2021年07月25日

織田仏に学ぶ19:転識得智

九識の概念図をアップすると、皆さんからたくさんのコメントをいただき、殊に「転識得智」への注意を促されたので織田仏を開いてみた。



〇以下、織田仏(織田佛教大辭典)から転載し、私注を付した

テンジキトクチ 轉識得智[術語]
有漏の八識を轉じて無漏の八識と相應する四智を得るを云ふ。有漏の第八識を轉じて無漏の第八識と相應する大圓鏡智を得、有漏の第七識を轉じて無漏の第七識と相應する平等性智を得、有漏の第六識を轉じて無漏の第六識に相應する妙觀察智を得、有漏の第五識をを轉じて無漏の前五識と相應する成所作智を得るなり。
此四智には各二十二の心心所共に相應して起れども、此の中に智の心所の作用尤も顯勝なるが故に智の名を標するなり。
唯識論10】に「如是四智相應心品3各定有2二十二法能變所變トノ倶生1。而智用スレハ増以21顯。故此四品總攝2佛地一切有爲功徳1皆盡。此轉2有漏トノ識相應1。如次而得。」
〔私注〕成唯識論(護法造 玄奘譯)

四智[名數]
法相宗所立如來の四智。
凡夫に八識あり、如來に至りて四智となる。
一に大圓鏡智ヽヽヽヽ、第八識を轉ぜしもの、有漏の第八識依正二報を變じて有情の身を持する如く、此智如來の身土を變じて一切の功徳を持す、猶大圓鏡智の中に一切の色像を現ずる如くなれば大圓鏡智と名け、縁境無邊にして法界の事理を照せば又一切種智と名く。即ち如來萬徳の總本なり。
二に平等性智ヽヽヽヽ、是れ第七識の轉ぜしもの、第七識の我見に反して無我平等の理に達して一切衆生に無縁の大悲を起す智なり。
三に妙觀察智ヽヽヽヽ、第六識を轉ぜしもの、妙に諸法の相を觀察して説法斷疑の用を施す智なり。
四に成所作智ヽヽヽヽ、眼等の五識を轉ぜしもの、一切の凡夫二乘の類を利せんが爲に種種變化の事を成す智なり。如來の化身化土を現じ、及び諸の神通の所作皆智の作用なり。
唯識論10百法問答鈔8

Posted by saikakudoppo at 02:21│Comments(0)