デニムの商品を生産したいという客先があり、デニム生地工場に問い合わせた。
韓国資本100%の生地工場で、2013年からベトナムで操業。
かつては本国韓国でも生地を製造していたが、すでに完全に工場を閉めて、現在の製造拠点はベトナムのみ。
生産工場自体は北部にあるのだが、セールス事務所が南部のホーチミン市にある。
その事務所を訪れた。

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コンタクトが取れない アポが取れない

ベトナムではデニムの製造が盛んになり、ホーチミン市では2016年以来毎年6月にdenimsandjeans.comによるデニムの展示会が開催されている。
今年はスケジュールが合わず、顔を出せなかったが、昨年、一昨年は参加した。
この韓国企業のデニム工場も当然この展示会には毎回出展している。

その際に、スタッフの方とは名刺交換もしたのだが、なぜかもらった名刺が見当たらない。

それで、ウェブで会社名を検索し、サイトを見つけた。
連絡先はメールアドレスのみで、電話番号はない。
メールアドレスに簡単に訪問したい旨メールした。しかし、返信は来ない。

ホーチミン市への出張は訪問できる日が限られていて、それが間近に迫っていたので、
同社と取引ありそうな知り合いに頼んで、言付けしてしてもらった。
すると、1時間も経たないうちに先方が電話をくれ、やっとアポが取れた。

デニム工場のホーチミン市事務所訪問

ホーチミン市内の事務所に伺う。
この7月末に商業施設部分がオープンしたばかりの東南アジア最高層ビルLandmark81の近くにあった。

オフィスビルに入ると受付があり、そこで訪問先を告げると、身分証明書の提示を要求された。
レジデンスカードを出すと、それを預かるという。
代わりに、エレベータのカードキーをくれた。
なかなかセキュリティーしっかりしているビルだ。
アポが取れなかったら、飛び込みで行くかと考えていたが、きちんと事前にアポ取っておいて良かったとホッと胸を撫で下ろした。
飛び込みでは先方には会えない。
エレベータで事務所のあるフロアまで上がる。

エレベータから出るとすぐに会社名のボードが目についた。
ノックしてドアを開けると4-5名のベトナム人女性スタッフがデスクで仕事していた。
アポの旨を告げようかすると、一人の男性が現れ、隣の会議室に通してくれた。

広い会議室の窓の外には、Landmark81が聳え立っていた。
実に見晴らしのいい会議室だ。

ずらりと並べられた、デニム生地のサンプル棚を背にして、席に着いた。

二人の韓国人男性が入ってきて、挨拶を交わし、商談が始まった。
二人とも聞き取りやすい英語を話してくれる。

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巨大な生産能力

事前にメールで工場紹介の資料をいただいていたので、
簡単に内容を確認しながら質問を投げかけながら話を進める。

生産工場は北部の工業団地内にあり、生地工場とアパレル工場を併せ持つ。

工場の人員は総勢2500名。

生地の生産キャパは月産350万yd。
アパレルの縫製キャパは月産30万点。洗いは50万点。

元々生地屋といってもベトナムに出てきた以上アパレル製品にして売りたい。
誰しもそう考える。

<裁断-縫製>こそがこのベトナムの一番の強みだからだ。

ここも今考えているのはいかに縫製のキャパを広げるかということだった。

来年2019年6月ごろまでにアパレルの縫製キャパを月産100万点まで引き上げるとの計画をあたためている。

工場がある現在の工業団地内では工員を集めるのに限界がある。
それで、別の工員を集めやすい地域に縫製工場を出すという。
だが、これは非常にナイーブな事項なので、現時点で場所を明かすわけにいかないと言われた。
縫製工場の立地というのは重要な要素なので、それは当然だろう。

でも、彼らがくれたヒントでおよそ見当はついた。
話しながら何気なしに地名をいくつか呟きつつ、二人の顔色をうかがう。
まあ、外れるはずはない。
こちとら、20年以上ベトナム各地を歩き回って知り尽くしているのだから。

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客先はユニクロはじめ大手ばかりがずらり

仕向け先市場は、米国、欧州、日本を33%ずつきれいに三等分しているとの説明があった。
残りの1%に韓国、中国などが入ると自嘲気味に語る。

主な客先を訊いたところ有名どころのブランドが出てくる、出てくる。
米国市場は、アメリカン・イーグルやターゲットなどベトナムのどの工場に行っても製品が流れているバイヤーだ。
欧州市場は、トミーフィルフィガー、ヒューゴボス他。 
日本市場では、ユニクロ、エドウィン、バロック、アダストリア、ウィゴー、ジョジョタウンとこれでもという名前が並ぶ。最後のほうに、繊維商社各社の名前も出てきた。
小さなところは、商社にたっぷりマージン落として仕入れるしかない。

だいたいにして現在の我が社は中小企業をメインの顧客としているし、規模感が桁違いにちがう。

それでも、門前払いされずにこうして商談に対応してくれたのは、ちょっとばかし仕掛けをしておいたからだろう。小さな会社は知恵を絞るしかない。



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ベトナムでのアパレル生産は
中国での生産とどこが違うのか?

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