ちょっと前に左翼団体やジャーナリストが「おかしいぞ!警察・検察・裁判所」というキャンペーンをやっていました。共謀罪反対運動と抱き合わせだったようです。
その後、ビラ配り名目の住居侵入無罪とか教師への国旗国歌強制違法とか住基ネット違憲(*1)とか、彼らの意向に沿う判決がでたところをみると一定の“戦果”はあったのでしょう。
今回はその真似事のようなもの。いまいちさえない組み合わせですが(苦笑)

1.教師
(1)ここ何日かネットで騒然となっているのがこの事件ですね。
[死亡児ネット掲載]出元不明の悲惨事故写真も 小学校教諭(12/5 毎日)
羽村市教委は4日、記者会見し、問題の教諭がHPに犯罪被害者の顔写真を掲載し、被害者を揶揄(やゆ)するような不適切な記載をしていたことを、今年6月の段階で把握していたことを明らかにした。また、この教諭について、渡辺敏郎教諭(33)と実名を発表した。角野征大教育長は「結果として教壇に立ち続けさせたことには、痛切に責任を感じている」と陳謝した。

無断転載HP、匿名メールで発覚 教諭の学校では説明会(12/5 朝日)
「変態教諭」の元勤務地 小笠原 離島の「てんやわんや」(12/6 J-CAST)
マスコミが一斉に実名報道したのが意外です。圧力団体が背後にいなかったから? 
それとも新聞協会が「実名と報道」を刊行したのと連動した動きでしょうか。

最初に報道したのはTBSだったらしい。で、あとからこんな話も。
父は隠蔽で有罪の元警察官僚…変態HP開設の小学教師(12/6 ZAKZAK)
 渡辺教諭の父親は東大卒業後、昭和42年に警察庁に入ると、警視庁公安部長、神奈川県警本部長、警察大学校長など要職を歴任した泉郎氏。

 8年12月に同県警の警部補が県警本部で「覚醒(かくせい)剤を使用している」と告白した際、自らの保身のために逮捕せず、警部補の尿から覚醒剤使用の陽性反応が出なくなるまで、横浜市内のホテルに軟禁。さらに、警部補を「不倫」を理由に諭旨免職とする隠蔽(いんぺい)工作を指示した。

 問題発覚から3カ月後、犯人隠避罪で在宅起訴された。翌年には横浜地裁に「法治国の基盤を危うくするものであり、罪責は重大で万死に値する」と厳しく指弾され、本部長経験者として初めて有罪判決(懲役1年6カ月、執行猶予3年)を受けた。

 だが、執行猶予期間中にNKK顧問に早々と天下りし、再び批判を受けた。この親にして、この子ありか。

いっぽう渡辺を告訴した片山徒有さんは、犯罪被害者のなかでもどちらかというとマスコミ寄りだったはず。
あさってのほうこうBlog : 人権法案を問う 片山徒有さんインタビュー

なんだか「やっぱ教師って狂ってるんじゃね?」という人たち(含む自分)と「だからネットは規制すべき」という勢力と、「警察が写真を漏洩したのでは?」と警察批判にもっていきたい連中が入り乱れてわけのわからない状態ですね。

(2)これに対し、一連のいじめ自殺の端緒となったこの事件。
engström diary:福岡・三輪中学校いじめ事件主犯教師 田村伸一の汚い顔
いじめ教師・田村伸一の実名を報道することは、ほかの事件の実名報道とは性格が全く異なるものだと考えます。「教師が、教師の立場を悪用して、生徒をいじめていた」という今回の田村の行動は、一種の権力犯罪と言い切っても差し支えありません。

実名報道したマスコミは週刊新潮だけでした。上の事件と比べてなんだか均衡を欠く気がします。
どこからか圧力があったのか、田村が入院したっきりマスコミはすっかり報道しなくなりました。まあいじめ自殺に関するマスコミ報道は間違いだらけ、という指摘も多々ありますけど。
池田信夫 blog:いじめのニュースはもう沢山だ

なめ猫♪さんがずっと追っていますが、事件の背景は複雑なようです。
筑前町三輪中への運動団体の介入が明らかに--差別事象を作り出すシステムの存在
 ところが、この調査委員会の委員長である高田清教授は共産党系の教育基本法改正反対運動に名前を連ねる左派系教育学者であることが判明しました。

