2006年12月11日

第32号 『 ある建築設計業者の実録! 7 』

結局森山社長とは、5月の連休明けに初めてお会いしてから7月までに、3回お会いしました。
1時間を超える電話も、一度や二度ではありません。
3回の面談でも同じような質問をされますので、私からの説明も同じ内容になります。


いつも同行される50歳前と思しき経理部長の川崎さんも、

「うちの社長は何度同じ話を聞くんかいな…」

と呆れ顔です。
年齢(72歳)のせいもあるのか、なかなか決断できないご様子でした。


8月以降今に至るまで、森山社長からは連絡はありません。
10月が協議会の支払い条件の見直し時期だと仰っていました。


よくて同額、悪くて増額になったのではないかと思います。
ゼロ金利が解除されましたので、金利は間違いなく上げられたことでしょう。


私は法律家でもあるのですが、その私が何度「法律に則ったキチンとした手続きなのですよ」と説明しても、銀行に不義理をするようで踏ん切りがつかなかったようです。


国が、莫大な借金を抱えた中小企業を救済するために、サービサーを介しての債務圧縮の制度を整えたのに、こういう経営者もおられるのです。


こういういわば自己犠牲を美徳とする価値観を持った日本人が、戦後の焼け野原のわが国を立て直して来たことは疑いようがありません。個人的には森山社長のような原日本人は、とても好感が持てます。


それだけに、銀行=お上=歯向かえば天罰が下ると思い込み、みすみす破滅への道を選択されている社長が、気の毒で仕方がありません。


今回の案件は、冒頭で私が申し上げた再生できない経営者の中の、

 ● 決断ができない経営者

の実例でした。  
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2006年12月06日

第31号 『 ある建築設計業者の実録! 6 』

さらに言えば、
今は不動産に頼らない融資が主流になりつつありますから、担保にするような不動産がなくても、或いは自宅を担保に入れなくても、借入は可能です。


収益力トップの関西の某都市銀行は、いまや少しでも営業利益が出ていればどこにでも貸す、貸しまくっているというのが実情です。
ノンバンクのO社も同様です。


ノンバンクだから金利が高いだろうと思われるかも知れませんが、それほどでもありません。
我々が提携しているノンバンク(一部上場)でも、4%台です。


上述の某都市銀行で、3.50%〜4%です。


Y銀行が見つかるまでのつなぎとして、ノンバンクから借りる方もいらっしゃいます。
それほど出口資金融資は、いまや金融機関のメイン商品になっているのです。


具体名は明かせませんが、つい先日もわざわざ東京から某銀行の審査担当部長が私の事務所にお見えになって、

『出口資金が必要な会社を紹介してもらえませんか?』

と仰いました。


地元の銀行の支店長や取引先課長に至っては、毎週1〜2回、朝一番に私の小汚い事務所に来られます。
本当に時代も変ったものです。
10年前なら、私のような怪しげなコンサルは見向きもされなかったのに、今では世界的な大銀行の部長さんが、訪ねて下さるのですから。


森山社長のケースでは、債権を買ったサービサーが銀行の系列だったのです。
出口資金は、親会社の銀行が出すことになります。
ですので、出口資金を出すY銀行を探す手間が省けたのです。


ついでに言うと、債権を買ったサービサーが銀行系列でなくても、最近ではちゃっかり提携している金融機関があります。
ですからY銀行探しも、ますます楽になって来ています。


  続く。。。


◆ 尚、内容は「実録」ですが、地名・社名・氏名等の設定は変更してありますこと、ご承知おき下さい。  
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2006年12月03日

第30号 『 ある建築設計業者の実録! 5 』

前回のブログで、


『通常は、サービサーと和解する出口資金を出してくれる銀行を探すことが先なのですが、今回の場合は既にN生命保険の債権がサービサーに売られており、そのサービサーが他の4行の債権も買いたいと言ってきておりましたので、上記の作戦を取ることにしました。』

