キリマンジャロ
2015年05月23日
憧れのキリマンジャロを眺めに
西遊旅行東京本社の寺岡です。
日本でも夏山シーズンが始まりましたが、皆さんは世界の山で、登ってみたい・眺めてみたい山は
どこかありますか?私は個人的に、いつか登るぞと心に決めている山があります。それは・・・キリマンジャロです。
アフリカ最高峰キリマンジャロ。
標高5,895m。
赤道のほぼ真下に位置していますが、山頂部には氷河があります。その氷河も、地球温暖化の影響で少なくなってきているそうです。
これまでの添乗で、遠目から独立峰の雄姿を眺めることはありました。今回はこの山に関連して、国立公園のことなどご紹介させていただきたいと思います。
■キリマンジャロを眺めるなら、どこから?
キリマンジャロは独立峰なので見つかりやすいように思いますが、雲がかかりやすいため、いつでもその山頂が見られるわけではありません。キリマンジャロは、タンザニア国内にあります。
キリマンジャロ国際空港の発着便では、天気が良ければ機内から山が見えます。また、空港から西に行くと国境近くの交通の要衝アルーシャに着きますが、空港~アルーシャ間も北側にキリマンジャロが顔を出す可能性が高いです。
また、なかでもキリマンジャロをゆっくり眺めるスポットとしてオススメなのは、ケニアのアンボセリ国立公園です。タンザニアの山なのになぜケニアで??と疑問に思われることでしょう。
■アンボセリ国立公園
ケニア南部、キリマンジャロの麓に位置し、面積は日本の種子島よりも少し小さいくらいです。キリマンジャロに一番近い国立公園は、ケニアにあったのです。
もともとアンボセリ国立公園はキリマンジャロの噴火の火山灰が積もって形成された場所で、所々にキリマンジャロの雪解け水の影響を強く受けた湿地帯があります。西部には、雨季にのみ出現する湖もあります。
乾燥したサバンナ気候ではありますが、キリマンジャロの麓に位置する為、その恩恵を受けて水が豊富な場所となり、多くの生き物の住処になっています。
ここではサイを除く、現代版サファリの「ビッグ5」と言われるゾウ、ライオン、ヒョウ、チーターが生息しています。また、縞が美しいマサイキリンやシマウマ、愛らしいイボイノシシや面白いダチョウ、力強く走るガゼル
などの多くの草食動物がいます。アンボセリ国立公園はまさに、たくさんの哺乳類を見られる「ザ・アフリカ」な場所なのです。
■車を降りて、サバンナに立とう。そこから見えるのは・・・?
アンボセリ国立公園で特徴的なのは、サファリ・カーから降りることができるという点です。通常、サファリでは車は決まった道を走り、人間はサファリ・カーを降りて歩くことは禁止されています。ですがここでは、Observation Hill(オブザベーション・ヒル)という展望の丘があり、そこを登ることができるのです。
サファリ・カーからは動物目線または下から上へ大型の動物を見る形になりますが、この丘に登れば、サバンナをゆったり動く生き物たちを、上から眺めることができるのです。あっちではキリンが、向こうではゾウが群れで歩いていて、カバが水の中に入っていて、その近くには水鳥がまったりと羽を休めていて・・・と、360度の景色が楽しめます。そして、ラッキーであればここから、キリマンジャロの雄姿をばっちり眺めることができます。
近くには野生動物が行き来し、その背景にはアフリカ最高峰・キリマンジャロを望む。そんな、景色もサファリも楽しめる場所として、アンボセリは昔から人気の公園です。
■ヘミングウェイが愛した場所
文豪アーネスト・ヘミングウェイも、実はアンボセリの自然に魅せられた一人です。1936年に発表した『The Snows of Kilimanjaro(キリマンジャロの雪)』は、現在のアンボセリ国立公園が舞台になっています。
ハンティングのフィールドとして昔から西洋に開かれていたこともあり、現在もヨーロッパ方面からの観光客が大勢です。ロッジ設備も充実しており、スタッフも協力的で、リゾート気分を味わえます。
サファリは朝と夕方の2回なので、その間は遅めの朝ごはんをゆっくり食べたり、プールに入ったり、スパを受けたり、お昼寝したり、ロッジの外を歩くカバを眺めたり・・・まさにゆったりライフです。テレビは無く、日中は省エネのため電気も通らないので少々不便なこともあるかと思いますが、それが逆に、現代人の私達には癒しの時間になるのではないでしょうか?きっとヘミングウェイもこんな日々を過ごしていたのでしょう・・・
こんな素敵なアンボセリ国立公園を訪れるのは、
「野生の王国ケニア・タンザニアサファリとキリマンジャロ大展望 11日間」 のコースです。
タイトルの通り、本コースではタンザニアも訪問するため、キリマンジャロを望むチャンスも増え、いくつか訪れる国立公園ではそれぞれの地形・動物の特徴が見られます。
7月は既に催行決定、残席僅かです。8・9月も数多くのお問い合わせをいただいております。ご興味の方はぜひ、お問い合わせください。
関連コース:野生の王国ケニア・タンザニアサファリとキリマンジャロ大展望 11日間
http://www.saiyu.co.jp/itinerary/new/GAKE11/index.html
日本でも夏山シーズンが始まりましたが、皆さんは世界の山で、登ってみたい・眺めてみたい山は
どこかありますか?私は個人的に、いつか登るぞと心に決めている山があります。それは・・・キリマンジャロです。
アフリカ最高峰キリマンジャロ。
標高5,895m。
赤道のほぼ真下に位置していますが、山頂部には氷河があります。その氷河も、地球温暖化の影響で少なくなってきているそうです。
これまでの添乗で、遠目から独立峰の雄姿を眺めることはありました。今回はこの山に関連して、国立公園のことなどご紹介させていただきたいと思います。
【アンボセリ国立公園から眺めるキリマンジャロ】
■キリマンジャロを眺めるなら、どこから?
