているキムマー地区まで
車で5分ほどで、夜、食事に出るにも好都合だ。
また、空港へもわずか30分で着く。
この地区へは空港からも、タクシーを使う場合、
定額料金で行くよりメーターで走ってもらったほうが
安くつくことがある。

ホテルも
・グランドプラザ
・クラウンプラザ
・サマセット・ホアビン
・マイウェイ
・ラクセデン
など値段も高い物から手頃なものまで
いろいろと選べる。

ハノイ市内の観光を進ませてしまった
リピーターの出張者にはお勧めだ!




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ベトナムでエージェント業務などをしていて、非常に難しくて、たいへんなのに
あまり評価されないのが連絡・通訳などの伝達業務だ。

これはどうしてかといえば、ベトナム人は質問に対してまともに答えてくれるケースが比較的少ないから。

恙なく進んでいる場合はそうでもないが、とくに問題がある際にはまともな受け答えが返ってこない。
例えば、YES/NOで答えられる質問をしても、YES/NOで答えを返してくれる人は、さほど多くない。
意思の伝達をきちんと行うということは、想像以上にたいへんな作業だ。

新入社員に教育がてら、取引先との打合せをさせると、
出来ないスタッフは、私の質問に答えず、相手が主張したいことを
伝えてくるだけのことがある。
まんまと先方のペースに嵌まっているのだ。

乱暴な言い方であることを承知で言い切ってしまえば、
テーマの周辺で、自分の言いたいことを言いたいように言うのが、ベトナム流だ。

ある程度のクラスの人になると、それなりに話を合わせてくれるが、
一般の社員レベルだと、期待できないことも多い。
もちろん、人によっても違うのだが。

ベトナムの縫製工場を巡る-シャツ・サンプル

私が工場の人とお客さんの通訳業務をする際には、
できるだけ、話をスムーズに進めるため、
横道に逸れたりして、余計なところは端折って、通訳するようにしている。

これが、馴れない通訳さんだと、
話があっちへいき、こっちへいきし、
仕舞には駄目な通訳の烙印を押されたりする。

通訳を使って仕事をされる方には、
こういう事情を知っておいてほしい。


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