と書きましたが、何人もの読者の方から質問を受けましたので、解説します。
言葉不足で、どうもすみません。


具体例をあげて説明しましょう。

 ● 借入金残高   5億円
 ● 担保不動産時価 1億円


今、銀行の借入金返済に苦労されている会社の多くは、

 【 不動産の時価 < 借入金残高 】

となっていると思います。


上記の例において、私の作戦を適用すると以下のようになります。

1、X銀行への支払いをストップ
2、銀行が5億円の債権をサービサーに売却
3、売却価格は、70百万円。
4、Y銀行から80百万円を借りる。
5、80百万円をサービサーに返済。
6、5億円−80百万円=4億20百万円はチャラになる。
7、Y銀行に80百万円の返済を継続。
8、担保価値が1億円なので返済が少額ずつでも、Y銀行は文句を言わない。

単純化して書くと、債務圧縮はこのような流れになります。
ここでカネを貸してくれるY銀行を探さないと始まりません。
実務ではまずY銀行を探すところから始まります。


この80百万円のことを出口資金、再生資金と呼びます。
いまや銀行の、数少ない主要商品の一つですから、日本全国どこの銀行でもこの出口資金融資を取り扱っています。


勿論、借りるのはそれなりの資料を揃えていく必要がありますが、営業利益(売上−経費・銀行への返済は含まず)が出ている会社であれば、貸す銀行を見つけるのは、それほど困難なことではありません。


こういう作業は我々の得意中の得意ですから、どうぞ皆さんお気軽に相談なさって下さい。


我々のところでは、初回相談が \21,000-です。
長くても2時間程度で、採るべき方向性をハッキリと示すことができます。


そこから後の作業は、会社の顧問税理士にお願いされても一向に構いません。


毎月毎月、何十万、何百万のお金を銀行に支払って、はたして銀行が借入金の圧縮方法を教えてくれるでしょうか?


社長が払っておられるお金は、死に金になっていませんか?



  続く。。。



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◆ セミナーのご案内。


このセミナーは、独立行政法人 雇用・能力開発機構 滋賀センター様主催で、当「企業再生プロジェクトLLP」が後援して行う全6回のセミナーです。
上半期全6回は、大変なご盛況の内に終了し、下半期全6回のご案内です。
 
 
下半期第1・2回は終了し、次回以降の応募を行っております。


第3回
「知らないと損する! 起業家のための助成金セミナー」は、

 12月7日(木)となっており、先着順の受付です。

 
受講料は、独立行政法人 雇用・能力開発機構 様主催のため無料となっておりますので、お早めにお申し込み下さい。


 独立行政法人 雇用・能力開発機構
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2006年12月02日

第29号 『 ある建築設計業者の実録! 4 』

2時間ほどの面談で、概要が判りました。
保証人個人の不動産謄本まできちっと用意されておられ、真面目な仕事振りがうかがえます。


私からは、

・今でも追加融資を行ってくれる銀行には正常返済を継続し、
・逃げ腰の銀行の返済はこちらからストップし、サービサーに売却させ、
・担保価値と返済原資に見合った金額まで、借入金を圧縮する、

ことを提案しました。
これはいわば債務者側から提案する『 プロラタ 』です。
多く支援してくれる銀行には多く返済し、切りたがっている銀行にはこちらから三行半(古いですね。30歳以下の読者の方、意味判りますか?)を突きつける、という作戦です。


通常は、サービサーと和解する出口資金を出してくれる銀行を探すことが先なのですが、今回の場合は既にN生命保険の債権がサービサーに売られており、そのサービサーが他の4行の債権も買いたいと言ってきておりましたので、上記の作戦を取ることにしました。


『銀行への返済をこちらから一方的にストップする…』


銀行=お上=絶対に正しい、
という律儀な価値観を持った森山社長には、私の提案は大変な冒険に映ったようです。


しばらく腕を組み、

『 ちょっと考えさせて下さい…. 』

ということに相成りました。


ところで。。。


このブログの読者から頂戴する質問の中に、


『どんなコンサルタントに相談すべきでしょうか?』
『コンサルの良し悪しを見分ける方法は?』


というのがあります。


私は同業者の悪口を言う立場にはありませんが、確かにいい加減なコンサルも多いようです。
弁護士や医者と違い、何の資格も要らずに始められる商売ですから、玉石混合
が実情でしょう。