キリマンジャロは独立峰なので見つかりやすいように思いますが、雲がかかりやすいため、いつでもその山頂が見られるわけではありません。キリマンジャロは、タンザニア国内にあります。
キリマンジャロ国際空港の発着便では、天気が良ければ機内から山が見えます。また、空港から西に行くと国境近くの交通の要衝アルーシャに着きますが、空港~アルーシャ間も北側にキリマンジャロが顔を出す可能性が高いです。
また、なかでもキリマンジャロをゆっくり眺めるスポットとしてオススメなのは、ケニアのアンボセリ国立公園です。タンザニアの山なのになぜケニアで??と疑問に思われることでしょう。
■アンボセリ国立公園
ケニア南部、キリマンジャロの麓に位置し、面積は日本の種子島よりも少し小さいくらいです。キリマンジャロに一番近い国立公園は、ケニアにあったのです。
もともとアンボセリ国立公園はキリマンジャロの噴火の火山灰が積もって形成された場所で、所々にキリマンジャロの雪解け水の影響を強く受けた湿地帯があります。西部には、雨季にのみ出現する湖もあります。
乾燥したサバンナ気候ではありますが、キリマンジャロの麓に位置する為、その恩恵を受けて水が豊富な場所となり、多くの生き物の住処になっています。
【湿地帯で水浴びをするゾウ。背中にアマサギが乗っかっているのも可愛らしい】
【美味しそうにアカシアの木の葉っぱを食べるマサイキリン】
ここではサイを除く、現代版サファリの「ビッグ5」と言われるゾウ、ライオン、ヒョウ、チーターが生息しています。また、縞が美しいマサイキリンやシマウマ、愛らしいイボイノシシや面白いダチョウ、力強く走るガゼル
などの多くの草食動物がいます。アンボセリ国立公園はまさに、たくさんの哺乳類を見られる「ザ・アフリカ」な場所なのです。
■車を降りて、サバンナに立とう。そこから見えるのは・・・?
アンボセリ国立公園で特徴的なのは、サファリ・カーから降りることができるという点です。通常、サファリでは車は決まった道を走り、人間はサファリ・カーを降りて歩くことは禁止されています。ですがここでは、Observation Hill(オブザベーション・ヒル)という展望の丘があり、そこを登ることができるのです。
【アンボセリ国立公園・Observation Hill (展望の丘)】
サファリ・カーからは動物目線または下から上へ大型の動物を見る形になりますが、この丘に登れば、サバンナをゆったり動く生き物たちを、上から眺めることができるのです。あっちではキリンが、向こうではゾウが群れで歩いていて、カバが水の中に入っていて、その近くには水鳥がまったりと羽を休めていて・・・と、360度の景色が楽しめます。そして、ラッキーであればここから、キリマンジャロの雄姿をばっちり眺めることができます。
近くには野生動物が行き来し、その背景にはアフリカ最高峰・キリマンジャロを望む。そんな、景色もサファリも楽しめる場所として、アンボセリは昔から人気の公園です。
■ヘミングウェイが愛した場所
文豪アーネスト・ヘミングウェイも、実はアンボセリの自然に魅せられた一人です。1936年に発表した『The Snows of Kilimanjaro(キリマンジャロの雪)』は、現在のアンボセリ国立公園が舞台になっています。
ハンティングのフィールドとして昔から西洋に開かれていたこともあり、現在もヨーロッパ方面からの観光客が大勢です。ロッジ設備も充実しており、スタッフも協力的で、リゾート気分を味わえます。
【アンボセリ国立公園内にあるオルトカイ・ロッジの外観】
サファリは朝と夕方の2回なので、その間は遅めの朝ごはんをゆっくり食べたり、プールに入ったり、スパを受けたり、お昼寝したり、ロッジの外を歩くカバを眺めたり・・・まさにゆったりライフです。テレビは無く、日中は省エネのため電気も通らないので少々不便なこともあるかと思いますが、それが逆に、現代人の私達には癒しの時間になるのではないでしょうか?きっとヘミングウェイもこんな日々を過ごしていたのでしょう・・・
【運が良ければ、オルトカイ・ロッジの部屋の前でキリマンジャロを眺められるかも?】
こんな素敵なアンボセリ国立公園を訪れるのは、