 共産党系の教育出版社「高文研」とも深いつながりがあり、共産党系の大学教職員組合である全大教九州傘下の福岡教育大学教職員組合の委員長もつとめていました。

 それから、三輪中学校が地域に同和地区があるいわゆる「同和校」であることは既報ですが,11月7日の福岡県議会決算委員会において、日本共産党の議員が同校の同和教育について質問を行っています。

 三輪中学の学校運営が、一にも二にも同和教育を機軸に据えて行われてきたことが明らかであり、このような特定の団体の理論そのままの偏向した同和教育は直ちに是正しなければいけません。

(3)そのころ教職員組合は?
日教組、教基法改正阻止に3億円投入 デモ参加計1万5000人(11/25 イザ!)
日本教職員組合(日教組)の反教育基本法改正運動への支出が約3億円に上ることが24日、分かった。教師が平日も国会前でのデモに参加していることに対し、自民党幹部からは「高い給料をもらいながら政治活動していいのか」(中川昭一政調会長)と批判が出ているが、日教組は「授業代行を他の教師に頼み、年休を取って活動している」(組織局)と組合費支出や運動の正当性を強調している。

そのカネと時間を生徒の自殺をなくす努力のために使おうとは考えないのか。
中には自分の不始末を教師に押し付けるバカ親もいるのでしょうが、こんなことをやってるようでは教師に同情する気になりません。

2.弁護士
(1)前からあって私が気付かなかっただけなのか、最近弁護士の不祥事のニュースをよく耳にします。今日も新たに2件。
東京弁護士会が2人の弁護士に懲戒処分(日刊スポーツ)

弁護士・元弁護士が毎日のように逮捕されるということもありました。10月は3件。
おいおい今度は弁護士が酒気帯び運転で逮捕(10/10 イザ!)
 大阪府警松原署は10日、道交法違反(酒気帯び運転)の現行犯で、兵庫県芦屋市東山町、大阪弁護士会所属の弁護士井上智雄容疑者(59)を逮捕した。

 調べでは、井上容疑者は9日午後11時半ごろ、同府松原市天美我堂5丁目の府道交差点で乗用車を運転中、赤信号で停止した軽乗用車に追突。駆け付けた署員が、呼気1リットル中0・6ミリグラムのアルコールを検出した。

 軽乗用車を運転していた堺市の無職女性(24)が胸を打つなど軽いけがをしており、同署は業務上過失傷害の容疑でも調べる。<サンケイスポーツ>

世も末か?証人威迫で弁護士を逮捕 広島県警(10/11 イザ!)
指定暴力団共政会会長、守屋輯被告(63)=公判中=による恐喝事件の被害男性(64)に被害届を出さないよう脅したとして、広島県警捜査4課は11日、証人等威迫容疑で、守屋被告の弁護人を務める広島弁護士会所属の弁護士、関元隆容疑者(66)=広島市南区=を逮捕した。

大阪府警が弁護士を逮捕、非弁提携容疑で(10/12 livodoor)
11日付け朝日新聞夕刊によるとこの日、家宅捜索をうけた弁護士は「大阪弁護士会所属の男性弁護士(73)で、貸金業者から多重債務者の債務整理業務のあっせんを受けていた疑いが強まり、大阪府警は同日、弁護士法違反(非弁護士との提携の禁止)容疑で弁護士の自宅の家宅捜索を始め、弁護士を任意同行した。

 一方、朝日放送は同日、夕刻のニュースで、男性弁護士を畑井博容疑者とし、大阪府警が、畑井博弁護士を非弁提携容疑で逮捕したと伝えた。

11月にも2日間に3人逮捕されています。
判決文偽造の疑い、東京弁護士会所属の弁護士逮捕 (11/10 朝日)
住所不定の弁護士って珍しくないですか?
民事訴訟の判決文を偽造したうえ、依頼者に交付したとして、警視庁は、東京弁護士会所属の弁護士石川勝利容疑者(41)=住所不定=を有印公文書偽造・同行使の疑いで逮捕した、と10日発表した。同庁は動機などについて調べる

身代わり「犯人」に証言させる 容疑の弁護士逮捕(11/10 朝日)
 裁判の証拠を偽造したとして、宮崎県警捜査2課などは10日、東京弁護士会所属の弁護士山本至容疑者(52)=東京都杉並区阿佐谷北2丁目=を証拠隠滅容疑で逮捕したと発表した。山本弁護士は容疑を否認している。