私が考える良いコンサルとは、

●愚痴も含めてじっくりとこちらの話を聞いてくれる
●明朗会計
●2時間以内でおおよその対策・方向性を示せる

ということだと思います。


初回の面談はどこの事務所でも2時間程度だと思いますが、2時間も話を聞いておきながら、


「それでは御社を訪問して帳簿を拝見します」
「そのための費用をお願いします」
「帳簿を拝見してから今後のことについては決めましょう」


などという事務所は、どうかなと思います。



  続く。。。



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2006年11月30日

第28号 『 ある建築設計業者の実録! 3 』

そして森山社長は、融資担当の課長から次のように言われました。


『 当行1行だけが減額を行い、他の4行が同額のままで
  は、当行の減額分を他行が回収する形になってしまい、
  これでは本部も通りません。

  今は中小企業再生支援協議会という借入金カットの手伝
  いをしてくれる公的機関が各都道府県にありますから、
  そこに相談に行かれることをお勧めします。』


こうして森山社長は、2005年7月に中小企業再生支援協議会に出向きました。


当時の金融機関借入状況は以下の通りでした。

 ・ 都銀M銀行 8億円
 ・ 政府系C公庫 2.2億円
 ・ 地銀N銀行 1.8億円
 ・ 地元N信金  1.2億円
 ・ N生命保険 0.8億円
 ―――――――――――――
 ・ 借入金合計 14.0億円


中小企業再生支援協議会(協議会と略します)は、2003年に経済産業省の号令の元、各都道府県に1ヶ所設置された機関で、弁護士や税理士、金融機関の再生事業経験者が相談に乗ってくれます。


その上、
再生計画も彼らが作成してくれ、
おまけに銀行と借金の棒引きの交渉までしてくれます。

そして全て無料。
まさに《救いの神といった存在》と物の本には書いてあります。


藁にもすがる気持ちで協議会に駆け込んだ森山社長は、言われるままに膨大な資料をきちんと用意し、結果を待ちました。


協議会が示し、5行に示した『 再生 』案は次のようなものでした。


1 現在5行の貸出金利が 1.9〜3.8%とバラバラなので、これを3.8%に合わせましょう。プロラタ方式です。
2 現在の月額返済9百万円を今後1年間は5百万円としましょう。
3 1年後に業績が回復していれば、返済額を増額しましょう。


 『 借金の棒引き交渉をしてもらえる 』


と本に書いてあったので協議会を訪ねたのに、


 『 プロラタ方式ですから 』


などといい加減な説明をされて、金利を最も高い水準に合わされてしまいました。


これではかえってトータルの返済額が増えてしまいます。
目先の月額返済が4百万円楽になっただけです。


プロラタ方式というのは、『 痛み分け 』 のことです。


たとえば5行全部で10百万円の返済をしなければならない時に、返済原資が5百万円しかないとします。
各行が1百万円ずつ回収をおこなえば、表面上は平等のように見えます。


しかし、5行全部の貸出残高が同額である場合は平等なのですが、通常は残高もまちまちです。
1億円貸出している債権者と50百万円貸出している債権者の1百万円では、『 回収率 』 が2倍違ってくる訳です。


 『 貸出残高に応じて同じ比率で回収しましょう 』
 『 同じ比率で痛み(未回収割合)を分かち合いましょう 』


という考え方が、プロラタ方式なのです。


平たく言うと、誤魔化されたということです。
こういったことは、実は協議会ではよくあることです。
と言いますのも、協議会のメンバーは地元の銀行OBや、現役銀行員の出向者が多く、どうしても債権者側の論理に沿った計画になりがちだからです。


