先週は日本のとある地方銀行の方と面談した。
日本の地方銀行も日本では稼ぎにならないので、積極的に海外に出る時代。
数年前から日本の地方銀行も積極的にベトナムへ出てきている。
ベトナムは日本企業の進出先としてあらゆる分野にわたって現在人気上昇中なので、銀行も足場が必要なのだろう。

「情報交換」の申し出を受けてみた



これ以前にもあちらこちらの銀行からアパレルや縫製業界の現場の事情について教えてくれといろいろ声をかけられてきた。
今回先方からの申込は「ベトナムの縫製業界に関する情報交換」。
以前はともかく、最近は直接利益にならない面談は受けていない。有料での面談が基本だ。だが、「情報交換」となれば、お金のやり取りはないのだろう。
となると、このテーマでこちらが提供する情報と引き換えにもらって価値を感じる情報といったら、顧客の紹介くらいしかない。顧客を紹介してくれるのかと事前に電話で率直に訊いたら具体的にはないとのこと。これから探すのだという。これでは「交換」はできない。
だが、銀行に貸しを作っておくのもいいかと、とりあえず引き受けた。そのうちちゃんと貸しは返えしてもらわなければならない。


首都圏のアパレル企業がベトナムへのシフトを目指す理由


これまでは岐阜のような繊維の産地の地方銀行が多かったが、今回の面談相手は首都圏の地銀である。
首都圏はアパレル企業が少なくない。そして商品の調達先として有望なベトナムに出たいと考えている企業が多いらしい。
言われて見ればたしかにそうだ。我々の日本法人も東京に本社を置いている。聞くとちょうど面談者の担当の区域だった。
実際、昨年から今年にかけて、私が顧問契約を結んだ企業のうちの3社は都内の企業だ。

でもこれまで都内の企業から声がかからなかったのはなぜだろう。
都内のアパレル企業といえば、おそらくは中小企業が多いので、やはり中国がやりやすかったにちがいない。
それが、中国でどうにもやれずになってきて東南アジアにシフトせざるを得ないところまで来ているのだろう。
となると、今後、中国からの撤退が増えるにつれて、ますますベトナムへのシフトは増えていくだろうと推測される。


期待される顧客像

こちらの顧客になってもらえる企業を銀行さんに探してもらうために必要最低限のベトナムの繊維業界の情報は提供する。
さらには、希望する顧客企業の姿に関しては意見交換。

従来のアパレル企業は概してお行儀悪く、将来の展望も見えないので、遠慮したい旨を告げた。
彼らはたいてい情報をただで手に入れようと擦り寄ってくるが、私は最初にきっぱり断る。それで最近はほとんど接触ない。このブログもやはりその予防線の一つになっているはずだ。単に値段の安いOEM工場探してほしいみたいな話はほとんど断っている。そもそもそんな都合のいい工場はないし、仕事としても面白くないから。
企業数や以来数は多くても、無視したほうが、気持ちよく、効率よく仕事できる。

好ましいのは、悪しき商習慣に毒されていない他業種からの参入組や若き起業家たち。あるいはネット販売組も行儀のいい方々という印象がある。
それにイノベーションがらみがあって将来性があるとなおいい。
面白い話には積極的に乗らせてもらう。
会社の規模はまったく気にしていない。面白い企業というのは立ち上がったばかりで規模も小さく、少し頼りなさもあるものだ。
でも何かきらりと光るものを持っていれば、力を貸したいと思うものだ。
この地方銀行のほうでも、将来性ある若い企業の発掘し、融資などで支援していきたいと聞いて、ニンマリした。この点では我々と視点は一致している。


まとめ

地方銀行もベトナム進出が増えている。
背景には、中国情勢の変化からベトナムへの生産シフトに積極的な首都圏の中小アパレル企業の動きがあるようだ。
将来性のある若い企業の発掘が期待される。


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ベトナムでのアパレル生産は
中国での生産とどこが違うのか?

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