「野生の王国ケニア・タンザニアサファリとキリマンジャロ大展望 11日間」 のコースです。
タイトルの通り、本コースではタンザニアも訪問するため、キリマンジャロを望むチャンスも増え、いくつか訪れる国立公園ではそれぞれの地形・動物の特徴が見られます。
7月は既に催行決定、残席僅かです。8・9月も数多くのお問い合わせをいただいております。ご興味の方はぜひ、お問い合わせください。
関連コース:野生の王国ケニア・タンザニアサファリとキリマンジャロ大展望 11日間
http://www.saiyu.co.jp/itinerary/new/GAKE11/index.html
teraoka_saiyu at 01:39|Permalink│
2011年04月11日
マサイ族、野生動物とキリマンジャロの大展望(ケニア)
大阪支社の米谷です。
今日はアフリカ最高峰キリマンジャロの展望が素晴らしい、ケニアのアンボセリ国立公園をご紹介します。
アンボセリ国立公園は、ケニアのリフトバレー州にある国立公園でアフリカ最高峰キリマンジャロ(5,895m)の裾野にひろがっています。また、ここは作家アーネスト・ヘミングウェイが『キリマンジャロの雪』を執筆した場所としても世界的に知られています。
≪アンボセリ国立公園のロッジへ向かう道中に見たキリマンジャロ≫
キリマンジャロ自体はケニアではなく、タンザニア北部に聳えています。キリマンジャロに登頂するにはタンザニア側のモシという場所が登山の玄関口となっおり、5泊6日程の行程で頂上を目指し、再び下山する結構ハードな山業となります。しかし、展望という観点からいうと、ケニアのアンボセリ国立公園からも間近に迫る、迫力のキリマンジャロがご覧いただくことができます。
実はもともとアンボセリはキリマンジャロの噴火で出来た湖の大部分が干上がってできあがった場所なのです。
今では国立公園に指定され、ゾウやライオン、マサイキリン、カバなどの大型動物、ヌーやガゼルなどの草食動物まで様々な野生動物が生息しています。特にアンボセリではキリマンジャロを背景に伸び伸びと生きる野生動物を観察することができるのがポイントです。
≪ゾウの群れとキリマンジャロ≫
≪写真左:サファリドライブで観察したハイエナ≫
≪写真右:展望台から望むキリマンジャロの雄姿≫
公園内にはキリマンジャロの展望ポイントとされる、小高い丘もあり、そこ登るとより一層キリマンジャロの迫力が増して感じられます。周囲は緑豊かな湿原になっておりカバがいたり、草食動物が水を飲みに来たりする様子も眺められるかもしれません。
また、西遊旅行のツアーではアンボセリ滞在中、キリマンジャロの展望が素晴らしい「オルトカイ・ロッジ」に宿泊します。アフリカらしい雰囲気を楽しむことができるサファリ・ロッジですが、山向きの部屋からは部屋の中からキリマンジャロの姿を眺められる部屋もあります。部屋から眺められない場合でもすぐ外にでると目の前に雄大な景色が広がります。また、ロッジの周辺でもゾウが歩いていたりと非日常の世界をお楽しみいただけるのがこのロッジの特徴です。
≪写真左:アフリカらしい雰囲気のオルトカイ・ロッジ≫
≪写真右:オルトカイ・ロッジのテラスから望むキリマンジャロ≫
公園内には勇敢でプライドが高く、草原の貴族と呼ばれるマサイ族が暮らしています。彼らはケニア南部からタンザニア北部一帯の先住民で、ナイル系のマー語(マサイ語)を話します。マサイ「マー語を話す人」という意味で、未だ伝統的な生活を守り、サバンナに暮らしています。マサイ族の宗教は自然崇拝となり、キリマンジャロ山の頂上に座するエン=カイという神を信奉しています。アンボセリ国立公園内の村を訪れると歓迎のダンスで出迎えてくれました。背後には彼らが信仰する神様が住むキリマンジャロが聳え立っていました。
村を訪れると住居を見せてくれたり、昔ながらの火のおこし方を実演してくれたりと、彼らの生活の一部に触れることができます。
≪写真:マサイ族の女性達とキリマンジャロ≫
≪写真:マサイ族の男達による踊り≫
野生動物の観察とキリマンジャロの大展望、サバンナの戦士マサイ族と3つの楽しみが味わえるアンボセリは、ケニアの数ある国立公園の中でも私のお気に入りの場所となっています。これから7~9月にかけてはマサイ・マラ自然保護区でヌーやシマウマの移動の季節にあたり、一年でもとても賑わいを見せる季節を迎えます。