それでも目先の資金繰りは助かりますので、森山社長も渋々この案を受け入れました。


というより、

 『 これしかない 』

と断言されて押し切られてしまった、といった方が正確です。


こうして昨年11月から始まった『 再生 』計画に則った返済を半年ほど続けてこられたのですが、心の中では納得行かないものもあったのでしょう。


新聞に掲載された私のセミナーに来て頂き、冒頭の相談となったわけです。


  続く。。。



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2006年11月20日

第27号 『 ある建築設計業者の実録! 2 』

 
 それでも当初の10年間は、預貯金の取崩しなどで頑張って約定の返済を続けていたのですが、やがてそれも滞るようになってゆきました。


 当初は月額15百万円の返済だったのですが、2000年に入ってから、12百万円→9百万円とリスケ(リスケジュール=返済額の減額を行うこと)を依頼し、昨年、三度目のリスケを5行の内の1行にお願いに行ったところ、融資担当の課長から次のように言われました。


『 会社の資金繰りを見れば、確かに5行合計で月額9百万円の返済を続けることは、相当な無理があります。

 ですので、お申し出の内容はよく理解出来ます。

 しかし、当行1行だけが減額を行い、他の4行が同額のままでは、当行の減額分を他行が回収する形になってしまい、これでは本部も通りません。

 今は中小企業再生支援協議会という借入金カットの手伝いをしてくれる公的機関が各都道府県にありますから、そこに相談に行かれることをお勧めします 』


 つづく・・・



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2006年11月15日

第26号 『 ある建築設計業者の実録! 』

 ◆ 森山社長に初めてお会いしたのは、今年の4月のことでした。


 私の地元大阪で、『企業再生と借入金圧縮』というタイトルのセミナーを行ったのですが、そこに参加して下さっていたのです。


 2時間のセミナーが終ると、60代後半と思しき紳士が近づいてきて、挨拶をされました。
 それが森山社長でした。


 GW明けの5月上旬に、奈良県奈良市にある森山社長の会社を訪問しました。
 近鉄(近畿日本鉄道)奈良駅を出て商店街を下ったところに、森山社長の会社はありました。


 建築設計事務所を経営されているのですが、事務所に隣接する9階建のビルも所有されており、1階〜3階に一般のテナント、4階以上がビジネスホテルとなっていました。
 ご自身で設計されたのか、なかなか洒落たビルです。


 つまり森山社長は、
 設計事務所とテナントビルとホテル経営をされているということです。


 面談は日曜日に行いました。
 従業員の目があるので…という先方の希望でした。


 話の概要は次の通りです。


 ・ 売上高     2億円
 ・ 当期利益 ▲10百万円
 ・ 減価償却  20百万円
 ・ 借入金    14億円(全て長期)
 ・ 月額返済額  4百万円(元金)
 ・ 担保不動産  設計事務所と9階建のビル
 ・ 不動産時価   7億円


 1989年に政府系のK銀行が幹事行となり、合計5行の協調融資の形で、計20億円の融資を受け、その資金で森山社長は9階建のビルを建設しました。


  ところが・・・


 建設後、3年もするとバブルがはじけてしまい、テナントも歯が抜け落ちるように退去が相次ぎ、次のテナントを見つけるまでの期間がだんだんと長引くようになってきました。
 また、奈良を舞台にしたテレビドラマが打ち切られるとともに、ホテルの稼働率も徐々に落ちてゆきました。
 
 
  つづく・・・



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 上半期全6回は、大変なご盛況の内に終了し、下半期全6回が始まりました。
 
 
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 第2回「起業家に贈る! 今からでも遅くないブログデビュー!」は、11月16日(木)となっており、先着順の受付です。

 
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2006年11月14日

第25号 『 半年ぶりのご挨拶 』

 ◆ 皆さん、お久しぶりです。矢島健二です。
 
 
 前回のブログを書いてから、もう半年も経ったのですね。
 すっかりご無沙汰をしてしまい、本当に申し訳ございません。
 
 
 ただ、私もこの半年、遊んでいた訳ではありません。
 10億を超える債務整理の案件が2件ありました。
 印刷業と建築設計業です。
 
 
 いずれも、『代表者が決断できずに破綻に至った』ケースです。
 
 
 ベストセラーになった
 清水康市さんの『借金に負けるな!』の中にも書いてありますが、再起できない経営者には、いくつかの共通したパターンがあります。
 

 ● 猜疑心が強く、コンサルのはしごをする人
 ● 無傷で再生できると考えている人
 ● ぐずぐずとなかなか決断ができずにいる人
 
 
 私の経験でも、これらは、再生作業が頓挫する代表的パターンです。
 
 
 この半年に係わった2件の案件は、正しくこのパターンでした。
 これから2件の案件の話を書いていきます。
 
 
 ぜひ、皆さんの参考になさって下さい。
 
 
 
