1.こんどの日曜日に投票の長野県知事選ですが、激しい競り合いのようです。
大石英司の代替空港:御難続きの子供たち
この状況では、無党派は結局はタレントに靡く傾向が強いので、やはり田中有利な状況で推移するんでしょう。ここで取られる戦法は、田中の選対としては、ろくにメディア露出が計れない状況下で拮抗をキープできたことで、このまま「田中隠し」で投票日まで突っ走り、口を滑らせて失点させないことが第1ですね。逆に村井派の、田中県政下でこんだけ防災予算が削られました、みたいなキャンペーンはどうかと思う。ただ、ドタバタで擁立されたにしては、村井さんは、五分の勝負に持ち込んだわけで、十分頑張りましたよ。

豪雨災害でそれどころじゃないのかもしれませんが、確かに田中のメディア露出が少ないですね。一時「田中知事の生みの親」茅野實氏との確執で賑わいましたが。
【直撃】田中康夫「生みの親に痛烈批判された【独善】体質」(FRIDAY)
康夫知事、庶民に夢を与えた…長野県知事選20日告示田中知事はファシズム体制の独裁者」茅野氏、責任持って落とす…長野県知事選(7/20 報知)
「選挙で誰を推そうと、その『責任を取れ』というのは憲法違反です」(茅野)という開き直りもどうかと思いますけど。

私の関心は専らマスコミとの関係にあります。発言メモ捏造事件で「借り」を作った朝日新聞は田中批判をできないだろうな、とか。
「メディアの役割は権力監視」といいながら、長野県知事という権力(ヒラの国会議員なんて足下にも及ばない)は全く批判できないマスコミ業界人が結構いる。今回もそういう奴を晒し上げようと思ってたんですがちょっと期待外れ。
こちらの分析が面白かったんですけど、何が許せなかったのかコメント欄で必死になってる人たちがいますね。
Espresso Diary@信州松本:勝谷誠彦や日垣隆が伝えない長野県の知事選挙。

2.こういうグダグダな展開になったのも民主党が悪い(決め付け
長野知事選 民主、独自候補を断念(7/11 朝日)
 02年知事選では支持層の7割近くが田中知事に投票した民主党だが、県議たちは自民同様、人事や予算案で知事と対立してきた。県連は今年1月、「県民の信頼が大きく揺らいでいる」と田中県政を批判。羽田孜元首相の長男で参院議員の羽田雄一郎氏を擁立し、自民に支援させるシナリオを描いた。

 しかし、来夏の参院選で議席増を狙う党本部は現職国会議員の擁立に難色。6月21日、羽田父子のパーティーで、鳩山由紀夫幹事長は県連に対し「長野が大事なのはよくわかるが、常に国政のど真ん中でがんばって頂きたい」とクギを刺した。

 相前後して村井氏擁立の動きが急展開する。同27日、村井氏本人に公式の出馬要請をしたのは、民主党を支持する連合長野の近藤光会長だった。

 結局、民主党県連は「ここで雄一郎氏を立てると反田中票が割れ、勝てない」(幹部)と擁立を断念。小沢一郎代表による「相乗り禁止令」で村井氏支持もできず、ジレンマに陥った。

2003年の衆院選で、菅政権の「閣僚名簿」に田中が入っていたのが遠い昔のことのようです。

中央政界で対立しながら地方で馴れ合いというのはおかしいので、相乗り禁止はいいと思います。しかし不戦敗では政党の存在意義がありません。
香川県でも自主投票なのでそうで。
相乗り禁止で波紋、県知事選は自主投票(四国新聞)
小沢の脳内では参院選>地方選挙なんでしょう。「参院選で勝てば政権交代」と壊れた機械のように繰り返してるし。
だいたい2004年の参院選だって民主党が比例第一党でマスコミは「民意は政権交代!」などとわめいていたわけですが、その後の惨状は言わずもがな。
まあ、動けば動くほどボロが出るのでせいぜい海釣りでも楽しんで下さい。つか国民を馬鹿にしすぎだろ!