関連ツアー:西遊旅行でいくケニア・タンザニア こだわりのロッジに滞在、マサイマラ ヌーの大移動の季節
野生の王国ケニア・タンザニアサファリとキリマンジャロ大展望
今日はアフリカ最高峰キリマンジャロの展望が素晴らしい、ケニアのアンボセリ国立公園をご紹介します。
アンボセリ国立公園は、ケニアのリフトバレー州にある国立公園でアフリカ最高峰キリマンジャロ(5,895m)の裾野にひろがっています。また、ここは作家アーネスト・ヘミングウェイが『キリマンジャロの雪』を執筆した場所としても世界的に知られています。
≪アンボセリ国立公園のロッジへ向かう道中に見たキリマンジャロ≫
キリマンジャロ自体はケニアではなく、タンザニア北部に聳えています。キリマンジャロに登頂するにはタンザニア側のモシという場所が登山の玄関口となっおり、5泊6日程の行程で頂上を目指し、再び下山する結構ハードな山業となります。しかし、展望という観点からいうと、ケニアのアンボセリ国立公園からも間近に迫る、迫力のキリマンジャロがご覧いただくことができます。
実はもともとアンボセリはキリマンジャロの噴火で出来た湖の大部分が干上がってできあがった場所なのです。
今では国立公園に指定され、ゾウやライオン、マサイキリン、カバなどの大型動物、ヌーやガゼルなどの草食動物まで様々な野生動物が生息しています。特にアンボセリではキリマンジャロを背景に伸び伸びと生きる野生動物を観察することができるのがポイントです。
≪ゾウの群れとキリマンジャロ≫
≪写真左:サファリドライブで観察したハイエナ≫
≪写真右:展望台から望むキリマンジャロの雄姿≫
公園内にはキリマンジャロの展望ポイントとされる、小高い丘もあり、そこ登るとより一層キリマンジャロの迫力が増して感じられます。周囲は緑豊かな湿原になっておりカバがいたり、草食動物が水を飲みに来たりする様子も眺められるかもしれません。
また、西遊旅行のツアーではアンボセリ滞在中、キリマンジャロの展望が素晴らしい「オルトカイ・ロッジ」に宿泊します。アフリカらしい雰囲気を楽しむことができるサファリ・ロッジですが、山向きの部屋からは部屋の中からキリマンジャロの姿を眺められる部屋もあります。部屋から眺められない場合でもすぐ外にでると目の前に雄大な景色が広がります。また、ロッジの周辺でもゾウが歩いていたりと非日常の世界をお楽しみいただけるのがこのロッジの特徴です。
≪写真左:アフリカらしい雰囲気のオルトカイ・ロッジ≫
≪写真右:オルトカイ・ロッジのテラスから望むキリマンジャロ≫
公園内には勇敢でプライドが高く、草原の貴族と呼ばれるマサイ族が暮らしています。彼らはケニア南部からタンザニア北部一帯の先住民で、ナイル系のマー語(マサイ語)を話します。マサイ「マー語を話す人」という意味で、未だ伝統的な生活を守り、サバンナに暮らしています。マサイ族の宗教は自然崇拝となり、キリマンジャロ山の頂上に座するエン=カイという神を信奉しています。アンボセリ国立公園内の村を訪れると歓迎のダンスで出迎えてくれました。背後には彼らが信仰する神様が住むキリマンジャロが聳え立っていました。
村を訪れると住居を見せてくれたり、昔ながらの火のおこし方を実演してくれたりと、彼らの生活の一部に触れることができます。
≪写真:マサイ族の女性達とキリマンジャロ≫
≪写真:マサイ族の男達による踊り≫
野生動物の観察とキリマンジャロの大展望、サバンナの戦士マサイ族と3つの楽しみが味わえるアンボセリは、ケニアの数ある国立公園の中でも私のお気に入りの場所となっています。これから7~9月にかけてはマサイ・マラ自然保護区でヌーやシマウマの移動の季節にあたり、一年でもとても賑わいを見せる季節を迎えます。
関連ツアー:西遊旅行でいくケニア・タンザニア こだわりのロッジに滞在、マサイマラ ヌーの大移動の季節
野生の王国ケニア・タンザニアサファリとキリマンジャロ大展望
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