 
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2006年05月13日

第24号『台湾での債権回収14 「我要銭!」』



■ 4月7日(金)

 昨日、法院(裁判所)での第1回の審尋が行われましたが、案の定、林日新は欠席でした。

 あっさりとM商事の勝訴判決となりました。

 時効は10年先です。

 電子機器の転売が予想よりも高かったりしたこともあり、現在までの回収額は、NT$845万(2,957万円)となりました。

 当初の債権額がNT$2,800万(9,800万円)ですから、約3割を回収したことになります。

 M商事の親会社の役員から最初に言われていた目標金額が1,000万円でしたので、この数字は大幅にクリアーすることが出来ました。


■ 勝訴判決も得て、ひとまず私は台北を後にする事にしました。

 M商事のほとんどの社員が桃園中正機場(空港)まで私を見送ってくれました。

 金で雇われた関係とはいえ、2ヶ月余りM商事の社員と苦労を共にし、三田村社長を日本に帰国させてくれた恩人だという思いが、彼らにはあるようです。

 出境(出国)ゲートで一人一人と握手を交わしました。

 熱いものがこみ上げて来て、不覚にも涙がこぼれてしまいました。

 債権買取業者の陳さんは、

 「台湾人には愛社精神はない」と言い切ったけれど、こんなに暖かい台湾人もいるのです。

 『我愛台湾、我一定再来!(大好きな台湾に必ず戻って来ます)』

 そう言おうと思うのですが、涙で声になりません。

 17人全員と挨拶が終わるまで、出国の係員も笑顔で待ってくれていました。

 皆が嫌がる回収の仕事を必死でやってきて良かった、ずっとここにいたい、そう思わせる今回の仕事でした。



 完。(メルマガは続きます)



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 ◆◇ 今回のポイント「ゴールデンウィーク」 ◇◆

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 ゴールデンウィークも終わり、皆様も仕事に戻られていることと思います。

 長期休暇を利用して、遠くまで行かれた方もいらっしゃることと思います。

 しかし、この長期休暇を利用して遊びに行く人達ばかりではありません。


 数年前のゴールデンウィーク直前に相談にいらした40代後半のご夫婦。

 「ある地方で、土木関係の会社を経営しているが、公共工事が減って単価も下がり、廃業したいが借り入れが・・ 」

 とのこと。

 今月末の手形が落とせないのでと切羽詰まった表情です。

 個人の借り入れ等の返済も滞り、不動産が担保に入ってはいるものの著しい担保割れで目も当てられません。

 法的手続きに入ろうにも、連休前日なので弁護士事務所も超多忙ですぐには受任してくれません。(費用も足りません)

 自宅には、引退されたご両親と小学生の子どもさんが二人。

 良くない筋の金貸しにも手を出していました。

 時間が決定的に足りません。

 「取りあえず、ご家族をつれて遠くへ・・ 」

 と、特別な引っ越し屋さんを紹介しました。

 ゴールデンウィークを利用して「夜○げ」した訳です。

 しかし、子どもは現地で学校へ通うために住民票が必要ですから、居場所はバレてしまいます。

 その後、会社は倒産廃業、個人としては奥さんのお爺さまから法的手続きの費用を援助してもらい、自己破産し、取り立てから逃れました。

 しかし、個人的に好意で保証人になってくれた人たちには、迷惑をかけてしまいました。

 廃業の覚悟があるにも関わらず、手遅れになってしまったのです。

 もっと早く決断し、廃業していれば、不動産等を手元に残して新たな事業で再生出来たかも知れません。

 しかし、全てを失い、保証人にまで迷惑をかけてしまっては、再び事業を興すことは非常に困難になります。

 協力者が居ないのですから。

 
 ゴールデンウィークで海外へ行く人たちの映像を見る度に

 「どうされているかなぁ?」

 と思い出してしまいます。



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 つぶしてたまるか! 起死回生の企業再生

 〜矢島健二の『 実録! 企業再生奮闘記 』〜

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2006年05月12日

第23号『台湾での債権回収13 「我要銭!」』


◆ 4月3日(月)

