ベトナムでの最大の繊維産業展示会サイゴンテックス2017は今年4月5日から8日まで4日間開催された。
昨年よりもさらに多い1200社近くの企業が出展参加した。
ただ、今年は開催2日めがベトナムの祝日フンブーン王の命日に重なったこともあって、客入りは極めて良くなかったようだ。
年々拡大する開催規模に合わせて、昨年から第7区のサイゴン展示会議センター(SECC)に会場を移したが、集客面では課題が残っている。


日系設備メーカーを中心に話を伺ってみた。


川上製作所

井上陽亮地域販売担当

今年1月に現地法人Kawakami Cutting System Vietnamを立ち上げた。
現地法人設立後としては初めての展示会出展となる。

今回の展示会では、同社の延反機は主力のNK2000シリーズを中心にすでにベトナムで300台以上の販売実績があるが、単に延反にとどまらず、前後の一連の工程をカバーするシステムを紹介したい。

ベトナムに投資・進出してきている中国資本のアパレル生産工場を中心に導入に積極的な姿勢が見られる。
数十ラインを擁する大手工場がベトナム進出時に一括して購入する事例などがすでにある。
また、ベトナムの工場でも大手では興味をもつところが出てきた。
逆に言えば、ベトナムの縫製工場も従来のやり方では到底こうしたハイテク工場には太刀打ちできず、立ち行かなくなるところが出てくると思う。

こうしたハイテク設備を導入した大量生産型工場か小ロットながらも高付加価値の製品を手がける工場の双極に分かれていき、姿勢のはっきりしない生産工場は淘汰されていくだろう。

さらには、業界の好調さを反映してか、素材の裁断の代わりに型抜きを行うカバンや靴のメーカーも関心を示した。


Hashima Vietnam

大塚俊輔販売課長(General Sales Manager)
 
2014年に現地法人として生産工場を設立。
2016年に国内販売のためのハノイ事務所設立。
2017年にHCMC事務所を開設。

2016年はTPPの状況待ちで一旦売上が落ちたが、2017年になり倍増した。
TPPなしでもベトナム生産の需要があり、設備投資を行う必要があると各社が判断している模様。

高額商品であるX線検針機、自動裁断機が好調に売れている。
とくに、アパレルよりも靴業界が積極的でX線検針機の売れ行き好調の原動力となっている。


島精機ベトナム

西峰社長

2016年9月にホーチミン市に現地法人設立。6名体制で営業活動を開始。
現地企業、中国・香港企業など外資企業向けに横編み機、日系企業向けに自動裁断機という2つの柱でベトナム市場を開拓していく。

昨年までの様子を把握していないので、はっきりしたことは言えないが、TPPが頓挫した影響は少ないのではないか。


ペガサスベトナム

武田誠二ハノイ支店所長

中国などでの知名度を活かして、日系・外資系企業の既存顧客は確保できているが、
現地企業の市場をいかに開拓していくかが課題。