 調べによると、山本弁護士は、盗品等有償譲り受け罪で起訴され、宮崎地裁で公判中の暴力団組員松若正人被告(24)=東京都=を弁護していた2月下旬、被告の知人の暴力団組長(34)=同=や暴力団組員(32)=同=と共謀。都内の喫茶店に組長らの知人だった20代の男性2人を呼び出して、「自分らがやった」という内容の虚偽の書面を作らせ、9月6日の公判に証拠として提出した疑い。組長と組員は全国に指名手配されている。

遺産3千万円着服容疑の元弁護士逮捕 千葉県警(11/11 朝日)
千葉県警は11日、遺産の分割協議の依頼人から預かっていた約1億9000万円のうち、約3000万円を着服していたとして、東京都練馬区高松5丁目、元弁護士加藤広志容疑者(60)=5月10日付で東京弁護士会が除名処分=を業務上横領の疑いで逮捕した。加藤容疑者は「借金の返済や事務所の経費にあてた」と供述しているという。

1件を除きいずれも弁護士の職務に関わる嫌疑でこれだけ逮捕者を出したのに、他の弁護士や日弁連は「不当逮捕だ!」と抗議するでもなく反応は鈍い。皆さんそんなに共謀罪や国民投票法案反対運動で忙しいんですか?(嫌味
マスコミだってこれが警察官や検事や裁判官だったら大特集を組んで騒ぐでしょうに、相手が弁護士だとあまり触れたくないようですね。

(2)弁護士の懲戒処分もちゃんと機能しているのか疑問です。何せ外部のチェックが働きませんから。
これなんか典型的でしょう。
懲戒処分:県弁護士会、事実違う説明した弁護士を処分−−松本 /長野(11/4 毎日)
 松本市の竹川進一弁護士(63)が、相談者に事実と異なる説明をしたとして、県弁護士会(中村隆次会長)から戒告の懲戒処分を受けていたことが、3日までに分かった。竹川弁護士は「処分通知が届いたのは事実」としている。

 処分日は9月26日。04年2月に土地売買をめぐって相談を受けた塩尻市内の3人に対して事実と異なる説明をしたといい、「不適切な対応」と判断された。

 相談した3人は同弁護士を相手取り、1500万円の損害賠償を求めて提訴した。地裁松本支部で公判中となっている。

 中村会長は「懲戒処分の手続きがあったのは事実だが、結果は(日本弁護士会連合会が発行する冊子)『自由と正義』に掲載して公表するので、内容は話せない」としている。【江連能弘】

記事の行間から不満が滲んでます。そりゃ『自由と正義』なんて弁護士以外なじみがないですから。
ま、自社や同業者の不祥事を匿名報道し続けるマスコミに彼らを批判する資格はないですけどね。
<次回に続く><12/15 更新>
 
(*1)そうえいば大阪高裁の裁判官が住基ネット違憲判決を出した直後に自殺したのは
なぜだったんでしょうか。
大阪高裁判事自殺か 住基ネットに違憲判断(12/4 中日)
 竹中判事は裁判官生活36年のベテラン。神戸地裁時代には、大気汚染による健康被害を住民が訴えた「尼崎公害訴訟」の裁判長として、企業側と一審判決前の和解成立に尽力し、国などに対する判決では大気汚染訴訟で初の排ガス差し止めを命じた。

 また昭和天皇の大喪の礼当日に天皇制反対集会の施設使用をめぐる訴訟で、使用申請書を受理しなかった大阪市の対応を違法としたり、政治的迫害の恐れを訴えたが退去強制処分を受けたミャンマー人男性を難民と認める異例の逆転勝訴を言い渡したりするなど話題の判決に携わってきた。

中日新聞の記事にない、朝鮮総連系金融機関にとって不利な判決が関係しているという噂もあるようです。
熱湯欲ゴーリキーのお部屋:続コレは詐欺ではないのか?朝銀処理の不思議

しかし、住基ネット訴訟を主導してきた斎藤貴男や田島泰彦は裁判所から勝訴判決を分捕ったらあとは知らん振りかよ。まったく血も涙もない奴らですね。