 債権買取業者の陳さんとの一幕は、衝撃的でした。

 帰りの軽トラの中で、

 「なぜ従業員は文句を言わなかったのですか?」

 と、ずっと疑問だったことを聞いてみました。

 陳さんの答えはこうでした。

 「台湾人には、あんたら日本人と違ってそもそも愛社精神なんて無いんだ」

 「台湾人は1000元(3500円)でも給料が高いところがあれば、毎日でも転職するさ」

 「社員は会社からいかにしてむしり取ろうとするかしか考えていないし、経営者も、社員は使い捨てとしか考えていない」

 「仕事中に会社の電話やパソコンを使ってアルバイトをするのは日常茶飯事だし、経営者も本業に支障が出るほどじゃなかったら、アルバイトをしてくれる方が賃上げを要求されないから、むしろ良いと考えている」

 「社長室の備品がどうなろうと、自分たちの給料さえ減らなければ何の問題も無い。だから誰も文句を言わなかったのさ」



 つづく。。。



◆ 次回セミナーの会場が決まりましたのでお知らせいたします。

 フェリエ南草津( http://ferit.jp/ )
   5階 中会議室 (JR南草津駅前すぐ)
 平成18年5月18日(木)18:00〜20:00

 詳しくは下記HPをご覧下さい。

   http://www.saisei-llp.jp/ 
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 このセミナーは、独立行政法人 雇用・能力開発機構 滋賀センター様主催で、全6回の毎回、当「企業再生プロジェクトLLP」より、講師を派遣致します。

 第1回は、盛況の内に終了し、次回以降の応募を行っております。

 第2回「新会社法で会社の何がどう変わる?」は、5月18日となっており、先着順の受付です。

 受講料は、独立行政法人 雇用・能力開発機構 様主催のため無料となっておりますので、お早めにお申し込み下さい。



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  ◆ ◇ 今回のポイント 「愛社精神」 ◇ ◆

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 「台湾人には、そもそもあんたら日本人と違って愛社精神なんて・・・ 」と書きましたが、あくまでも陳さんの意見ですが、その時は

 「へぇー、そんなもんかなぁ?」

 くらいに思っていましたが、その後の企業再生シーンで、数々に「愛社魂」に遭遇しました。

 本来、企業再生は経営者が強い決意と意志をもって、リーダーシップを発揮しなければなりません。

 しかし多くの場合、経営者は既に精神的に追い込まれ参っているために、以前にはあったであろう強さや統率力が薄れてしまっています。

 そこで登場するのが、社長の片腕となってきた番頭さんのような役員、もちろん社長の親族も、そして意外にも若手正社員グループ。

 条件次第で転職してしまいそうな若者が団結して、

 「社長! 頑張りましょう!」

 と声をあげてくれるのです。

 債務が膨らみ、個人の不動産も担保に取られて満身創痍の状態に陥っても、一番大切な「人の輪」「人材」が残っている場合が多いのです。

 この「愛社精神」は日本人の誇れる心です。

 しかし、社長が早く立ち直り、早期に再生に着手せねば、大切な人材は離れていきます。

 「やる気のある社員」「心のある社員」は何よりの財産です。

 「愛社魂」が、社内はもとより、取引先へも伝わるのです。

 この一番大切な財産を失わないように、早期の決断が望まれます。

 いつも申し上げている「再生は早期着手」の勇気を持って下さい。

 動き出しましょう。ご相談下さい。



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 つぶしてたまるか! 起死回生の企業再生

   矢島健二の『 実録! 企業再生奮闘記 』 

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 発行責任者: 矢島 健二(企業再生スペシャリスト)

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      (企業再生プロジェクトLLP)
  
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