3.そんな民主は放置しといて田中康夫です。いちおう
脱記者クラブ宣言
・部落解放同盟批判:[PDF] 知事と部落解放同盟長野県連合会との懇談会記録
・地上デジタル批判:地上デジタルテレビ放送の問題点について、長野県はこう考えます
は評価してもいいかな。あくまで県外からの評価で、県民にとってはもっと重要な問題はたくさんあるのでしょうが…
つまりは「同和・マスコミ・ヤクザ担当」としては有能だけど知事の器じゃない。一般の企業でいえば総務部長の役割ですね。

裏を返せば他に何やってたのかさっぱり見えません。以前は石原都知事をカワードだなんだとバカにしてたのが支持に転じた無節操さとか、新党日本ってまだあったんだっけ?とか。

ちょっと気になったのは、チョコレートメーカー「ゴディバ」から県職員に採用された人が亡くなっていたこと。最近知りました。
訃報:今橋里枝さん 45歳 死去=商工部参事 /長野(5/8 毎日)
 ◇任期付き職員として企業から県へ 「赤カブ酢」などの開発に尽力
県議会:森田議員、今橋さんのメール公表 /長野(7/1 毎日)<全文は末尾へ>
転身のときは結構マスコミで報道されたと思うんですが、王滝村への「研修」や死去のニュースはあまり見かけなかったと思います。
長野県の任期付き職員〜その悲惨な末路 重いです。
なんか「下放」とかポルポトの農村強制移住とかを想起しました、とかいったら支持者から怒られるんだろうなー。

まあどういう結果でも、「長野県が出したゴミは長野県内で処理してください」としか言えないですね。

<8/5追記>
選挙戦終盤になって小沢一郎がこんなことを言い出しました。
長野知事選で小沢代表「田中氏に勝ってほしい」
勝ち目がなければこんなことは言い出さないのでしょうが、なんともぶざまですね。
民主信者のマスコミはそれでも小沢を褒めそやすのでしょうか。
 県の任期付き職員として有名チョコレートメーカーから採用された商工部の今橋里枝参事(45)が7日、東京都内で亡くなった。

 警視庁によると、今橋さんは7日午前、「気分が悪い」と知人に電話し、通報を受けた消防隊員が病院に搬送したが、亡くなった。最近、体調不良を周囲の人に漏らしていたという。死因は病死とみられる。

 今橋さんは有名チョコレートメーカー「ゴディバジャパン」のマーケティングを担当。04年4月に県の任期付き職員として採用された。昨年4月、王滝村に研修派遣され、多額債務を抱える村営スキー場の民営化や特産の王滝カブを使った「赤カブ酢」などの商品開発に尽力した。

 4月からは東京事務所勤務となり、主に企業の県内誘致の仕事に従事。今月に入り、親交のあった県議や新聞記者らに「今後とも王滝村をよろしくお願いします」と書いたはがきを送っていた。

 王滝村を離任する際には、特産品開発にともに取り組んだ地元主婦らが派遣継続を求め県に陳情する経緯もあった。急死を知った村民は「もっと一緒に働きたかった。残念です」と話していた。【仲村隆、藤原章博】

毎日新聞 2006年5月8日

 県議会一般質問3日目の30日、森田恒雄(ネット)議員が、5月急死した任期付き職員だった今橋里枝さん(当時45歳)について、副知事に退職を求められたとする内容の電子メールを公表した。森田議員によると、今橋さんが王滝村へ派遣されていた時期に「田中知事の私兵として雇われたのだから、知事が『使わない』といっている以上、仕方がない、と副知事に説明を受けた」と書かれているという。

 このメールに対して、澤田祐介副知事は「昨年末、今橋さんから『新しい境地を開きたい』と聞いた。退職要請をしたことはない」と答えた。また田中知事は「今橋さんのご貢献には大変感謝しています」と述べるにとどまった。【仲村隆】

毎日新聞 2006年7月1日

<8/12 更新>