脱中国の流れで近年多くの商品バイヤーが仕入のためにベトナムを訪れている。

だが、ベトナムでの仕入は中国での仕入のようには進まない。

何でもかんでも仕入れてやろうと、総花的に考えてやってきた人たちはがっかりして帰るのがオチである。

では、何を狙って仕入れに来ればいいのか?

ベトナム仕入のメリットを活かせるのは加工度の高い商品

製品原価に限ると、原材料費と加工賃の2つの要素である。
商品の仕入原価の中で占める割合の高いものといえば、原材料、加工賃、輸送費、関税などが挙げられる。ベトナムの場合は他の東南アジアの国々と同じように原材料が乏しい。多くの原材料は隣の中国からの輸入となる。従って、原材料費は中国よりも高いケースが少なくない。
一方で、加工賃の正体はほとんどが人件費で、これについては中国よりも安い。その上、加工の質は中国と並ぶか、しばしばより丁寧との評価を得られている。
したがって、原材料費の占める割合の少ない製品、あるいは別の言い方をすれば、加工度の高い製品はベトナムで作って仕入れると、中国からの仕入よりも旨味を感じられる。
逆に、原材料費の割合が高く、加工の少ない製品だと、どうしても中国製品には勝てない。

高額商品こそ狙い目

一般に、アパレル製品だと、ニット製品よりも布帛製品のほうが加工の手間がかかるものが多い。そのため、ベトナムでは布帛製品の仕入・調達先と考えるほうがメリットを活かしやすい。

実際に、大手スポーツメーカーのM社では、東南アジアの調達戦略を考える際に、インドネシアをニット製品、ベトナムを布帛製品の調達先として分けて考えていた。

さらには、洗い加工、プリント加工、手刺繍などの、人手のかかる面倒な2次加工の必要な製品もベトナムで作ると大いにメリットが出る。

こうした商品は高額になりやすいので、安い仕入先として考えられがちなベトナムと結びつきにくいのだが、加工度の高い高額商品を比較的に安く仕入れられるのがベトナムだという言い方もできると思う。

私自身が関わった仕事では、スキーウェアなどアウター製品、紳士スーツ、ウェディングドレス、手刺繍バッグなどがこれらに相当する。 
 

材料が現地調達できるなら、可能性あり

プリントスターなどのTシャツブランドと知られるトムスが数年前からベトナムに進出している。ベトナム中部に大型工場を建設中だ。

Tシャツは加工度の高くないニット製品なので、先の説明からすれば、ベトナムには不向きということになる。だが、Tシャツに使われる綿の天竺生地はベトナムでも広く生産されているため、中国からの輸入に頼る必要はない。

もちろん中国のほうが生産規模が大きく、競争も激しいので、安いものはベトナム以上に安いが、ベトナムでもこの手の生地は多く生産しているため、1枚分の原材料費を比べたところでさほど差は開かない。

こうなると、ベトナムで作って仕入れるメリットも出しやすい。

Tシャツも無地のままだと、生産ロットが価格決定の大きな要素となるが、これに先に挙げたプリント加工などの2次加工が加わると、話は少しちがってくる。


セレクトショップのバイヤーが来て買い付けるのはまだ無理

出来合いの商品を買い付けて売りたいセレクトショップのバイヤーにとってはまだまだベトナムは難しいだろう。

というのも販売市場が違いすぎるからだ。日本市場というものにまったく知らないに等しいベトナムのメーカーが企画して作る商品というのは日本では通用しない。これは街中のショップや市場を回って商品を見ればわかることだ。ベトナムでも海外の商品の写真をもとに見よう見まねで作ってはいるが、まだコピー商品でさえ碌にできない。

そのため、出来上がった商品を買いに来るというスタンスでの仕入れというのはまだまだ難しく、あくまで自ら商品を企画して作るほうがメリットは出やすい。オリジナル商品を開発して仕入れたいバイヤーには非常に向いている。

ただし、雑貨類でアジアを感じさせるエスニック調のものを仕入れる場合には、当然ながらこの限りではない。実際に、現地の市場やショップ並んでいる商品を買い付けて日本で販売している業者も少なくない。


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ベトナムでのアパレル生産は
中国での生産とどこが違うのか?

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